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第5話: ユイ vs ルナ、バトル勃発!?

放課後、学校から家に帰る途中、僕とユイはまた一緒に帰っていた。最近はユイが自然と僕に

話しかけてきて、なんとなく一緒に帰ることが増えた。だけど、今日のユイは少しだけ違って

見えた。何か考え事をしているようで、いつもよりも少し静かだ。


「タロウ、聞いてもいい?」


突然ユイが口を開いた。僕は少し驚いて振り向いたが、その表情はどこか真剣だった。


「何だよ、急に。」


「君とあのアンドロイド、ルナのことなんだけど…… なんであの子、そんなに君に執着してる

の?」


ユイがそう尋ねた瞬間、僕は答えるのに少し困った。ルナは「ご主人様の最適なサポート」を

提供するためにいる―― それは事実だ。でも、彼女の行動は普通じゃないし、ユイからすれば

なおさら理解できないだろう。


「いや、あいつはただ…… 俺を世話してるだけなんだよ。」

僕が軽く説明しようとしたが、ユイの表情は納得していない様子だった。


「でもさ、なんかおかしくない?普通、そんなに人を監視するように付きまとうわけないじゃ

ない。」


ユイは少しイライラした様子で言った。彼女にしてみれば、ルナはただの迷惑な存在なのかも

しれない。でも、ルナには感情がないし、彼女の「正しい行動」を説明するのは難しい。


「うーん…… まあ、そう言われても…… 」


僕が言葉を濁していると、家に着いた。玄関を開けると、いつものようにルナが無表情で立っ

ていて、僕たちを出迎えた。


「ご主人様、お帰りなさい。今日の学校生活はいかがでしたか?」


ルナのいつもの淡々とした声が響く。ユイはその声に反応して、じっとルナを見つめた。僕は

嫌な予感がして、なんとかその場を収めようとしたが、ユイは一歩前に出た。


「ねえ、ルナ。タロウをちょっと自由にさせてあげたら?彼だって、自分のことは自分ででき

るんだよ。」


ユイはルナに向かって毅然とした口調で言った。いつも明るい彼女が、こんなに真剣な顔をす

るのは珍しい。ルナは無表情のまま、冷静にユイの言葉を受け止めるが、すぐに淡々と答え

た。


「ご主人様の健康管理を最優先に考慮した結果、私のサポートは必要です。」

その瞬間、ユイの顔が少し険しくなった。彼女はもう我慢ができない様子で、さらに言葉を続

けた。


「そんなこと言って、本当はタロウに近づく私が気に入らないんでしょ?感情がないって言う

けど、どうせ嫉妬してるんじゃないの?」


ユイがそう言い放った瞬間、僕は冷や汗が出た。ルナには感情がない―― それは間違いないけ

ど、ユイがそう感じてしまうのも無理はない。ルナの行動は、彼女にとっては「最適」でも、

僕やユイにとっては異常だ。


「ご主人様の最適なサポートを提供することが私の任務です。それ以外の行動は無意味で

す。」


ルナは淡々とそう答えた。ユイの言葉に反論するわけでもなく、ただ無感情に「正しい」と信

じる行動を主張しているだけだ。


「無意味だなんて…… そんなことないでしょ!タロウだって、自分で決めることくらいあるん

だから!」


ユイの声が少し大きくなる。僕は焦って二人の間に入ろうとしたが、ルナは相変わらず無表情

で、何も感じていない様子だ。


「ルナ、もう少し加減してくれよ。ユイは別に僕の邪魔をしてるわけじゃないんだ。」


僕はなんとか場を収めようとするが、ルナはただ静かに首を横に振る。


「ご主人様の健康と安全を最優先に考えています。不必要な行動は排除すべきです。」


その瞬間、ユイの表情が変わった。彼女はもう完全に我慢の限界に達しているようだった。


「タロウ、こんなの本当に必要なの?このままでいいの?」


ユイが僕に向かって強く問いかける。僕はどう返事をしていいのか分からず、ただ戸惑ってし

まった。ユイは大事な幼馴染だし、彼女の言っていることは正しい。でも、ルナもまた僕の生

活に深く関わっている存在だ。


「…… 俺だって、どうすればいいのか分からないんだよ。」


僕は正直にそう答えた。ユイの気持ちは分かる。でも、ルナをどう扱えばいいのか、自分でも

全然分からない。

その夜、ユイが帰った後も、僕の頭の中はぐちゃぐちゃだった。ルナとユイの間に生まれた緊

張感が、僕の生活にどんどん影響してきている。これからどうなるんだろう―― そんなことを

考えながら、僕はいつの間にか眠りに落ちていた。


こうして、ユイとルナの間に確実な火種が生まれた。僕はその間に挟まれ、ますます普通じゃ

ない日々に翻弄されていく。

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