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なんでも食べちゃう悪役令嬢  作者: あかさたなっちゃん


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パーティーへ、いざ!!

そしていよいよ建国記念日当日。


 本来なら婚約者のローア殿下がパートナーとして出席するのが筋だが、「急な任務で対応しかねる」と一報が直前にあったきりだ。

 もう婚約解消してるから、別に良いけど!ちょっと私のこと馬鹿にしてますよね……。まぁローア殿下は解消してること知らないんでしょうが……あまりに婚約者に対して不誠実なのは確かだ。

 手紙を読んだ父が、思わずグシャリと握り潰してたのも……、お気持ち察します……。お父様…笑顔忘れてますわ。


 パートナーが居なくても、建国記念日パーティーは基本的に貴族なら参加しなくてはならない。


 私も朝からナタリーにピカピカに磨きあげられ、ギュウギュウっとコルセットを締めあげて、既にヘトヘトになっていた。


「お嬢様。本日のドレスはこちらです。」

 ナタリーがおもむろに持ってきたドレスは、とても素晴らしかった。

 オリーブ色のドレスに銀の刺繍が惜しみなく施されたもので、シックでいて優雅な雰囲気のあるドレス。胸元から首回りまでビジュで覆われ露出は少なめだが、かわりに背中が大胆に空いてるので、身体のラインが細く見える作りだ。


「凄い素敵ね……。」

 私、太ってからドレスを着るのが苦手というか……似合わないだろうと思っていたから、極力パーティーも参加してなかったのだが…。


「ささっ。お嬢様、お時間ありませんから急ぎますよ〜。」


 そう言って、ナタリーは着付けにメイクに、侍女達とキャッキャ言いながら楽しそうに支度してくれた。


「さっ!!これで完成です。」っと、オリーブ色のペリドットのネックレスとイヤリングをつけた。


 姿見の鏡に映っているのは、清楚であるが、少し大人っぽくもある可愛らしい女性……。

 やっぱりナタリーって魔法使いなのかしら……って真剣に思っちゃったわ。


「準備は、出来たかい?」


 お父様がタイミングよく迎えにきてくれた。


「はい。今行きます。」

部屋から出ると、お父様の大絶賛の嵐だった。


「レミア……なんて可愛らしい。……う〜ん。悔しいな……こんな可愛いレミアをエスコート出来ないなんて……」


「えっ??お父様!!エスコートしてくださらないの??」


どういうこと?私は1人で会場にいけと?エスコートなし?頭の中はパニックである。


すると


「僕では不満かな?お姫様」

 階段下のエントランスから聞き慣れた声が聞こえてきた。


「えっ!ジョージ様っ??!」

 思わず、二階の手すりからエントランスを覗きこもうと身を乗り出してしまった。

 アワワっとナタリーが落ちないように止めに入ったけど、私はそれどころではない。

 だって……まさか、ジョージ様が、うちに来るなんて聞いてないっ!!


 エントランスにいるジョージ様は、同じくオリーブ色のタクシードに胸に銀のスカーフを刺してある。いつもは下ろしている前髪も、今日はしっかり上がっていて、イケメンが全面に押し出ているっ!!

 はわわっ……!!

 イケメンには上限がないのかしら……!!

 気持ちが舞い上がり、動けずにいると、ジョージが階段を登り、こちらにやってきて片手をサッと差し出した。


「お姫様。今夜のエスコートのお許しを……」


 夢のような話であるが、目の前にいるジョージから目が離せない。


「……返事は?」

 少し心配そうに、眉をひそめるイケメンっ!破壊力が半端ない!思考は停止である!


「は、はい。よろしくってよ……」


「良かった。それなら出発しよう。」

 と、ニカッと笑うと、私はボンっと茹でたタコ?エビ?カニ?とりあえず美味しそうな茹であがりになった。




 ガタ、ガタ、ガタ………


 はっ!!

 いつの間にか馬車の中とは……


 私、どうしちゃったのかしら……そういえば、さっきジョージ様がいらして……、ツーーーっと目線を上げると、そこにはニコニコのジョージ様がいた。




 ゆ、ゆめじゃなかった〜〜!!!!

お読み頂きありがとうございます。

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