冒険の始まり
急に仕事が入って朝書けませんでした!すみません!
大体の終わりまでの流れを考えたので、今日のうちにあともう一話書き上げます。
窓から差し込む光を体に感じながら、俺は目を覚ました。気持ちのいい朝だ。
俺は床から起き上がり、ポケットにお金を入れて一階へと降りる。
「おう兄ちゃん、よく眠れたか?」
「ええ、お陰様でぐっすりですよ」
俺は宿屋のおじさんと軽くやり取りをしながら、カウンターに銀貨を一枚置く。
「もう一泊お願いできますか?」
「そんなに俺の宿屋が良かったか!それなら部屋を掃除しなきゃならねぇんだが、荷物はどうする?」
彼は豪快に笑いながらそう言った。
特に見られて困るものもないが、念の為だ。
俺はそんなことを考えながらこう返す。
「部屋はそのままでも大丈夫ですよ、荷物も全部持っていきますしね」
「そうか?兄ちゃんがいいならいいんだが…気遣ってくれてありがとな」
俺はベッドを使わないし、綺麗好きというわけでもないしな。必要ないだろう。
そうしてやり取りを終えた俺は、昨日行った雑貨店へと向かう。
店に入ると、昨日の彼女が棚の整理をしているのが見えた。
少ししてこちらに気づくと、ニコニコと笑顔をうがべながらこちらに近づいてくる。
「あ、昨日のお客さん!また来てくれたんですね!」
「ええ、ここに来れば大半のものは揃いますからね」
そう言って俺は本題を切り出す。
「匂い袋や布、財布なんかが欲しいのですが、ありますかね」
彼女は少し考えた後、店のあちこちを動き回る。
おそらく今伝えたものを探し回っているのだろう。
「ありますよ!布や財布は色んな種類があるので、いくつか持ってきました!」
そう言いながら戻ってきた彼女の両手には、匂い袋と様々な種類の布、それに幾つかの財布が抱えられていた。
俺はその中から包帯に使えそうな細長く白い布と、少し厚みのある布を選ぶ。
「これとこれをお願いします。財布は…これで」
俺は中が二つに分けられた、使い勝手の良さそうな小さめの財布を選ぶ。
「それでは、全部含めて銀貨一枚に銅貨二枚のところを、銀貨一枚にしちゃいます!」
俺はその言葉を聞いて、銀貨を一枚差し出す。
それを受け取ると、彼女は匂い袋と布、財布を手渡してくる。
「そういえば、お名前をお聞きしても?」
「私はリーネって言います、お客さんはなんて名前なんですか?」
「私はキュクロスと申します。ではリーネさん、また来ますね」
そう別れを告げて店の外へと歩き出す。
これからあの店には長いことお世話になるだろうし、彼女の名前も知らないまま通い続けるのもなんだか気が引ける。
そう思いながら、荷物を整理して足早に門の方へと向かう。
門に近づくと、その近くにはマークがソワソワした様子で待っているのが見えた。
「マーク、おはよう」
「キュクロスか!おはよう!良い朝だな!」
昨日と変わらない元気を見せる彼に思わず笑ってしまう。
「な、なんで笑うんだ?」
「ごめんごめん、気にしないでくれ。それよりも、二人はまだ来てないのか?」
二人の姿が見えないことを不思議に思い、そう聞くと、マークは門の方をちらりと見ながらこう答えた。
「もうそろそろ来るんじゃないか?まだ門も開いたばっかだから、早く来すぎたかもな」
「確かに少し早すぎたか?」
「いや、噂をしたら来たみたいだぜ」
俺の後ろに視線を移したマークは、何かに気づいたように笑う。
振り返って後ろを見ると、遠くにアリスとマーシャの姿が見えた。
二人ともこちらに気づいたようだ。
アリスはこちらへ大きく手を振り、小走りでこちらへと向かってくる。
その後ろをマーシャが必死で着いてきているのが見えた。
俺らは手を振り返し、彼女らがこちらへと到着するのを待った。
「おはよう、二人とも思ったより早いわね」
「も、もしかして、待たせちゃいましたか?」
元気よく挨拶をしてくるアリスと、少し息を切らして謝るマーシャに、俺らはこう返した。
「いや、そんなに待ってないと思うぜ?」
「ああ、俺もさっきマークと合流したところだしな」
「それよりも、早く行こうぜ!」
待ちきれないといったようにマークはそう言うと、ズンズンと門の方へ進んでいく。
「ちょっと、一人で行かないでよ!」
アリスはそう言いながらマークの後を追いかけていった。
「マーシャ、俺らも行こうか」
俺は息を整えた様子のマーシャにそう告げると、マーシャも笑いながらこう返す。
「ええ、行きましょうか」
今日はどんな一日になるだろうか。
俺は門をくぐりながら、そんなことを考えていた。




