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異世界の魔法をプログラムする~日本生まれの異世界の王子は培ったプログラミング技術で魔法国家を建設する~  作者: 霧里 野蒜


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第35話 王子育成プラン

 マチルダさんと一緒に高品質、最高品質ポーションを持ってオルフェス先生の元へ。


 「オルフェス、入るわよ」

 「どうしたんだい、今度は。また、王子のことかい」

 なんか、僕は疫病神みたいだ。言われたい放題。

 「王子のことではあるのだけど、まず、このポーションを見てくれない」

 「どうしたんだい、うん、えっ、これは高品質回復ポーションじゃないか、ええー、こっちの金色のは最高品質回復ポーション、凄い、本当にどうしたんだ」

 「私と王子で作ったのよ。頑張ったのよ」

 「どれくらいあるんだ?」

 「ここにあるだけよ」

 「そうか、残念だなぁ。定期的に作れれば学院の経営も安定するのになぁ」

 テンションが上がって、また下がるオルフェス先生。

 「高品質ポーションは定期的に作れるわよ。材料も揃っていて今まで通りの作り方で出来るから。ただ、最高品質は王子じゃないと作れないわね。だから、希少品」

 「おー、それは良い。高品質ポーションは明日から定期的に作ってくれ、冒険者ギルドに行って交渉してくる。最高品質ポーションはやはり、商会だな。レバークレーゼン商会に持ち込もう。こちらは本数も限られたプレミアム商品という事にしよう。出来るだけ高く買い取ってもらおう、そうしよう」

 オルフェス先生はやけにソワソワした素振りをし始めた。


 「マチルダ、王子。私は早速、交渉に行ってきます。報酬についてはその時に話しましょう。急がないとギルド長が帰宅してしまうので、王子、ここで失礼します。

 本日の学院は終わりという事で自由にお過ごしくださいと言いたいのですが、今のままでは生徒に囲まれて動けなくなるのが想定出来ます。申し訳ないのですが、生徒を刺激しないようにマチルダと一緒にお帰りください。それが身のためです。マチルダ、よろしく」

 と、そそくさと出て行こうとした。

 「あっ、忘れていました。これを渡しておきます。私が考えた王子の育成プランです」

 と、一枚の紙を渡して部屋を出て行った。残された僕は手にした育成プランを眺める。


 王子育成プラン

 ・基礎体力の向上 担当:ソフィア

 ・魔力量の増進 担当:マチルダ

 ・武術の習得 担当:ソフィア

 ・全属性魔法の習得 担当:マチルダ

 ・貴族マナーとダンスの習得 担当:マチルダ

 ・世界の歴史と地理の習得 担当:オルフェス

 ・学院の専属講師へ指導 担当:オルフェス

 ・治癒魔法病院の開設 担当:アンナ

 ・美容院の開設 担当:マチルダ&レバークレーゼン商会

 ・クリーニング商会の設立 担当:オルフェス&レバークレーゼン商会

 ・魔道具開発、販売会社の設立 担当:オルフェス&レバークレーゼン商会

 ・アレクサンド市の建設 担当:未定

 ・法律と徴税 担当:未定

 ・アレクサンド国復興のための戦略と領地経営 担当:未定


 なんか考えているようで、いないようで。段々、学院での勉強以外にも商会の設立とか街の建設とかになっている。なんなんだこれ。僕の意志はここにはない。

 「なんじゃこれ」

 と言って、僕はマチルダさんに育成プランを渡した。


 「ふーん、オルフェスも考えたわね」

 納得顔のマチルダさん。

 「でも、なんか抜けているわね。大事な嫁とり戦略がないじゃない」

 思わずマチルダさんの顔を見る。

 「冗談ですよね」

 「冗談な訳ないじゃない。私も立候補するわ」

 「もっとおかしいですよ。オルフェス先生が夫としていらっしゃいますよね」

 「そうだった。忘れていた。てへっ」

 この純情可憐な僕を弄んでいる。


 「じゃ。お腹空いてきた事だし、そろそろ食事に戻りましょう」

 意味不明な笑いで誤魔化された。

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