悪役令嬢っ…詐欺なの?!(アミーリア)
ある日の放課後、レミア・モーガンが私を訪ねてきた。しかし、見渡すけど『レミたん』の姿は見当たらない……
「いないじゃないっ!!」
騙されたと思って叫ぶと、しずしずと、そっと手をあげてるポッチャリしてる女がいた。
何よ、ひやかし??最近、悪役令嬢の『レミたん』が居なくて、ローア殿下とのイベントが上手く進まずにいるから、文句言いたいのにっ!!なのに、手をあげた女がこう言い出した。
「あの……私、レミア・モーガンと言いますわ。アミーリア嬢とお話したいことがありますの。ここじゃなくて…別室に移動しても?」
(はぁ〜??レミたんっ…だと……!!)
どう見ても、ゲームのパッケージにあったレミア・モーガンの姿と一致しない。……確かによく見ると髪も瞳の色も一緒だけど、まるで別人だ。
「あなたね〜!!ふざけてるの??私、冗談は嫌いなの。レミたんといえば、『月のように儚く、凛と咲く百合』っていうキャッチフレーズがあるくらい美人なのよっ!!」
レミア嬢を名乗る女を上から下までみたが、どう見ても、こんなデブってるのがレミアなはずない。馬鹿にするにも程があるっての。
「………レミたんっ?!……キャッチフレーズとは…??」
ぽかーんとしちゃって、喧嘩ふっかけておいてっ!!なんなのこの女。
「ねぇ。聞いてる?あなたのようなデブがレミたんだなんて、喧嘩売ってるの?自分の体型みてから言えってのっ!!」
もう。ほんとやんなっちゃう。最近とくに変なやっかみや嫉妬で、醜い女共がうるさくて……バカな女が多くて困るのよ。
それに、この世界少し本編と違って、おかしいのよね〜。
学園に入学した初日に、見たことある風景……って思ったら、すんごい記憶が蘇ってきて、私は転生者だって気づいたの。
それでこの世界が『花香る学園ストーリー』通称っ『花学』ていうゲームで、私は主人公の聖女。女性を花に例えるから花学。私は『桜』、レミア『百合』、パミラ『椿』とか……。
学園内での色々イベントをクリアすると、攻略対象と仲良くなるっていうストーリーで、王道がローア殿下。その婚約者で悪役令嬢がレミア・モーガン。通称『レミたん』とファンの間でいわれている。
ゲームだとローア殿下を攻略してくと、必ず婚約者のレミたんが、絡んでくるはずなのに……ここのところ全然ないんだもん。おかげで攻略するのムズくて、イヤガラセっぽく上手に自作するの、ほんと大変だったんだから〜。
でも!私の最推しはローア殿下じゃなくて
…………隠しキャラの王弟殿下っなの!!
めっちゃクールな黒髪と眼鏡キャラ!王様と歳が離れてるから、まだ若くて私達より7つ年上。大人の魅力って良いよね〜。それに!攻略するとヤンデレ気味なのもっ良い〜!
ただし!!攻略対象の全員の攻略が終了した状態で、来月行われる建国記念日のパーティーで、レミたんが婚約破棄される時に、初登場する隠しキャラ。
あと残すイベントは、ローア殿下を攻略する為に必要な、レミたんが私を階段から落とすってやつ。
なのに、レミたんが全然居ないっ!!どうやって、イベント起こすか困ってたんだよね〜。
でも皆に聞くと学園にはちゃんと来てるっていうし……めっちゃ不思議。
う〜ん。と私が考え込んでたら、
「あの〜アミーリア様?」
ん??「あなた、まだ居たの?」っと眉間にシワを寄せて不機嫌な顔をした。周りの取り巻き男子もいつもみたいに、追い出してくれたらいいのにっ!
使えない連中ねっ!!
「アミーリア様が何と言おうと、私がレミア・モーガンですわ。ね?そうよね?皆様?」
っと言って、周りの取り巻き男子に問うと、みんな困った顔をしながら、そうだと頷いている。
はぁっ??まじでっ??
本当にこの女が『レミたん』だっていうの?
ウソでしょっ?!!
パッケージのレミアと違いすぎじゃないっ?!!
詐欺にあった気分だわ……
「アミーリア様、少しお時間を頂けるかしら?お話があるので場所を移したいの。」
はっ!!これは、いよいよっ!!レミたんからの嫉妬攻撃があるのかもっ?移動ついでに、階段から落ちた感じにすれば良くない?
わぁ〜。すっごいチャンスかもっ!!痛くないように、上手く転べばいいよねっ!!
これでイベントとが終了して、いよいよ王弟殿下に会えるわっ!!めっちゃ楽しみ〜!!
「レミア様……わかったわ。ついていくわ。」
推しにいよいよ会えるって思うと、ついニヤけちゃう。
……それにしても、本当にレミたん変わりすぎじゃない??他のキャラはみんな同じなのに……変だ。バグかなぁ??




