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深い森  作者: 神山 備
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姫ちゃんとの出会い

 私の名前は小山こやま たすく

 姫ちゃん曜子と同じように高校で知り合った。ただ、同じクラスになったことは一度もなかった。

 一年の時隣のクラスで、体育の時は一緒だった。

 私たちは所謂体育見学常連組。私は喘息持ちで、姫ちゃんはなにやら漢字がいっぱいの難しい名前の病気だった。

 みんながわいわいと走り回る中、日陰であるいは教室の中でぽつりと待っていなければならなかった。その分仲良くなるのは早かった。

 だけど、二年の時には隣のクラスでもなかったし、姫ちゃんは大発作を起こし、二学期を丸々棒に振って留年した。

 私の方は、二年で同じクラスになった曜子が副部長をしていて、部費の獲得のために『幽霊でいいから!』とムリムリ入れられた水泳部で、なぜか結局泳がされてしまうことになり、皮肉なことにそれで体力が少しついてあまり休むこともなくなって、無事なんとか高校を卒業できたけど。

 姫ちゃんはその次の年はなんとか二年生を終えたけど、三年生の時また長期入院になり、結局学校は卒業せずにやめなければならなかった。

 元々同じクラスになったことがなかったし、私たちは姫ちゃんが留年しようが、自分が卒業しようがつきあいは続いた。同中ではなかったけれど、お互いの家は割と近く、私は自分の書いた拙い詩や小説なんかを彼女の元に持ち込んで無理矢理読ませていた。

 

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