3.そこに惑星があって基地があるならば
たった3日で、【空焔】はシリウスに到着した。
高級リゾート船だけど、巡航性能は高速艦に当たるとは説明で聞いたけど、8.6光年が3日って……。
昨日まで、ボクは蔵とは名ばかりの物置小屋で暮らしていた。
それが今日は、シリウスにいる。
今まで経験したことない高級ホテルとリゾート地のハイブリットさせたみたいな船内で、快適な3日間を過ごしたあと、ボクはシリウス星系にいる。
今までろくなものを食べてなかったのに、美味しく栄養のあるものを食べて、ふかふかのベッドで寝て、いい服……は船内になかったので洗濯したいつものお下がりの服を着ている。
人生というものは、もう少し段階を踏んで進むものだと思っていたのだけれど、どうやら宇宙規模の婚約破棄に巻き込まれると、そうも言っていられないらしい。
「…………すごい」
何度目だろう、ボクがこんな語彙力のない感嘆の声をあげるのは。
宙焔の窓──そもそも、あれを窓と呼んでいいのかはよくわからない。壁一面が透明になっている展望室から、ボクは外を眺めていた。
当たり前のことだけれど、数え切れないほどの星が見えた。地球から夜空を見上げたときとは違い、どの星も瞬いていない。真っ暗な空間に、光が鋭く突き刺さっている。
その中でも、どう考えても無視できないほど青白く、明るい星があった。
「あれがシリウス? 近いんだね……」
『はい。近傍安全圏まで近づきますか?」
ミス・エントの声が答えた。
「ここで十分だからいいよ。恒星を近くで見たいわけじゃないから……。もしも近くで見ることにするなら、それは太陽にするよ」
太陽より先に、シリウスに挨拶するのは違うと思う。
地球にいたころ、シリウスは夜空に浮かぶ光にすぎなかった。けれど今、ボクはその近くにいる。
あまりにも大きな出来事が一度に起こると、人間はかえって感動できなくなるらしい。たぶん、明日くらいになれば、もう少し実感が湧いてくるのだろう。
『マスターが慰謝料として取得された資産は、こちらです』
景色の一部に色がついた。
正確には、ここは窓ではなく表示装置らしい。だから、外の景色に重ねて情報を表示することもできるようだ。
目の前に、小さな印が二つ現れる。一つは茶色がかった惑星で、もう一つは縞模様の大きな惑星だった。
『岩石惑星が一つ、巨大ガス惑星が一つです。付随する衛星、小天体群、および指定軌道領域を含みます』
「ボクの? この丸いのが? 二つとも?」
『はい。マスターの所有する惑星です』
ボクはしばらく考えた。
家はない。ボク名義の土地もない。銀行口座だって持っていない。
それなのに、ボクは惑星をそのまままるまる持っている。
「ねえ、ミス・エント。こっちは住めるかな?」
ボクは、大きな縞模様の惑星を指した。
『居住は難しいです。ガス惑星ですので、一般的な意味での地面は存在しません』
「ボクの考えるような住み方はできないね……」
『通常の準知的生命体にとっては、居住設備なしでの定住には適しません』
「じゃあ、こっちは住める?」
『非常に大まかな分類ですが岩石惑星なので、居住は可能範囲です』
せっかく星をもらったのに、岩とガスだった。
いや、星を二つもらっておいて文句を言うのはよくない。岩もボクのものなのだから、贅沢を言ってはいけないだろう。
「見に行きたいなぁ。ねえ、空焔で降りられる?」
『推奨しません』
「そうなの? 降りられないの?」
考えてみれば、昨日までなら宇宙船で惑星へ行くこと自体が不可能だった。それなのに宇宙船を手に入れた翌日には、その宇宙船が大きすぎるせいで惑星へ行けないらしい。
『可能です。ですが環境を破壊します』
「やめよう」
即決した。
ボクの星だからといって、壊していいわけではない。
「でも、なんで環境を破壊するの?」
『宙焔は恒星間巡遊船です。船外を含む一定領域について、乗務員の安全と快適性を維持する機能を備えています』
「船の外? 宇宙なのに?」
『はい。大気組成、気圧、温度、放射線量その他の環境要因は、乗務員に合わせて必要な範囲で補正されます』
「つまり、宇宙船の……空焔の外に出られる? 近くなら?」
『宙焔の近くであれば、通常の地球人でも生命維持装置を使用せずに船外活動が可能です』
ボクの前に手を広げたくらいの宙焔の映像が浮かび上がり、その周囲、一回り大きくした範囲が船外活動可能領域と表示された。
たぶん宙焔がすごいだけで、宇宙そのものは決して気軽ではない。
そう思い、気を引き締める。
「それで、この船で惑星に近づくと、その影響が出るの?」
『岩石惑星の地表環境に対し、マスターを基準とする環境補正が開始される可能性があります』
「空気とか、勝手に変わるわけだね。船の周辺だけ……。それは、ダメだね。そっか。昨日、地球はボクの住んでる環境だから降りられたけど、他の惑星だと基本、無理なんだね」
旅行先が寒いからといって、観光地そのものを暖めてしまうとか、やるべきじゃない。
範囲が宇宙船周囲だけとはいえ、書き換えられる星の環境がまったく別であったなら、及ぶ影響が想像できない。
便利という言葉では足りない。迷惑という言葉なら、少し近い気がする。
たぶん、ボクの元婚約者であるエイ・メン・テ・スとかいう人は、こういう船で銀河中を遊び回っていたのだろう。リゾート船だという説明に、今さらながら納得した。
「じゃあ、降りる手段はないの?」
『搭載艇の使用を推奨します。複数あります』
「小さい宇宙船だね。わかった。じゃあ、それで行こう」
『承知しました』
広い船内なので、格納庫はいくつかある。
その一つ。高級な船内とは打って変わって宇宙船の格納庫らしい格納庫へ案内されると、一隻の宇宙船が無機的に係留されていた。
小さい宇宙船も、地球の感覚からすれば十分に大きかった。たぶん、自衛隊の輸送機くらいあるんじゃないかな?
地球のバスよりも大きいけど、それでも宙焔と比べれば、小石のようなものだった。
白い船体には、窓らしい窓がない。中へ入ると、正面の壁がそのまま外の景色へ変わった。椅子はあるが、操縦桿は見当たらない。
「ところでボク、運転できないよ?」
シリウスへ到着するまで、宇宙船や航海についてレクチャーは受けたし、シミュレータもいじらせてもらった。
プランタという関節がなく、頭手足が座標固定という技術で浮いている変わった旧型の戦闘機のシミュレータもやってみたけど、障害物のない宇宙空間で操作を一通りやってみただけだ。
とてもじゃないけど、降下して惑星上を運転とか操縦できるレベルじゃない。
『ご安心ください。自動で航行します。こちらでも遠隔操舵できますが、そちらの機体のAIでも、マスターが指示すれば自動操舵で機動を行います』
「じゃあ、観光くらいなら座っていればいいんだね」
『はい。よほどの危険な地形でなければ、着陸も安全に行えます』
「わかった。じゃあ船に任せるね」
降下艇に乗り込み、言われたとおりに座る。身体を固定する装置もない。
しばらくして、何の衝撃もないまま、小型艇は宙焔から離れ始めた。
初めて外から見た宙焔は、やはり白鯨のようだった。巨大な白い船体が、星明かりの中に静かに浮かんでいる。
ところが、少し離れると、その輪郭が次第に曖昧になった。
「あれ? 宙焔、消えてない?」
『本船は通常航行時、外部からの観測を抑制しています』
「え? 宙焔って透明になれるの?」
『厳密には異なります。観測者にとって、積極的に識別することが困難になります』
「見えなくなるんじゃなくて、見つけにくくなる?」
『概ね、その理解で問題ありません』
「じゃあ、今乗ってるこの船は?」
『同等の機能は搭載されていません。惑星降下をする民間搭載艇ですので、銀河法で禁じられています』
法律と言えば説明になっているらしい。
まあ地球でもセスナにステルスつけるとか言い出した人がいたら、ちょっと待てって国がでてくるよね。いや、ステルスって見なくなるものじゃないけどね。物の例え。
「まあ、いいや。ボクは気にしない」
見つかったら見つかったまでだ。そもそも、ここはボクの星である。誰かに怒られることもないだろう。
そんなことを考えていたら、岩石惑星が近づいてきた。
遠くから見れば茶色い玉にすぎなかったものが、次第に一つの世界へ変わっていく。山があり、谷があり、広い平地もあった。重い元素の薄い大気があるらしいけど、雲らしいものは、ほとんど見えない。
「すごい。太陽系外の惑星にボクはいるんだ」
今度は、ちゃんと感動した。
ボクの星だからではない。星というものを、こんなふうに上から見たことがなかったからだ。
「これ、全部ボクのものなんだよね。……誰も住んでいない?」
『登録上、本惑星に恒常的居住者は存在しません』
「登録上?」
『未登録の存在まで不存在を保証する表現は不正確です』
「なるほど。そういえばそうだよね」
それも気にしないことにした。
誰かがいたら、そのときに聞けばいい。
小型艇は山岳地帯を越え、地表近くへ降下していく──そのときだった。
深い谷を形成する山間上空を飛んでいたら、小型艇のAIがなにかを見つけ、画面に警告文と情報が並ぶ。
山の裂け目のような場所に、人工物が収まっている。
「あれは……基地かな。ねえ、エント。あれはなに?」
『……惑星の開発履歴には載っていない施設です』
「まるで秘密基地だから、記録してなかったのかな?」
『エイ・メン・テ・ス様が個人的に戯れで設置した施設である可能性があります。目録内の所在不明となっている基地制作キットのIDと一致しました』
「制作キット…………。戯れで、秘密基地つくっちゃうんだ……。いや、秘密基地の規模は違うけど、男の子とかアジトとか作るよねぇ」
宇宙へ来て初めて見る人工物が秘密基地だなんて、少し嬉しい。
『どうされますか? エイ・メン・テ・ス様が開発履歴に登録してないだけで、惑星とともに星火様に譲渡されているものです』
「入ってみよう」
ボクの星にボクの基地があるようなものだ。
入って問題はないだろう。
小型艇が内部へ入ると、そこは自然の洞窟を利用した基地であることが窺い知れた。
船内の表示をみるに、どうやら中には空気があるらしい。
船が停止し、岩を平らにした着陸デッキに停泊する。
簡単に着れる宇宙服もあるけど、エントが言うにはそのまま出られる環境だという。
『エイ・メン・テ・ス様が星火様をここへご案内するため、地球環境に準拠させたものかもしれません』
「だから、ボクが出られるんだね」
信じていいものか、緊張する。
宇宙服を着なくても出られると言われても、はいそうですか、と出られる人はいないと思う。
だけどボクは気にしない。
ボクを勝手に婚約者としたエイ・メン・テ・スが、勝手に作った秘密基地に降り立つ。
呼吸もできるし、重力も少し体が重く感じる程度で収まってる。
靴だけは頑丈なブーツに履き替えているので、岩場を平らにした着陸デッキの感触はよくわからない。
屈んで触ってみると、質感が御影石に似てるけど、色合いが青い。地球にはない化合物が多く含まれてるのかもしれないから、サンプルとか欲しい。
『星火様。こちらがその基地制作キットでできるマップです。降下船から離れると表示が消えますので、記憶をお願います』
エントから通信が入ると、ボクの目の前に基地内部構造が3Dで表示されたあと、平面図も隣に並んだ。
あるのはこの隔壁で囲まれた着陸デッキと、倉庫と居住空間が二つ。あとは発電や環境循環システムなどで入れるような施設じゃない。
「ずいぶんと簡単な作りなんだね」
『開発民がごく初期に設置するキットです。最低限のテンプレートです』
最低限の開発民のキット?
銀河規模のお金持ちでも、最初はこういう物を置くのだろうか?
「ちょっと奥を見てくるね」
『降下船から離れるのでしたら、通信機をお持ちください』
「ちょっと見てくるだけだから」
ボクはエントの警告を気にしないで、着陸デッキから倉庫に続くドアに手を触れた。
音もなくドアは上下左右に引き込まれるようにして、予想以上に大きく開いた。
「おや? 荷物がある」
中には明かりがあり、降下船からのライトで照らされてなくてもよく見えた。
倉庫は着陸デッキより狭いけど、それでも地球の大型倉庫並の広さがあった。
そこにぽつん、ぽつん……と、さびしく見慣れない形状のコンテナが置かれている。
とても銀河規模のお金持ちが作ったと思えない秘密基地と、とてもお金持ちが置いたとは思えない寂しい荷物がある倉庫だった。
その荷物の先、倉庫の奥にドアを見つける。
おかしい……。
さっきエントが見せてくれた倉庫は、着陸デッキとしか繋がっていなかった。居住区は別のドアから入るはずだ。
改造、拡張されているのかな?
「ねえ、エント。ドアが多いんだけど……。エント? ああ、ドアが閉まったのか」
倉庫のドアが閉まり、降下船からの声が届かなくなっていた。
と、奥のドアの方を見にいくと、着陸デッキの方に飛行音が近づいてきた。
もしかして通信が繋がらないから、エントが心配してもう一機、船を降ろしたのかな?
ボクは奥のドアを調べるのはやめて、着陸デッキに繋がるドアに戻って開けた。
着陸デッキに停泊する降下船の隣へ、派手なステッカーのようなものがいっぱい貼られ、あざやかな文字列のペイントがされた箱型の宇宙船が着陸しようとしていた。
宙焔に載っている艦載機を全て知ってるわけじゃないけど、あれはエイ・メン・テ・スの趣味とは明らかに違う。
「別の人の船かな、お客さん? ねえ、エント! ……エント?」
エントからの反応がない。
勝手に奥へ行ったから怒っちゃったのかな?
ステッカーべたべたペイント船は、ボクが乗ってきた降下船を塞ぐように着陸した。
宇宙船の鳴らす独特の駆動音が鎮まり、やがてステッカー船の側面が開いた。
なにかが降りてくる!
ボクは異星人に初めて会えると思って高揚した。
ステッカー船の側面ハッチから出てきたは──
ボクの胸ほどの高さ、1メートルくらいの直立した猫だった。
作業服みたいなジャケットを羽織ってズボンを履いた猫だ。
「猫?」
「猫じゃないにゃ!」
「あ、ごめん」
宇宙弁護士もつけていた翻訳機のおかげかな?
猫っぽい「にゃー」という声の中から、聞き取れる日本語が耳に入ってくる。
そっか、猫じゃないのか。
本人が違うと言うなら、違うのだろう。
大きさはボクより少し小さく、二本足で立っている。そして、その後ろには、灰色の手が浮かんでいた。
「…………手?」
金属でできた大きな手だ。
親指の反対側に、もう一つ親指がある六本指で、何十体とある。
手首から先だけが空中に浮かび、指をわきわきと動かしていた。
「ここキャッツポー基地にゃ。ポーはその主人、キャッツポーにゃ! ポーと呼ぶにゃ」
「え? 君の基地なんだ。エントはボクのものって……言ってなかったか」
エイ・メン・テ・スの持っていたキットの一つで、IDナンバーが一致したとだけ言っていた。
ポーって名前を覚え、ボクは周囲を見回す。
よく見れば、いくつかの器具には使用感がある。
きっとの、この猫……ポーが使っていたのだろう。
「ポーが放棄されてたこの基地のキットを修理して再設置したにゃ! 拡張もしたし、ポーのものにゃ!」
「そうか。エントが開発履歴がないって言ったのに、設置されてたのはそういう理由か」
「そうにゃ。落下、破損、放棄ログも残ってたにゃ。放棄されてたからにはポーのものにゃ。勝手に入ったからには、働いてもらうにゃ。手を出すにゃ」
「はい」
ボクは素直に右手を差し出した。
働けって言ったし、まさか切り落としたりしないだろう。
「ポーを撫でるにゃ!」
宇宙は広いからきっと、いろいろな文化があるのだろう。
握手みたいなものかな?
「こう?」
ボクは相手の頭へ手を置いた。
「雑にゃ! ちゃんとやるにゃ!」
「注文が多いなあ……」
仕方がないので、少し力を抜く。頭から耳の後ろへ指を滑らせ、毛並みに逆らわないように戻した。
今度は少しゆっくりと、耳の後ろから首筋へ指を動かす。毛並みに沿って、丁寧に戻した。
「は〜ひさびさの、手にゃあ」
「手ならいっぱいあるけど、ほら」
宇宙船のハッチ前で、浮いている手のロボを左手で指差す。
ポーは片目を開いて、指した方向を一瞥してまた目を閉じる。
「それは撫でるのに向かないにゃぁ〜」
「あー、うん、たしかにそうだね」
乗用車くらいの大きさがある手だ。あれでなでなでされたら、ごりごり状態になると思う。
ボクはポーをしばらく撫で続けた。
ボクは動物を飼ったことがない。家では、ボクより先に追い出されるものを増やしたくなかったからだ。だから、撫で方が上手いのかどうかは知らない。
それでも、ポーは気持ちよさそうだった。
ポーは目を閉じた。最初の威勢は、すっかりどこかへ消えている。
「…………ねえ、もういい?」
「あと少し」
「でもだいぶ、撫でたよ」
「あと少しにゃ」
困った、その「あと少し」が、なかなか終わらない。
でも、ボクはペットを飼ったことがない。こうして動物をのんびり撫でるのは……って、ペットとかじゃない。ポーは宇宙人だ。
そんな余計なことを考えていたら、ポーは居眠りを始めそうになっている。
ようやく手を離すと、ポーはしばらくその場から動かなかった。どうやら満足したらしい。
不法侵入の労働は終わったようだ。
「じゃあ、ボクは行くね」
「待つにゃ」
「なに?」
「おまえ、何者にゃ」
「ボクは笹八家 星火。この星の持ち主だよ。だから様子を見にきたんだ」
「…………」
毛を逆立てていたポーが、目をまん丸くして固まった。
どうやら、知らなかったらしい。
「最近、もらったんだ」
「もらった!?」
「慰謝料で、婚約破棄されたから」
「星をもらうって、話が全然わからないにゃ!」
「ボクもこの前までわからなかったから、その君とはわかるよ」
「こいつが、星の持ち主なら、ポーは不法建築になるにゃ……」
あ、そうか。放棄されてた基地キットを拾ったのはともかく、勝手に基地を建てたのは土地の不法建築になるんだ。
「じゃあ、ポーは違法行為をしちゃってるの?」
「そ、そうにゃ! ポーは悪いやつにゃ! 宇宙海賊にゃ! ここを占拠してるにゃ!」
思い出したように宇宙海賊と名乗り出すポー。
不法を謝るのではなく、そういうことをする存在だと主張を始めた。
そんなことより、ボクは嬉しくなった。
「ポー、宇宙海賊なんだ! すごい!」
「もっと驚けにゃ! 不法占有と不法建築してる犯人にゃ!」
本当に驚いている。
宇宙人に会っただけでも驚くのに、初めて会ったその相手が宇宙海賊だった。たぶん、かなり珍しいことだ。
あ、気にしないといけないかな、これ。
「ダメだよ、ポー。ボクの星なんだから、勝手に基地をつくっちゃ」
「宇宙海賊に捕まって、それをいうとはいい度胸してるにゃ」
「え? ボク、捕まってたの?」
わかりやすく猫型宇宙人。
独特だったり、変わった宇宙人はもう少しあとになります。




