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他に寵愛のいる旦那様との結婚生活が終わる。もし、次があるのなら緩やかに、優しい人と恋がしたい。  作者: にのまえ


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四十四

カートラお兄様とランドル様は中央区の宿屋に戻り、アサト達は騎士団との訓練に戻っていった。わたしはミリア亭から帰りに、ミカの雑貨店に寄って布と刺繍糸を数本買った。

 ハンカチを縫い刺繍がいつ出来るかは、わからないけど、少しずつ縫おうと思う。


(クッキーの練習もしないと……みんな、喜んでくれるといいな)







 深夜、北門は騒がしかった召喚されたモンスターが現れたのだ。しかし、すぐに気付いた亜人隊で撃退したのだと。ミリア亭に行く途中、雑貨屋のミカに呼び止められて教えてもらった。


 出たモンスターは魔獣コカトリス。触ると石化してしまう能力を持つ魔獣。額には黒い魔法陣があって、それを壊すと煙のように消えたあと。黒い呪われたコカトリスの骨が残ったと教えてくれた。


 ワーウルフと同様、コカトリスも強制召喚されたんだと分かる。


(誰が一体何のためにやっているのだろうか? 心配だ)


 ミカに"お互いに、気を付けようね"と話して、ミリア亭に向かった。


 ミリア亭に行くと店前に帰り支度を終え、リルガルドの鎧を身につけた、お兄様とランドル様が店の前に来ていた。わたしがミリア亭に来たのを見ると、二人はこちらに向けて走ってきた。


「リイーヤ、昨夜は大丈夫だったか?」


 カートラお兄様とランドル様も昨夜の北門に現れた、モンスター魔獣コカトリスの話を聞いたらしく、少し焦っている様に見えた。


「はい、北門でみんなが倒したと、いまミカさんに聞きました」


「そうか、またお前が……そのモンスターに立ち向かって行ったのかと心配したよ」


(わたしがモンスターに立ち向かう?)


「待って、カートラお兄様。あの時はたまたまなんです。極力、夜は外に出ないようにと、ナサとみんなにも言われていますので出ません」


「それなら、いいんだ」


 と、ホッとした様子のお兄様。


「ほんと、リイーヤちゃんのこと心配したよ……。モンスターの情報が入った後。カートラと私で鎧を着込んで、リイーヤちゃんと魔獣コカトリスを北門まで見に行ったからね……でも、コカトリスは一体だったらしくて、着いた時には戦いが終わっていたけど」


「そうなんですか? だとしたら、コカトリスが強制的に召喚された、モンスターだと言うことも知っているのですね」


"ああ"と、カートラお兄様とランドル様は頷いた。


「昨夜、アサトたちとも話したが、召喚士は何のため強制召喚をするのか? なぜ、ガレーン国を襲うのだろうな。国の戻ったら調べてみるよ」


「ええ、調べてこちらで何か分かりましたら、手紙を送りますね」


「はい。お兄様、ランドル様お願いします」


 お兄様は胸元からだした懐中時計を確認して、わたしの頭を撫で、


「さて、ランドル、国に帰るか……リイーヤ、次に会うのは三ヶ月後の舞踏会だな、余り無茶はするなよ」


「またね、リイーヤちゃん」


「カートラお兄様、ランドル様、お気をつけてお帰りください」


 お兄様達はガレーン国を後にした。

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