表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

37/57

第37話 この感情は何だ?

 ルナとの連携はこれまでも培ってきた。

 俺の動きと俺の読みに正確に反応してくれるのは、ルナだけだ。

 ルナだけが、俺の隣で最高のパフォーマンスをしてくれる。


 俺はルナを信頼している。


 ()()()()()()()


 さあ、どうだろう。

 掛け替えのない、たった一人の俺の。


 ───スキル『連携』が()()()()()()


「行くぞッ、付いて来い!」

「はい、主っ!」


 二本の剣を操り、蔦を切り刻む。

 大多数を俺が、討ち漏らした蔦をルナが。

 圧倒的な勢いで押し返す。


「す、凄い……あの数の蔦を完璧に」

「ん。一階層で見た連携」


 階層、適正レート。

 そんなパラメータを一蹴する奇跡の連携術。

 互いが互いを想い、支え合う。

 理想のバディ。


 眼前が蔦ばかりに覆い尽くされていく。

 腕に乳酸が溜まり、激痛が脳を焼く。


『軽業』、『体術』。他にも色々なスキルが能力値を底上げし、本来の俺には不可能な挙動を可能にしてくれる。攻撃を防ぎ、『幻惑』で回避し、『先見』で0.1秒先の未来を見て予測し、最後には《二刀流》が俺を導いてくれていた。


「「うぁぁああああああああッッ!!!」」


 いけ、戦え、斬れ、斬り刻め。

 腕の一本も動かせなくなるまで!


 魔力は完全に尽きた。動かせるのは身体だけ。

 魔力欠乏による身体への重圧と、疲労、そして流血によって身体が思うように動かない、動いてくれない。クソが……あと少し! あと少し!!


「主、生きて帰りましょう」

「なんだよ、こんな時に」

「こんな時だからこそ……! 私は主に生きていて欲しい」


 35→40→45


 ルナの好感度が上がっていく。

 この現象は何だ?


 それに応じて心拍数も上昇していく。

 これ以上にない、楽しい瞬間。


 永遠に続いて欲しいと思える瞬間。


 極限状態で、永遠が更に引き延ばされていく感覚。

 相対性理論の極致、時間が停止したとも思える永劫。


 ───スキル『瞑想』を獲得しました。

 ───スキル『敵感知』を獲得しました。

 ───スキル『光魔法』を獲得しました。


「私、主が好きです」

「ああ……()()()


 自然と、声が出ていた。

 その会話の後だった。


 好感度が急に上昇していく。

 ルナが顔を真っ赤にしながら。


「本当、ですか」


 と。


 ()()()()()()()


 ()()()()


 さあ、どうだろう。

 でも今の俺は凄く心地よい。


 ルナと並んで戦えるこの瞬間が。

 何よりも愛おしい。


 ()()()()


 嗚呼、もしくはそう呼ぶのかもしれないな。


 45→50

 条件をクリア。


 ()()()()()()()勇猛果敢(メメントモリ)()()()()()()()


 俺は目を見開く。

 皆が繋ぎ、ようやく見出した勝利への一手。


 ここで、逃す訳にはいかない!


「「スキル【勇猛果敢(メメントモリ)】」」


 ダンッ!!!


 更に俺達は加速する。

 実体が追い付かない速度まで。

 速く、速く……もっと速く!


 研ぎ澄まされた一閃を。

 ただ、ここにしか刻めない一撃を!


 もっと!!


「「はぁぁぁあああああ!!!!」」


 届け!


 俺とルナの一撃が、敵の腹に届く。

 体液を全身に被りながら尚も貫く。


 深く、そして鋭く!


 俺の二本の剣と。

 ルナの愛剣が重なり合う。


 全身を駒のように回して、全力をぶつけた。


 ズドォォンンンンッッ!!!!!


 瓦礫と粉塵が一面に舞う。

 完全に捉えた手応え、蔦は……無くなった!


「クレァアアアア!!!」

「やぁあああああああ……ッ!!!」


 満を持して、クレアが飛び込む。

 瀕死の『世界樹霊魔(ユグドラシル)』に最後の一撃を。


「殺れぇええええええ!!!」

「いけぇぇえええええ!!!」


 メキメキメキ!

 木々が粉々に砕けていく。

 下のタイルまでを貫いて粉砕。


 衝撃で俺達は派手に吹き飛ばされた。


 クレアの渾身の一撃。

 俺達の全てを賭した一撃。


「どう、だ……?」


世界樹霊魔(ユグドラシル)』は……。


 動かない。

 沈黙したまま。


「やっ……」


 最初に声を上げたのは誰だろう。

 もしかすると、俺だったかもしれない。


「「「「「やったぁああああ!!!!」」」」」


 一週間にて、二階層ボス撃破。

 言うまでもなく、これも冒険者ギルド内新記録だった。



 □■□


 ───第二階層主『世界樹霊魔(ユグドラシル)』の討伐を完了しました。


 ───称号【植物の探求者】を獲得しました。


 ───スキル『詠唱』『紅魔』を獲得しました。


 ・『詠唱』

 魔法詠唱の時間短縮。熟練度によって効果上昇。

 ・『紅魔』

 血液を媒介に魔法を発動。魔力を必要としない。


 ミッション


 ・二階層ボス討伐(1/1)

【報酬SP150・全熟練度+50】


 名前:レイ レベル:15

 HP56/360 MP0/220

 称号:【植物の探求者】

 ギルド:《北極星(セプテントリオ)

 ユニークスキル:【魅力支配(ヴィーナス)】【勇猛果敢(メメントモリ)

 EXスキル:《鑑識眼》C《演算領域》E《二刀流》E

 スキル:『言語理解』C『交渉術』D『礼儀作法』F『挑発』E『料理』F『幻惑』E『隠密行動』F『体術』F『先見』F『火魔法』F『光魔法』G『蓄積』F『瞑想』G『敵感知』G『詠唱』G『紅魔』G『連携』G『麻痺耐性』F『痛覚耐性』F

 所持SP:175


 取得スキル:《気配遮断》

 消費スキル:『隠密行動』『敵感知』『幻惑』『先見』

 消費SP:40

 

 取得スキル:《処世術》

 消費スキル:『交渉術』『礼儀作法』『挑発』

 消費SP:30


 取得スキル:《全属性耐性》

 消費スキル:『麻痺耐性』『痛覚耐性』『石化耐性』『恐慌耐性』『毒物耐性』

 消費SP:80


 ジンジンと痛む頭の中に、情報の渦が流れ込む。

 階層主を倒し終えた実感が遅れてやって来た。


 張り詰めた緊張が解け、心地よい静寂が来る。


 気を抜けば失神しそうな身体でスキルを精査する。


 EXスキルが新たに解放された。


 EXスキル獲得に消費したスキルは本来戻ってこない。

 ただ俺には【魅力支配(ヴィーナス)】があるから、後から幾らでも回収出来るだろう。一方で、『幻惑』や『挑発』を失うのは少し勿体ない気もした。


 ポチポチ、と無心でクリックしていく。


 戦闘後の俺はとにかく頭を疲弊していた。

 もう難しい事は考えられなくなっていたのである。


 名前:レイ レベル:15

 HP56/360 MP0/220

 称号:【植物の探求者】

 ギルド:《北極星(セプテントリオ)

 ユニークスキル:【魅力支配(ヴィーナス)】【勇猛果敢(メメントモリ)

 EXスキル:《鑑識眼》C《演算領域》E《二刀流》E《気配遮断》F《処世術》D《全属性耐性》F

 スキル:『言語理解』C『料理』F『体術』F『火魔法』F『光魔法』G『蓄積』F『瞑想』G『詠唱』G『紅魔』G『連携』G

 所持SP:25


 そして後に残った事実は。


「あ……やべ」


 EXスキルを全て獲得してしまっていた。


名前:ルナ レベル:22 

HP56/230 MP22/620

ギルド:《北極星(セプテントリオ)

ユニークスキル:【勇猛果敢(メメントモリ)

スキル:『隠密行動』D『剣術』C『体術』D『冷静』D『軽業』D『料理』E『並列思考』E『瞑想』E『読心』G『順応』G『連携』G『敵感知』E『光魔法』F『連携』G


名前:シャルロット レベル:30 

HP316/620 MP112/470

称号:【鬼狩り】

ギルド:《北極星(セプテントリオ)

ユニークスキル:【一致団結(ユニオン)

スキル:『先見』C『剣術』C『逆境』B『加速』D『魅了』G『身体強化』G『痛覚耐性』F『火魔法』D


名前:ノエル レベル:27 

HP122/270 MP201/680

称号:【鬼狩り】

ギルド:《北極星(セプテントリオ)

ユニークスキル:【明鏡止水(アルカナム)

スキル:『遠視』D『暗視』E『蓄積』A『物理演算』G『乱魔』G『麻痺耐性』F『土魔法』C『光魔法』C


名前:クレア

称号:【鍛冶見習い】

ギルド:無所属

ユニークスキル:【獅子奮迅(バーサーク)

スキル:『鍛冶』S『目利き』SS『受け流し』E『槍術』B『槌術』A『豪脚』C『硬化』C『威圧』G『神器生成』G

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
https://img1.mitemin.net/fr/rc/l837i9ql9cll35ul31bxic2y2wxu_kne_1jk_2bb_1u4dp.gif ☆新作オススメ2023.8☆
「好感度に応じて強くなるギャルゲー的世界に転移した俺は、
女の子を片っ端から惚れさせて無双する事にした」


評価☆☆☆☆☆とブクマして下さい、お願いします!

↓↓自分で作ってみました!↓↓
html>
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ