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26話 2人でランチ〜最高の復讐だったね〜

職場復帰から数日後。


緋奈子と朱莉は、会社の近くにある明るいカフェでランチをしていた。


窓際の席に座り、両方とも温かいトマトクリームパスタを注文した。


緋奈子「ふふ……なんか、不思議な感じ。

朱莉さんと、普通にランチしてるなんて」


朱莉「本当だね。

あの聖夜決戦から、もう少し経ったんだね」


緋奈子はフォークを止め、少し遠い目をした。


緋奈子「正直、今でも夢みたい。

あいつをアッパーでぶっ飛ばした瞬間……本当に全部、吐き出せた気がしたよ。


朱莉さんがいなかったら、絶対にあそこまで行けなかった」


朱莉は優しく微笑んだ。


朱莉「私もだよ。緋奈子さんが頑張ってる姿を見て、私も勇気をもらった。

やっつけたあとの職場での反応もすごかったよね」


緋奈子「うん……本当にびっくりした。


女性の先輩たちが『よくやった!』『あいつ辞めさせてやる』って、たくさん声をかけてくれて……

緋奈子さんを戻そうって言ってくれた人までいて」


朱莉「それ、最高の復讐だったね。ただ勝つだけじゃなくて、自分の居場所も取り戻したんだから」


緋奈子は目を細めて笑った。


瞳が少し潤んでいる。


緋奈子「本当によかった……

職場のみんなからも、こんなに温かい言葉をもらえるなんて思わなかった。朱莉さん、本当にありがとう。

あなたがいてくれたから、私は強くなれた」


朱莉は緋奈子の手をそっと握った。


朱莉「ありがとうはこっちだよ。

緋奈子さんが頑張ったから、私も救われた気がする。

これからは、二人で一緒に強くなっていこうね」


二人はパスタを食べながら、静かに笑い合った。


窓の外では、雪が溶けて春の気配が近づいていた。


緋奈子「これから、もっと楽しいこといっぱいしようね」


朱莉「うん。赤い靴、履いて出かけようか」


二人の笑顔が、カフェの柔らかい光の中で輝いていた。


長い戦いを終えた彼女たちは、ようやく、本当の意味で「新しい始まり」を迎えていた。

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