報告します
今の時点で分かったことは
・少しでもアミーリア嬢に好意があると洗脳される。
・ローア殿下の側近の方も洗脳状態で、その婚約者が困っている。
・レミアは悪役令嬢でアミーリア嬢をイジメる役柄
・建国記念日にローア殿下に婚約破棄される予定
・アミーリア嬢は王弟殿下に会いたがっている
・婚約破棄の話を生徒達も聞いていたこと
こんなものかしら??
詳細は後で家で報告するとしてっと、……父に報告をあげた。
まさかローア殿下が婚約破棄を狙っているとは、信じられないことだった。
建国記念日パーティーの大勢の人の前で婚約破棄を宣言すれば、確実に婚約はなかったことになるだろう。
しかし、宰相を父に持ち、何の罪もない公爵令嬢である私を貶める行為……ただでは済まないだろうとは考えないのだろうか。
いや、考えないんだろうなぁ……先ほどのローア殿下とアミーリア嬢の態度からは、到底無理だろうなぁっと、レミアは天を仰いだ。
もう。このモヤモヤには癒しが必要だわ。
この時間にマルコニ洋菓子店に向かっても、既にジョージがお店に居ないだろうとは分かってはいるものの、もしかして、万が一のこともあるかも、と期待して会いに行ってしまうのが、乙女心である。
洋菓子店に到着すると、やはり店内にジョージの姿はなかった。………残念ですわ。
そのかわりに、お店への還元と、私のイライラ対策の為に、いっぱい購入しましょうっ!!
レミアは、ここぞとばかりに商品を注文していると、いつぞやの試食で食べた『チョコとナッツのクッキー』が販売されていた。
これって、……ジョージと初デートの時に食べたクッキーだわっ!!
今日は会えなかったけど……、このクッキーでジョージとの楽しかった時間が思い出され、幸せな気持ちになる。ホクホクとした気持ちで、帰路につくことが出来た。
夜、帰宅した父から執務室に呼ばれた。
「レミア、手紙受け取ったよ。学園で何が?」
「はい、お父様。それが、…………、………、」
今日のお昼休みのパミラ様、放課後にアミーリア嬢とあったことを伝えた。
ウ~ンっと頭を抱えてしまったお父様。分かります。私も意味不明でしたもの。
「ローア殿下に不穏な動きがあると報告されていたが、まさか建国記念日パーティーで婚約破棄とは………。ふふっ……うちのレミアになんてことを…………」
……あぁ、また笑顔で怒ってますわ。何度みても恐ろしい。
「しかし、先に婚約解消の手続きを終えていて何よりだ。これで相手が、破棄だろうが何だろうが、何を言っても、こちらに非がないのが明らかだ。」
「そうですね。それに破棄って流石にうちを馬鹿にしすぎで、呆れて何も言えませんでしたわ……」
「………ふふっ。ほんとにな。どうしてくれようか………あの若造めがっ」
あ〜〜〜……どんどんお父様がダークサイドにっ!!
「相手の出方が分かっていれば、こちらも対応しやすいものだ。レミア、このまま殿下を当日まで泳がせ、もし事が実際に起きたら、殿下であっても粛清せざるおえない。それまでは、婚約解消してること、誰にもバレてはいけないよ。」
「はい。承知しましたわ。お父様」
「あぁ。それと、先日マルコニ洋菓子店で騒ぎを起こした男だが、色んなお店でケチをつけて金をせびっていたらしい……そしてその金を、アミーリア嬢に貢いているらしい」
「まぁ。アミーリア嬢に……ですか。ご自分の借金の為でなく…!」
じゃぁ……あの時にみたピンクのツインテールはやっぱりアミーリア嬢だったのね。
「あぁ。アミーリア嬢はどれだけ貢いだかによって、対応が変わるらしくてな。男共が貢いあい合戦をしているようだ……」
お父様が眉間にシワを寄せている。それもそうだろう。アミーリア嬢はローア殿下だけかと思ったら、複数人の男性を侍らかせ、お金を巻き上げてることが分かった。それも金銭で順位を競わせているお付き合い。
あまり健全なお付き合いとは言えない感じね……。
私には、到底理解できそうもない……。まるでハーレムのような状態。
私なら、唯一の1人の人を愛せるだけで幸せだと思うんだけどなぁ〜っと……ジョージの顔が浮かんできたのは………、父には内緒である。




