表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
13/15

13話 ルールは倒れるまで!

貸切のジムに、雪の降る音だけが静かに響いていた。


DV野郎「ふん! 女のくせに!

決闘だ! 決闘! 早くしろよ!」


朱莉は冷静に、しかしはっきりと言った。


朱莉「まあまあ、そう焦らずに。


この決闘のルールは一つだけだから。


相手をボコボコにノックアウトした人が勝ちです」


DV野郎「俺の得意ルールだな。笑えるぜ」


緋奈子は静かに微笑んだ。


緋奈子「全力で楽しみましょう!」


朱莉「審判は、あたしが務めるよ!


2人はリングに上がってね!」


緋奈子はゆっくりとリングに上がった。


赤いシャツと赤い靴が、リングの照明に照らされて鮮やかに輝く。


彼女の足取りは、2ヶ月間の特訓の成果を感じさせるほど安定していた。


DV野郎も不機嫌そうにリングに上がったが、その足取りにはどこか余裕があった。


彼はリングの中央で腕を組み、緋奈子を上から下まで見下ろした。


朱莉はリングの外から二人を見つめながら、心の中で強く思った。


(緋奈子……ここは私たちが毎日練習したリングだよ。毎日300発叩いたサンドバッグ、毎日教えてきた技……全部、あんたの中に詰まってる。

あいつの嫌いな赤を着て……絶対に勝って!)


雪が窓の外で静かに降り続ける中、貸切のジムに聖夜決戦の本当の火蓋が切って落とされようとしていた。


緋奈子はリングの中央に立ち、深く息を吸った。


緋奈子(私はもう、弱くない。この赤いシャツと赤い靴が、私を守ってくれる。


朱莉さんと一緒に選んだこの色で絶対に勝つ!)


DV野郎は拳を鳴らし、にやりと笑った。


DV野郎「よし、始めるか。クリスマスプレゼントに、たっぷり痛めつけてやるよ!」


二人が向き合い、ゆっくりと距離を詰めていく。


リングの照明の下、赤い情熱が、静かに、しかし激しく燃え始めていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ