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大坂燃ゆ  作者: ジャックジャパン
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第十四章 天満のまむし

第十四章 天満のまむし


 与力、栗林隼人の前には目明しの吾平がかしこまっていた。隼人が十手を授けてかれこれ二十年経つ。見返りにせしめた金品は莫大である。一方吾平も天満を縄張りに押しも押されもせぬ勢力を築き上げた。目明しという顔のお蔭で、裏ではあくどい手口で稼ぎ放題だった。天満の天神さんのご利益を享受している一番手に吾平の名前を書き記しても良いくらいだ。

「吾平、今日は滅多とないええ話だ。お前のためだ、儲けさせてやる。首尾よくやるんだぞ」

「わてのため?あーあ、ありがたき幸せでございま。せやけど、お礼の言い損になりまへんやろな?」

「へそ曲がりめ、素直に俺の話を聞けんのか?」

「へえ、柿は食べてみんと旨いか渋いか分かりまへん。旨すぎる話に乗るなと、これは天神さんのお教えだす」

「ふん、勝手にしろ。が、これはご公儀のお役目だ。お前は仮にも十手を預かる身、ないがしろには出来ぬぞ」

「へっ、へえ、そういうことなら先ずはお伺いしま」

「最初に言わねばならん。これは他言無用だ。わしが命じたことは、口が裂けても誰にも洩らすな」

「お殿様、のっけから何を言いはるんでっか。わては目明しとして、ちょっとは名の知れた天満の吾平ですぜ。この稼業、あきんどと同じだす。信用が一番、念押しされんでも余計なことは口にしまへん」

吾平はむっとしながら答えた。が、早くも金の匂いを嗅ぎ取って目を光らせた。役人の数は東西町奉行所で、それぞれ与力三十騎、同心五十名、あわせて八十人、両奉行所を足しても僅か百六十人しかいない。手駒を使わないと役目を処理しきれない。隼人は、目明しの吾平やその子分たちを普段から活用していた。

「そうだな。天満の吾平といえば、別名『まむしの吾平』、人の弱みを掴めば、立ちどころに喰らいつく。そのまま生き血を吸い続け、毒が回ってくたばるまで離さんらしいな」

「おっとっと、わてはお殿様に身を粉にして仕えてきただけでおま。そんなこと言われたんでは、嘆かわしい、情けない、立つ瀬がおまへん」

「何をいうか。儲け話と見込みを付けて、先程から小鼻が蠢いているぞ。お前が嫌ならこの話、他に回すがそれでも良いのか?」

「まあ、わてもお殿様に長いことお仕えしてきました。いやあ、ほんま長いお付き合い、面倒な駆け引きなしで行きまひょう。お話を伺わんと否も応も答えようがおまへん」

「よし、分かった。それでは本題に入ろう。吾平、与力町の洗心洞を知っているな」

「洗心洞?お殿様のお屋敷の近くの塾やおまへんか?ううん、あそこはあきまへん!わての家からまさに鬼門の方角でおます。塾生の半分くらいがお武家はんの上に、残りの百姓や町人の塾生も性根が入ってま。わての出番はおまへん」

金儲けと踏んでいたのに意外な躊躇だった。吾平は急に及び腰になり、用心深く逃げを打った。

「さすが吾平、地獄耳だな。どうやら洗心洞を知っているようだな。それなら手っ取り早い。虎穴に入らんずば虎児を得ず、みすみす儲け話をふいにするつもりか。この話を途中まで聞きながら断れると思うな」

「まだ、洗心洞と聞いただけでおます。何も聞いていまへんし、聞きとうおまへん。また誰にも言いまへん」

「物わかりの悪い奴だなあ。遅かりし由良之助、とはお前のことだ。吾平、お前は話を最後まで聞いて応ずる以外にないのだ。脂汗などかいても逃げることは出来ないぞ」

「せやかて、洗心洞と耳にしただけで、まだ話は何も聞いてまへん。他ならぬ殿様からの話やけど、堪忍しておくれやす。危ない話には乗れまへん」

「吾平、これはわしの話ではない、お奉行、跡部良弼さま直直のお申し付けだ。仮にもお前は十手を預かる身分だ。もし断れば、縄張りを召し取られるぞ。都合の良い時だけ十手を振りかざし、悪くなると逃げを打って知らん振りが利くと思うのか。それだけでない。十手持ちをよいことに狼藉の数数、その証拠は掴んでおる。暴かれてもよいと言えるか。わしの話が虚仮威しと思うのなら、断ってみることだな」

否応と裁量する暇は与えぬと、隼人は鋭い目で射すくめた。睨みを利かすため、隼人が吾平の周辺を秘かに監督していることは、吾平も先刻承知である。

「そんな殺生な。仕方おまへんな。で、何をやれと言いはるのでっか?命懸けというのは敵わんけど、命以外は何も惜しみまへん。覚悟を決めました」

吾平は諦め顔になって、しぶしぶ耳を傾けた。

「あの塾は隠居した元与力大塩平八郎が塾頭だ。ところが最近不審な書状がお奉行に届けられた。それによれば、洗心洞一派が飢饉に乗じて世直しと吹聴して、よからぬ企みを巡らせているらしい。大坂はご公儀御領、そこで元与力が首謀して事を構えるなど以ての外。身のほども弁えずご公儀に楯突こうとするなど見過ごす訳に行かん。早早に証拠を押さえてお縄にかけるという算段だ。通いの塾生が大半なので、先ずは塾生の身元をくまなく調べ上げ、出入りの業者もあわせて調べつくすのだ。ただし、相手に内偵していることが覚られないように心してかかれ。それから武家の門下生をお前が相手にするには及ばん。わしの方で別に考えがある」

「どこかで名前を聞いたことがあると思うたが、塾頭はあの元与力、大塩平八郎様。西町奉行所の与力弓削新左衛門様の不正を暴いたと、大坂で庶民の人気一番の元お役人はんでしょう?えらいこっちゃ!大坂中を敵にまわしてしまう。密偵がばれるとただではすまん、殺されてしまいま」

「だから言っただろう、内密に事を運ぶのだ。洗心洞には与力や同心の塾生もいる。だが、二本差しに構うな、二本差しには悟られないように動くのだ。まず出入り商人からじっくり調べあげるのがよかろう。気の弱そうなあきんどから当たるのだぞ。それからもう一度いう、取り調べの時どんなことがあっても、わしの名前を出すな。必要であれば『お奉行』というのだ」

「へえ、お奉行様のご下命でございますね?」

「そうだ、吾平、骨惜しみするな、手抜かりせずにかかれ、他の話は後回しだ」


 そのような探索が始まったのを知ってか知らずか、洗心洞ではいつもと変わらぬ日常が続いていた。住み込みの伝八は賄いや勘定になくてならぬ役割を担うようになった。毎日百人近くの塾生が出入りするので、雑用だけでも半端ではない。夕時の飯炊きだけでも大釜を二回使っている。皿洗いや拭き掃除に五人の婆を雇い入れる必要があった。通いの武士たちは遠慮会釈なしに雑用を申し付けるが、その受け皿は伝八と決まっていた。住み込みの塾生というより専任の下男と見間違えるばかりだったが伝八から笑顔は消えない。気安く確かな仕事振りが、新たな頼みごとを生み出し、さすがに周りの者が伝八の体を心配するようになった。いま目の前にいる清兵衛も体を気遣う一人だった。

「清兵衛はん、仕事ぶりが板についてきたな。今だからいえるが、最初お会いした時は心配したよ。生れながらの商人と違うのは一目見て分かったが、それにしても炭屋とは似つかわしくない仕事に就きはったと思ったよ。色白の優男風、言葉遣いも丁寧で、どう見ても元お武家様。それが今では大店の番頭はんに見えないでもない。背丈もあって見ようでは貫録もでてきた。立派なものや」

伝八はにこにこ笑いながら清兵衛に話しかけた。

「そのようなご心配をおかけしていたとは、お詫びの言葉もございません。手前はまだまだ半人前、これからも末永くご贔屓の程、宜しくお願いいたします」

清兵衛は深深と頭を下げた。炭俵を担ぐにはこつがある。非力とはいえ今では難なく二俵の炭俵や薪の束を両肩に乗せ運ぶことが出来るようになった。

「清兵衛はんのようにお元気で商売繁盛なのが何よりだす。しかし、そう行かない店も多いからなあ。暖簾をおろした店も相当ありますよ。しかも今年は四年続きの大飢饉となりそうや。摂津や河内では強訴が何時起きてもおかしない。片方で、新町に行ってごらんなさい。夕刻過ぎれば、羽振りのよいお武家様やあきんどで溢れかえっていま。真っ直ぐ歩くのも難渋するくらいや。お金にまかせて放蕩三昧、それでもお役人かと言いたくなるが、相手は『切り捨てご免』ができるお武家様、表立っては口に出せまへん。出せば『侍に楯突く不埒な輩』となってしまいま。その一方で水飲み百姓はどうすれば良いのやろうか」

「伝八さん、今のようなお話、お役人様がお聞きになればただでは済みません。どうかご自重なさってください」

清兵衛はあたりに気を配りながら声を潜めて注意を促した。

「ご忠告やご懸念には及びまへん。こんな話を相手構わずやることはおまへん。清兵衛はんのひととなりを斟酌した上で話をしておりま。それに免税減租の為に強訴を企てようかと、どこの村でも囁いとおる。摂津や河内を回ればわかりま。それが不用心なことも分かっていま。が、それほど今日明日の食べるものにも事欠いているということだす」

「それは手前にも薄薄分かりますが、ここは大坂の与力町、お役人のおひざ元です。田舎の一軒家とは違います。そこで不穏当な話がお役人の耳に入るようなことがあれば、その結果が恐ろしゅうございます」

「しかし、民を押さえつけようとせず、民の声に耳を傾け、ご政道に生かすのが正義でしょう。逆にお侍の耳に入らないように気遣わねばならないとは、本当に嘆かわしい世の中だす」

「伝八さん、そうかも知れません。いや、その通りでしょう。でも、誰しも我が身が可愛いものでしょう。また、手前のような独り者ならまだしも、ご家族も居られましょう。ならぬ堪忍、するが堪忍、一時の義憤で短気を起こすことがないよう、よくよくお考えなさってください」

「清兵衛はん、独り身なのは清兵衛はんだけではありまへん。この伝八も独り身や。親からは勘当を受け、分不相応な許嫁がいたけど破談を申し入れました。好んで今の境遇になった訳ではおまへんが、わては、それなりの覚悟が出来る境遇となっておま」

「伝八さんが独り者になられたというのは、いつぞやお聞きしました。しかし、お役人が勘当や破談をそのままそうかと受け止めるでしょうか?一旦ことが起れば、親は親、また離縁していても許嫁は許嫁、厳しい取り調べに容赦はありません。あの世以外に帰り道がないと恐れられている大坂の牢、残忍冷酷な牢問いが待ち受けています。伝八さん、ここは考え所ですよ」

そう言われて、さすがに伝八も応答に詰まってしまった。我が身だけの禍福生死で事は済まないのだ。暫くじっと何かを思い巡らすように目を凝らしていたが、決心が付いて清兵衛を見つめた。

「人の道を踏み外すようでは生きている甲斐がありまへん。また、もしわての許嫁が今なお慕ってくれるなら、この世の契りを封印して、二人で来世にそのまま持って行けばよいかと思いま」

「あっぱれな心意気、しかし、ご両親や若い許嫁には余りにも厳しい選択ではございませんか?こういっては何ですが、伝八さんはお武家でもお役人でもありません。どうして町屋育ちの伝八さんがそこまで決心される必要がございましょうか?」

清兵衛は目に涙を湛えて、伝八を説得できないのを悔しく思った。

「清兵衛はん、忙しい中で思わず時間をもらい、申し訳ありまへんでした。清兵衛はんにまでご心配をかけてすまないねえ。でも、生身の人間だから、思い煩えば決心も揺らぎます。だけども、今こうしていても大勢の人が食べるものもなく餓死しておりま。過酷な運命は相手が女子供とて容赦しまへん。それを見過ごすことは出来まへん」

ふと気付くと、伝八の握り締めた拳が小刻みに震えていた。義憤の余りの興奮か、それともこれから我が身に襲いかかる運命への慄きか。が、見上げた目と目が合った時、伝八は何時も通り優しげな微笑みを返してきた。

「では、明後日、炭四俵、薪十把をお願いしますよ」


 気持ちの高ぶりを抑え切れないまま、清兵衛が洗心洞から川崎東照宮まで引き返してきた時だった。

「おっとと、危ないやないか、周りをよく見んかい。昼日中に汚い車を曳いているのや、ぼやっとするな」

清兵衛の前を横切った男が、凄味のある声を出して懐の十手をちらつかせた。言わずと知れた吾平である。

「あっ、これは親分、不調法なことしてすみませんでした」

「すまんで済むか、ちょっとそこまで顔を貸してもらおうか、なあに、心配せんでもええ。手荒なことはせえへん」

と今度は猫なで声で命じた。気が付けば三、四人のやくざ紛いの子分連中が清兵衛を取り囲んでいた。薄気味悪くニタニタ笑いながら、大八車を誘導してくれる。番所に行くと思いきや、谷町筋を越え、天満宮近くの元商家風の建物に連れ込まれた。入ったところが薄暗い土間になっている。目が慣れて来ると隅の方に責具が埃をかぶって積み上げられているのが分かった。と、吾平は手の平を返したように、どすの利いた声を響かせた。

「おれは吾平というもので、天満界隈ではちょっとは名の知れた十手持ちや。怖がっているようやが、お前が正直に話せばすぐに帰してやる。簡単な話や」

と、十手で清兵衛の面をなぜた。

「見慣れん顔やけど、どこの店やったかな。丸塩、丸に塩いうと?」

法被の紋印を見ながら吾平は尋ねた。

「はい、曽根崎のお初天神さんの北にある炭屋の塩田屋でございます。そこの手代の清兵衛ともうします」

これから何が起こるか想像もつかず、清兵衛は怯えた声で答えるのがやっとだった。

「天満の方にも炭屋はあるのに、わざわざ曽根崎から与力町まで来ているのか。商売繁盛やな。まあ、ええ、そんなこと聞くためにお前を止めたのと違うのや。塩田屋は与力町にもお客を持っているということやな、どこに行っているのや?」

「はい、与力町に十軒ほどのお得意様がおられます」

「十軒も?ええ実入りになるやろうな。お前のその言葉遣いは浪速生まれではないな。どうせ叩けば埃が出る素性やろう。まあ、ええ。それは今回見逃してやる」

「吾平親分さん、おおきに」

「その代わり、ちょっと調べて欲しいことがある。包み隠さず打ち明けんとお前の為にならへんぞ」

「はい、どうかお助けを」

「他でもない、お前が出入りしている洗心洞のことや。大体の調べはついているのやが、あそこがよからぬ企みを持っているらしい。四年続きの大飢饉に乗じて太平の天下をかき乱そうという魂胆や」

「親分さん、洗心洞は学塾です、とてもそのような大それたことをするようには見えません」

「お前のような無学な輩には分からへんやろう。孔孟様の教えを学ぶとか言いながら、徒党を組んで暴れようという、とんでもない企みを持っておる。孔孟様というのは、大昔の唐に居た偉い先生のことや。まあええ、どうせ難しい話はお前には分かんやろう」

「はい、手前にはさっぱり分かりません」

「そこで、お奉行様がおれに内偵せよと言いつけなされたんや。だけどな、洗心洞の先生は元与力の大塩平八郎様や、証拠を固めんと捕えることはでけへん」

「では、証拠を掴むことが親分さんのお役目でしょうか?」

「まあ、そういうことや。これは物凄い大きな仕事や。ご褒美もさだめし大きかろうが、しくじったら大ごとや。失敗は許されへんのや。せやからお前のような手下を一杯使うて、間違いがないようにせんとあかん」

「手前は何をやれば宜しゅうございますか?」

「あれもこれもと言うても、かえってドジを踏むやろう。洗心洞に住み込みの塾生で伝八というのがいる。知っているな?」

「伝八さんにはお世話になっています」

「それなら話は早い。伝八は洗心洞の帳簿を任されているらしい。それだけ信用も厚いのやろう。何かを企んだら伝八の耳にも入って来る筈や。いや、伝八自身が一味に加わるかも知れん。そこで上手いこと伝八に取り入って探りを入れるんや。決起されては一大事、その前に抑え込む。これは大手柄になるぞ」

「吾平親分さんとはどうやって連絡を取ればいいので?」

「心配するな、おい、熊、こっちへ来い。清兵衛、こいつが熊だがおれの一の子分や。洗心洞は一日中おれらが見張っているので、お前が出て来た時には谷町辺で声を掛けてやる。何かあれば直ぐに熊に言うのやぞ」

「清兵衛、わしが天満の熊や。ええこと教えてやる。この吾平親分さんはな、別名『まむしの吾平』というのや。お前が裏切ったり、しくじったりしたら、蛇のように付き纏い、喰らいついたら最後、地獄に送られるぞ。これは口先だけの脅しやない、いったん睨まれたらもうお仕舞や、よく覚えとけ」

「吾平大親分さん、熊親分さん、どうかお手柔らかに。言われた通りに一生懸命やります。宜しく頼みます」

「おいおい、熊、清兵衛が可哀想に震えているやないか。その強面の顔で気の小さいあきんどを脅したらあかん。清兵衛、これはお奉行様の息のかかった仕事や。怖がらないで言われた通りにやればよいのや。気入れて一生懸命やるのやぞ。悪いようにはせえへんからな。上手く行けばお前にも応分の手間賃を分けてやる」


 清兵衛は天満の吾平の隠れ屋から解放されて、ホッと息をついた。だが、一向に心持ちが晴れない。いや、まむしの吾平や熊に脅されていると、次第に気持ちの方は沈み込んでしまった。

清兵衛の眼前に、洗心洞の亀井屋伝八や摂津の五右衛門の姿が浮かんだ。大塩平八郎中斎の影響を受けて、かれらは次第に過激になっている。しかし、所詮町人であり百姓である。かれらが二、三人、束になっても、並の侍一人に太刀打ちできるだろうか?しかも既に奉行所の配下が警戒を怠っていない。洗心洞一派が動意を見せると間髪おかず奉行所の知るところとなる。そうなれば多勢に無勢でもある。『洗心洞のご一党も、本気でご政道に楯突くことはあるまい』と無理やり納得し、ため息をついた。このような鬱な気分に効く薬はない。思い直して無表情にのろのろと空の大八車を牽き始めた。




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