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異世界の魔法をプログラムする~日本生まれの異世界の王子は培ったプログラミング技術で魔法国家を建設する~  作者: 霧里 野蒜


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第10話 ステータスウインドウ

 NAME:スズキ ヒロシ

 AGE:29

 職業:迷い人

 状態:◎健康

 HP: 450/ 450 MP: 5 / 520

 スキル:言語理解Lv1、鑑定Lv0、インベントリLv1


  ゲームのメニュー画面みたいだ。

 MPがある。MPが減っているのはさっきヒールを連発したからか?魔力が枯渇して気を失って、回復時は二日酔いみたいになったんだな。

 おっ、スキルに言語理解と鑑定とインベントリがある。言語理解がLv1となったのは話が出来るようになったためか?

 鑑定はLv0。どうすればレベルが上がるのだろう。

 インベントリはLv1。RPGのインベントリと同じ機能だとすると、これは何かを保管する機能だったはず。インベントリに視線をあてて内容を見たいと念じる。

 金、食料、手紙となっていた。金に視線をあてるとそれが100万Gに変化した。次に食料を見るとパン100と水100に変化した。

 手紙を見ると、いきなり文字が目の前に現れた。

 

 「私を知らぬ息子よ。

 私は古の王妃である。邪悪な魔物に取りつかれた大臣たちにより我が国アレクサンドは王とともに滅ぼされる運命にあった。それを悟った王は私を転移の魔法陣に無理やり乗せた。私は王と一緒に死ぬことを望んだが、お腹の子がいる私に王は生きる試練を与えた。

 私が転移した先は、あなたが生まれた日本という国であった。

 日本という国は平和であり、幸いなことに迷い人である私の面倒をみるだけの気の良い人がいた。それが、鈴木修。あなたが父と思っている人である。

 私は従者がいなければ何も出来ない。でも、鈴木はそんな私を優しく面倒をみてくれた。しかし、体調がすぐれない私は魔素のない日本では長く生きられないことがわかった。鈴木は色んな病院を探してくれたが、医学では救えないと分かった時の絶望した鈴木の顔を思い出す。

 でもあなたを残すことが私の使命だと思って生きた。それを伝えて、鈴木には笑ってもらえた。私を悲しませないように。

 あなたを産んだことを覚えている。私の一部がごっそりとなくなったように感じた。あなたは元気な産声を上げ、私は安堵した。

 しかし、その安堵と同時に私は使命が尽きた。抜け殻となったこの身を離れ、私は王のもとへ還っていくのだと分かった。

 息子よ。

 私が使うことのなかったこのお金をもとに強く生きてほしい。できることなら、あなたの父である王の偉業を復活させてほしい。それは苦難の道であると思う。まず、苦難の道をともに歩く友を見つけなさい。友はあなたの喜びを二倍にし、悲しみを半分にする。アレクサンドライトという石はその険しき道を一緒に歩く人を見つけることが出来る。仲間を見つけるとその石が光り輝くのだ。

 息子よ。

 私を知らぬ息子よ。

 私もあなたを思いっきりこの手で抱きしめたかった」

 

 手紙を読み終えると手紙はアレクサンドライトという石に変わった。と同時に、ステータス画面が変化した。

 変化した文字列に思わず目を疑った。NAMEの欄に、見慣れない名前がある。

 ラインハルト・フォン・グリム。

 手紙には、アレクサンドという国の名前があった。グリムとは何だろう。

 

 NAME:ラインハルト・フォン・グリム

 AGE:29

 職業:ロードLv1

 称号:この世界を継ぐもの

 状態:◎健康

 EXP:0/ 100

 HP:450/ 450  MP: 6/ 520

 STR:45 DEX: 74 AGI: 52 INT: 72 VIT: 35 LUK: 72

 武器:なし

 防具:なし

 アクセサリ:なし

 魔法: 光魔法Lv3、火魔法Lv0、風魔法Lv0、水魔法Lv0、土魔法Lv0

 スキル: 言語理解Lv1、鑑定Lv1、インベントリLv1

 インベントリ:100万G、パン(100)、水(100)、アレクサンドライト


 変化がありすぎて気持ちの整理がつかない。

 なぜに僕が知らぬアレクサンドという国を復興する必要があるのか?

 飛躍しすぎた現実に思考が停止してしまう。

 出されたお茶に口をつける。

 冷めたお茶が僕を現実に引き戻す。

 あれ?鑑定のレベルが上がっている。

 うーん、何はともあれ、お腹すいた。

 インベントリからパンを取り出す。


 「美味い」

 空腹は最高のごちそうであるのを実感する。

 

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