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第28話 複合魔法は息を合わせるのが大事。

樹霊魔(トレント)』は触手を主体として立ち回る。

 距離を取りつつ、死角から次々と攻撃を送る。

 移動こそ出来るが本体はとても遅い。


「ルナ、シャルロット攻撃準備」

「はいっ」

「分かった!」


 抜剣と同時に触手を切り刻む。

 ルナの方が身軽で攻撃速度は速いが、シャルロットは経験が上。触手の動きを見切り、地面に突き刺さった触手達を一太刀で切り刻んでいく。


「スキル『加速』ッ!」


 出し惜しみは抜きだと、殲滅スピードがルナを上回り始めた。ルナは僅かに目を剥いて、そこから対抗するように剣の速度を上げていった。


「ノエル。魔法で本体を狙うぞ」

「おっけ。レイ、複合魔法って出来る?」

「複合……魔法?」


 知らないな。

 ここは先輩の力を借りよう。


「二属性以上の魔法を同時発動するんだ」

「ほう、それは強そうだな」

「大事なのは、息を合わせる事」


 ぎゅっと俺の手を握る。


「へっ?」


 更にノエルは俺の腰をぐっと引き寄せる。

 身体が密着する。胸の感触が直に伝わる。


「集中して、魔力が乱れてる」

「お、おけ」


 ノエルの表情は真剣そのもの。

 俺だけ動揺したのが少し恥ずかしい。


「おねーさんに任せて。レイは息を整えて」


 ぐんぐんと魔力が収束していく。繋がった手が伸ばし、魔物へと向ける。手の指を絡ませるノエル。完全に恋人繋ぎだ。


 心拍数が上がっていく。

 身体に熱が帯びていく。


「複合魔法【炎雷の花弁(イグニス・ノヴァ)】ッ!!」


 頭上に稲妻を纏った火球が姿を現す。轟々と音を立てて唸る魔力の塊がゆっくりと触手を焼き焦がしながら突き進む。


「はわっ!?」

「おっと……」


 ルナが素っ頓狂な声を上げながらその場を飛び退き。

 シャルロットは見慣れた様子で立ち退いた。


樹霊魔(トレント)』は、炎の渦に巻き込まれながら、炭化して頽れる。カサッ……と原型なく倒れ伏せる。


 討伐完了だ。


「すっげ……」

「どう、おねーさん凄いでしょ」

「いや、マジで凄い」

「……ふぅん、レイって素直に褒める事あるんだ」


 照れ隠しのつもりか、帽子のつばを持って目深に被る。

 耳が少し赤くなっていた。可愛い。


「主、戦闘中になんでそんな密着してるんですか!」


 猛牛のような勢いで俺に突っかかってくる。

 待て待て、これはノエルが言うからであって……。


「複合魔法は息を合わせるのが大事。だからこれは必要」

「ノエルさんっ、それ本当ですか?」

「ん。だから毎回こうやってギュッてくっつく」

「んなぁ……っ!?」


 シャルロットはやれやれと頭を抱える。多分前はシャルロットが一緒にやってたのだろう。今思えば、魔法を避ける時の仕草にもかなり余裕があった。


 さて、そんな感じで魔物討伐に赴こうと───。


 した時である。


()()()()()()()()()()()()!!!!!!」


 クレア。

 完全に忘れていた!


「あ、あぁ……えっと。クレアの力を借りるまでも無かったという事だ。大事な時の為に体力を温存させていてな」

「……な、なるほど!!!!」


 あ、やっぱアホだ。


「分かりましたっ、体力温存しておきますね!!」


 かくしてクレアは三秒で納得し、鼻歌を歌いながら歩き始めた。俺の予想では身体的ポテンシャルはかなりある。体力温存という名目は実のところそう間違いでは無いかもしれない。


 □■□


 小休止。俺は木の幹にもたれかかって休む。

 ルナは俺の膝に頭を乗せて目を瞑っていた。


「おっ……これは?」


 《鑑識眼》を落ち着いて探ると、遂に見つかった。


「ミッション……!」


 ・二階層ボス討伐(0/1)

【報酬SP150・全熟練度+50】


 ・魔法を百回撃つ(42/100)

【報酬SP10・魔法熟練度+10】


 ・NEW 『樹霊魔(トレント)』を百回倒す(15/100) 

【報酬SP10】


 SPの獲得方法はここか……!

 ミッションは都度増えるって感じだろうな。

 出現条件は……まあ、考えなくてもいいか。

 面倒そうだし。


「ルナ、そろそろ起きろ」

「ふにゃぁぁ……」


 猫だな。

 ぽかぽかと暖かい気候。ルナは安息の地を見つけ、俺の膝にぐりぐりと顔を埋める。


「ったく」


 ちらほらと他の冒険者の姿も見える。一階層のボスを倒した猛者達しかここには立ち入れない。


「そういやシャルロット。クレアはボスを倒していないだろうにどうしてここに入れたんだ?」

「ああそれは、未討伐の人が二人以上いないと出現しない仕様だからだよ」


 くぁ、と欠伸するクレアを横目にシャルロットは答えた。


「じゃあソロで潜る人はどうなるんだ?」


「いやいや、ソロで潜る人は居ないよ。だって一度のミスで命を落とすかもしれないんだよ? 私だったら絶対嫌かな」


「そんなもんか」


 確かにルナという戦力がいなきゃ一層到達も怪しかっただろう。ルナと出会っていなければ、俺はソロで潜っていたのか?


 眼下の猫に目を向ける。


「あるじ……」

「気持ちよく寝やがって」


 サラサラになった髪を撫でる。

 出会った頃より見違えて可愛くなった。


 宿の石鹸の質がいいお陰か?


「仲良いよね」


 シャルロットが隣に座る。

 肩と肩が僅かに触れ合う距離。


 こうして落ち着いて話すのは、初めてか。

 この際だ、色々聞き出すとしよう。



「そういうシャルロットだって、ノエルとは凄く仲がいいじゃないか」

「ノエルとは幼馴染だからね」

「ん。呼んだ?」


 ノエルも釣られて俺の傍に近付く。

 その時俺はふと思い付く。


「ひとつ聞いてもいいか」

「どうぞ?」


「───シャルロットはなんで冒険者になったんだ?」

名前:レイ レベル:8

HP295/295 MP70/135

称号:【鬼狩り】

ギルド:《北極星(セプテントリオ)

ユニークスキル:【魅力支配(ヴィーナス)

EXスキル:《鑑識眼》D《演算領域》F

スキル:『言語理解』D『交渉術』E『礼儀作法』F『剣術』F『挑発』F『料理』G『幻惑』F『隠密行動』G『体術』G『火魔法』G『蓄積』G『麻痺耐性』G『痛覚耐性』G

所持SP:85


名前:ルナ レベル:15 

HP172/180 MP550/550

ギルド:《北極星(セプテントリオ)

ユニークスキル:【勇猛果敢(メメントモリ)

スキル:『隠密行動』E『剣術』D『体術』E『冷静』E『軽業』E『料理』F『並列思考』F『瞑想』F『敵感知』F『光魔法』G


名前:シャルロット レベル:24 

HP555/570 MP425/425

称号:【鬼狩り】

ギルド:《北極星(セプテントリオ)

ユニークスキル:【一致団結(ユニオン)

スキル:『先見』C『剣術』D『逆境』C『加速』E『痛覚耐性』G『火魔法』E


名前:ノエル レベル:23 

HP230/230 MP630/630

称号:【鬼狩り】

ギルド:《北極星(セプテントリオ)

ユニークスキル:【明鏡止水(アルカナム)

スキル:『遠視』E『暗視』F『蓄積』B『麻痺耐性』G『土魔法』C『光魔法』D


名前:クレア

称号:【鍛冶見習い】

ギルド:無所属

ユニークスキル:【獅子奮迅(バーサーク)

スキル:『鍛冶』S『目利き』S『受け流し』F『槍術』C『槌術』B『豪脚』C『硬化』D

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