↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界の魔法をプログラムする~日本生まれの異世界の王子は培ったプログラミング技術で魔法国家を建設する~  作者: 霧里 野蒜


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

36/89

第36話 時計と暦と魔法陣

 やはり、この世界でも時間は24時間だった。

 ひと月が36日。それが12か月で一年432日。12進数の世界だった。

 現在は、4月の終わりで18時という事だ。

 マチルダさんに聞くと、時間は時間石があり、これが1時間ごとに色が変わるので時間が分かるという事だ。この石は教会にあり王都に暮らす人々には教会の鐘で時間を告げる。日本と同じだが、午前と午後で鐘を使い分けているらしいが、見た感じ、時間を気にするような人にはあっていない。教会にある時間石は一度見せてもらいたいと思う。これをうまく使うと生体タイマーでなく、絶対的なタイマーが出来る。


 また、週と言う考え方はなく、休日の考え方もないので、暦は研究を行う学識レベルとか税を徴収する王都を運営する人達にしか普及しておらず、一般的にはケビンのように年明けのお祭りが年の区切り、季節の移り変わりが暦のようなもので、そういう暮らしぶりで不自由はないとの事である。


 マチルダさんは博識で的確である。居住棟の帰りまでに、色々と質問し、回答してもらった。その時、魔法陣は何を使って書くのかと聞くと、魔法ペンと魔法インクとの事だった。

 ただし、それらは知識にあるだけで、学院には無く、見た事がないとの事。王都の何処かにはあるのではないかとのことだった。魔道具の修復も考えていただけにそれが遅れるのは残念である。

 離れにたどり着くと、ベッドの下のライトはまだ光っており、魔力枯渇時も魔力を吸い上げていたとするとゾッとする。枯渇した場合は体力を削っていくのか、そこまでいかなくて良かった。


 気になっていた魔法インクとペンについて、魔法エンサイクロペディアに聞くと、魔法インクの作り方は、通常のインクと魔法銀を1対1で均一に混ぜこむとのことだ。混ぜ込むためには魔力での撹拌が必須で、また1時間程度ですぐに分離してしまう、保存が効かないインクだとの事。これを使う魔法ペンは魔力を通す管とインクを通す管があるペンで、書く時に魔法インクを魔力で定着させながら書くということだ。両方とも魔力がないとどうする事も出来ないので、魔力がほとんどないこの国の住人に必要性がない。これでは探しても見つからない。自作を検討する必要がある。


 ライトからの通知が1200を超えたところで、ライトの魔法を停止した。あるアイデアが浮かんだからだ。

 アイデアとは、頭の中でイメージしている魔法の仕組みを空間に表示出来ないかということである。

 魔道具は、発動のイメージを魔法陣という形で石に固定したものだ。だとすれば、石の代わりに空間そのものに描いても良いのではないか。

 空間に固定出来れば、あとは魔力を出す魔石と繋ぐだけでいい。そうすれば、僕の魔力を使い続ける必要がなくなる。つまり、魔力を持たないこの国の住人でも、魔法が使えることになる。


 ただ、空間に魔法のイメージを描くには魔力で描いた軌跡が見えないと実現が難しい。これは自身の魔力を放出時に着色するか、光らせるか等の視覚化する必要がある。行き詰まってしまった。


 困ったときの魔法エンサイクロペディアである。

 聞いてみると、今すぐにでも出来そうな方法が一つあった。

 ただし、危険だった。


 『魔力を放出するとき、自分の血を混ぜ込む』

 

 という回答だった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。