秘密の地下室
「旧図書館棟に地下室が存在するなんて図書委員でも聞いたことはないです……一体誰がなんのために作ったのでしょうか」
薄暗い地下階段を降りながら図書委員の姉川は呟いた。図書委員の姉川さえ知らない地下室とはなんて不気味な空間なのだろう。
階段の降りた先は薄暗い空間だった。うっすらと見える机にはフラスコやビーカーのようなものが無造作に転がっていた。
「気味が悪いわ……早く幽霊騒ぎの証拠を探しだして上に戻るわよ」
彩歌は他のメンバーを急かした。その言葉に従い地下室を捜索する3人だった。
「見て……あの黒板」
「黒板?」
美夜は黒板を指差した。すると、黒板には解読不能に見える文字のようなものが書いてあった。
「踊る人形みたいな暗号かしら?」
「どうして暗号が地下室の黒板に書いてあるんでしょうか?」
彩歌と姉川は文字のようなものを見て頭を悩ませた。しかし、春風は文字のようなものを見て驚いた。
(……この文字は妖術師が呪術に使うときに使う文字! なぜ地下室に書かれているの!?)
春風は背後にいる何者かの姿の存在を察知した。
「みんな……急いで地上に戻りましょう」
「そうね……こんな薄暗い部屋、長居したくはないわ」
彩歌は春風に同調した。
「春風先生……まだ調べてない場所があるからそこを調べてから戻ろう」
美夜はそういってカーテンで区切られた場所を調べようとした。
……ペタリ。その時、美夜は誰かに肩を触られた感覚を覚えた。
「……誰なの?」
美夜はそういって振り返った。しかし、同時に美夜は沈黙した。そこには骸骨が美夜の目の前に立っていたからだ。
驚愕する美夜。3人も異変に気づき美夜に駆け寄った。だが、その行動を嘲笑うかのように骸骨は高笑いした。そして、地下室の灯りがついた。
「ククククク……珍しい来客かと思ったら学生じゃないか」
声のした方に振り向くと手に拳銃持った仮面の男がいつの間にか立っていた。
「……みんな動くなよ。少しでも動いたらこの拳銃を撃つことになるぞ」
これでは4人は大人しくせざるを得なかった。




