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5話 赤い勝負靴

駅ビルの賑やかな照明の下、二人はエスカレーターを上がっていた。


緋奈子「やっぱり駅ビルは大きいですね! 迷子になりそう……」


朱莉「お目当てのお揃いの赤い靴、絶対あるといいね!」


緋奈子「はい! 楽しみです!」


二人は目的の3階、靴売り場へと向かった。


アパレルショップの入り口で、朱莉が明るく言った。


朱莉「ここのお店だよ!」


緋奈子「お洒落な店ですね……ちょっと緊張します」


朱莉「靴は確かこの辺にあったはず……あ、あったあった!」


朱莉が棚から一足取り上げたのは、鮮やかな赤いスニーカー。


シンプルながらもシャープなデザインで、動きやすそうなシルエットだ。


朱莉「これこれ〜! どう?」


緋奈子「わぁ……私には勿体ないくらいカッコいい靴です……」


朱莉「勿体ないなんて、そんなことないよ!緋奈子さんにぴったりだと思うけどな〜」


緋奈子はサイズを確認し、23.5cmの箱を開けた。


緋奈子「サイズもちゃんと揃ってます!」


試着してみると、彼女の顔がぱっと明るくなった。


緋奈子「軽くて動きやすい……!しかも、赤色の力のおかげか、やる気が出てきます!」


朱莉「練習のモチベーションも上がるよね!ますます気合いが入りそう」


緋奈子「はい!これならクリスマスまで頑張れそうです!」


緋奈子は嬉しそうにレジへ向かい、無事購入を終えた。


緋奈子「無事買えました!」


朱莉「いい買い物できたね。お揃いだ!」


二人は新しい赤い靴を袋に提げ、満足げに店を出た。


しかし——


緋奈子「ん……?」


朱莉「どうしたの?」


緋奈子は一瞬、顔を強張らせた。


緋奈子「今、一瞬……ヤツと目が合いました」


朱莉「え……?」


朱莉は周囲を素早く見回した。


少し離れた柱の陰に、嫌な視線を感じる。


朱莉「あたし達の後をつけていたかもしれないね。ストーカー行為までするなんて、本当に許せない」


緋奈子は少し息を詰まらせたが、すぐに表情を引き締めた。


緋奈子「まぁ……あと2ヶ月我慢すれば、私にボッコボッコにされる運命なんだから!少しの我慢です」


彼女は新しく買ったばかりの赤い靴の袋をぎゅっと握りしめた。


緋奈子「復讐を果たすためにも、もっともっと鍛えなきゃ……!」


朱莉「私も一緒に頑張るよ。毎日特訓、付き合うから!」


緋奈子「絶対にやっつけよう!」


朱莉「オー!」


二人は拳を軽く合わせ、意気込みを新たにした。


駅ビルの明るい灯りの下を歩きながら、緋奈子の瞳には、恐怖よりも強い決意の光が宿っていた。


クリスマスまで、あと約2ヶ月。


新しい赤い靴を履いた緋奈子は、これからさらに熱を帯びていく——。

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