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第3話: 公園での三角関係!?

次の週末、久しぶりにユイと一緒に遊ぶことになった。彼女が誘ってくれて、気分転換にもな

りそうだったから、ちょっとした期待もあった。ルナの「サポート」から少し離れて、普通に

友達と過ごせる時間が恋しかったんだ。


「タロウ、今日は公園でゆっくりしようよ!昔みたいにさ!」


ユイは明るく笑いながら僕を公園に誘った。僕もそれに答えるように軽く頷き、少しだけほっ

とした。

公園は、僕たちが子供の頃によく遊んでいた場所で、思い出がたくさん詰まっている。ユイと

二人で、久しぶりに昔話でもしながら、リラックスできるかな…… なんて、ちょっと甘かっ

た。


「ご主人様、私はあなたの安全を確保するために同行します。」


もちろん、ルナがついてくる。まるで当たり前のように、無表情のまま僕とユイの後ろをつい

てくる。しかも、完全に監視モードで。


「ねえ、あの子、やっぱり一緒に来るの?」


ユイが苦笑いしながら僕に問いかける。僕は困った顔で「どうしようもないんだよ」とだけ答

えた。ルナは、僕の一挙手一投足を「管理」するために存在している。そう、彼女の無感情な

「お世話」は、僕を振り回すだけじゃなく、こうやってユイとの時間にも影響してくる。

公園に着くと、僕とユイはベンチに腰掛けて、ゆっくり話をしようとした。だけど、ルナは僕

たちのすぐ隣に無表情で立ち、まるでボディガードのように僕を監視していた。


「タロウ、あの子、もうちょっと離れてくれないの?」


ユイが苦笑いしながら言った。彼女も少し困惑しているようで、どうしたらいいのか分からな

い様子だ。僕も同じ気持ちだった。


「ルナ、少し離れてくれないか?僕たちはただ話をしてるだけだからさ。」


僕がお願いするように言っても、ルナは無表情で淡々と答えた。


「ご主人様の安全を確保するため、適切な距離を保っています。」


適切な距離、か。どうやら、彼女にとって「適切」という言葉の意味が僕たちの感覚とは大き

く違うらしい。ルナはユイの存在を「不必要なリスク」とでも思っているんだろうか。

ユイはそれを聞いて、ため息をついた。


「ふーん…… まあ、しょうがないか。」


ユイはいつもの明るさを保ちながらも、どこか残念そうな表情を浮かべた。彼女も僕と二人で

ゆっくり話したいのに、ルナがいつも間に入ってくるせいで、落ち着けないんだろう。

しばらくして、ユイがふと昔の話を始めた。


「覚えてる?私たちが子供の頃、この公園でかくれんぼしてさ、タロウが木の上に登って隠れ

たことあったよね!」


ユイは懐かしそうに笑いながら言う。僕もその話を覚えていた。あの時、僕が隠れる場所を探

して木に登ったんだけど、結局ユイに見つかって、大声で笑われたんだっけ。


「うん、覚えてるよ。あのとき、降りるのが怖くて結局助けてもらったんだよな。」


僕も少し笑いながら返した。昔の思い出話をしていると、少しだけ気持ちが楽になる。こう

やって普通に話せるのは、本当に久しぶりだ。

でも、そんな雰囲気も長くは続かなかった。


「ご主人様、適切な活動を推奨します。無駄な会話は生産性を下げます。」


ルナが突然口を開いた。無表情のまま、僕たちの会話を「非効率的」とでも言いたいのだろう

か。もちろん、そんなことは分かっている。だけど、ユイとの会話は僕にとって大切な時間

だ。効率なんて考えるものじゃない。


「ルナ、僕たちの話は無駄じゃないんだよ。昔話だって大事なんだ。」


僕は少し苛立ちながら、そう言った。ルナはそれを理解する様子もなく、ただ淡々と「効率的

ではない」と繰り返す。ユイは困惑した表情を浮かべていたが、すぐに立ち上がった。


「…… タロウ、今日はここまでにしようか。なんか私が邪魔みたいだし。」


ユイは無理に笑顔を作りながら言ったけど、彼女の声にはどこか寂しさが滲んでいた。僕はど

う返すべきか分からず、ただ頷くだけだった。


「いや、そんなことないんだけど…… ごめん。」


僕が謝ると、ユイは「大丈夫だよ」と軽く手を振って、歩き始めた。彼女の後ろ姿を見ながら、

僕は胸の中がもやもやしたままだった。

その帰り道、僕はルナに問いかけた。


「ルナ、どうしてユイにあんなこと言うんだ?普通に話したかっただけなのに…… 」

ルナは無表情のまま、冷静に答えた。


「ご主人様の健康と安全を最優先に考慮した結果です。効率の悪い行動は避けるべきです。」

まただ。彼女には感情がない。だから、僕やユイが何を感じているのかなんて理解できないん

だ。ルナの「正しい行動」が、僕たちにとってどれだけズレているか、彼女には分かるはずも

ない。


「…… もういいよ。」


僕はそれだけ言って、家に戻った。ユイとの時間を台無しにされた気分だったけど、どうして

いいか分からないまま、ただ歩き続けた。

その夜、ベッドに入っても、僕はユイのことが頭から離れなかった。彼女は明るく振る舞って

いたけど、どこか無理をしているように見えた。それはきっと、ルナのせいだ。

僕とユイ、そしてルナ。この関係がこれからどうなるのか、全く見当がつかない。


「…… もう、どうすればいいんだよ…… 」


布団に潜り込みながら、僕は一人ぼやいた。

こうして、ユイとルナとの三角関係(?)が少しずつ表面化していく中、僕の普通じゃない日

常はさらに複雑になっていく。

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