表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔弾の狙撃手リィン  作者: ルピナス
第2章「冒険者編」

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

23/26

第23話「5分」

マルクス「死ねぇ!」

マルクスが古代魔法をガルドに放つ。

空間が歪み、圧縮された魔力が一直線に叩きつけられる。

ガルドは一歩踏み込み、斧を斜めに構える。

そのまま、力を流すように受け流した。

ドォン!!

衝撃が上空へと逸れ、地面を抉る。

ガルド「カイル!」

カイル「これが最後ですよ!」

カイルが何かを投げる。

次の瞬間、煙が立ちこめる。

白い煙が一瞬で視界を覆った。

マルクス「小癪な!」

マルクスが古代魔法で風を作り、煙を流す。

だが――

煙が晴れたところにはガルドとカイルの姿が消えていた。

マルクス「……隠れてどうした?」

マルクスは周囲を見渡す。

森の中は静まり返っていた。

ヘイム『あと4分だ』

マルクス「出てこい」

反応はない。

マルクス「なめやがって!」

マルクスが周りの木を手当たり次第に切り倒していく。

ドゴォン!!

バキバキと木々が薙ぎ倒される。

ヘイム『あと3分』

マルクスは怒りで顔が歪んでいた。

マルクス「どこだぁ!」

ガルド「ここじゃ」

煙の残滓の中、ガルドが斧を肩に乗せて立っていた。

マルクスが即座に反応し、距離を詰める。

マルクス「見つけたぁ!」

その瞬間、カイル「……足元に気をつけてください」

カイルが罠を発動させる。

マルクスのバリアにワイヤーが絡みつく。

カイル「引き寄せる!」

カイルがワイヤーを思いっ切り引っ張る。

ギギギ……!!

倒れかけていた木が一斉に引き寄せられる。

マルクス「…こんなもの!」

マルクスが木を薙ぎ払う。

だが、その死角に――

ガルド「…どぉりゃぁ!」

ガルドが斧を叩き込む。

ドンッ!!

マルクスの身体が弾き飛ばされる。

ヘイム『あと2分』


マルクスが地面に横たわる。

カイル「待ってました…」

カイルが罠を発動させる。

マルクスの真下に魔法陣が発動する。

マルクスの身体を地面に押し付ける。

マルクス「身体が…」

カイル「逃がしませんよ…!」

カイルが必死に魔法陣を発動させ続ける。

マルクス「この雑魚が!」

マルクスが魔力を弾き出して、空中に逃れる。

カイルは魔力により、吹き飛ばされる。

しかし、マルクスの足にワイヤーを絡みつける。

カイル「…空中には行かせません!」

マルクス「離さぬか!」

マルクスが真下にいるカイルに狙いを定める。

マルクス「殺す!」

ロレッタ「させませんわ!」

ロレッタが跳躍し、斬り込む。

剣と手斧が連続で叩き込まれる。

マルクス「邪魔するなぁ!」

マルクスの魔力が揺れる。

ヘイム『あと1分』


ガルドも跳躍し、マルクスを叩き落とす。

マルクスが落ちた瞬間にワイヤーが外れる。

マルクスがヨロヨロと起き上がる。

マルクスが両手を掲げ、魔力を溜め始める。

息が荒い。

マルクス「俺の最大魔法だ…」

マルクスの両手に、膨大な魔力が収束する。

マルクス「塵も残さんぞ!」

マルクスが手をガルド達に向ける。


マルクス「死ねぇ!!!」

凄まじい魔力の奔流がガルド達に向かう。


そのとき。

リィン「……5分」

静かな声が響いた。

ヘイム『見せてやれ』

リィン「…2ストック同時使用」

リィンはゆっくりと引き金に指をかける。

呼吸が止まる。

ヘイム『やれ』

リィン「……撃ち抜く」


ドォン!!

弾丸の軌跡がスパイラル回転を描く。

マルクスの放った魔力の奔流を、真正面から引き裂いた。

空間が割れるような音と共にマルクスへと向かう。


マルクス「なんだ!?なんなんだ!?」

魔力が崩壊する。

弾丸は止まらない。

そのまま――

バリアを貫通し、マルクスの胸を捉えた。

ドスッ

マルクスの目が見開かれる。

マルクス「……は?」

マルクス「なんで?俺は…まだ」

マルクスは膝をつき、血が流れる胸を押さえる。

そして、血を吐いて倒れた。


森に、静寂が戻る。

先ほどまでの戦いが嘘のように、音が消えていた。

煙の中、リィンが立っていた。

そして、ゆっくりと銃を下ろす。

リィン「……終わり」

読んでくださり、ありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ