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なんでも食べちゃう悪役令嬢  作者: あかさたなっちゃん


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新しい自分に

 ………これは誰かしら??


 鏡に映っているのは、なんとも可愛いらしい女性だった。

 ゆるく巻いた髪をふんわりハーフアップし、少しチークが甘めなメイク。そして、淡い若草色のワンピースに白の繊細なレースが施してあり、それは清楚で可愛いらしい装い。首元にはお揃いのレースのチョーカー。


 後ろでナタリーが、ふんすっと鼻を膨らまして、やりきった顔をしている。

 私が呆然と、口を開けて呆けていると

「お嬢様。折角の可愛らしい顔が、台無しです」

っと怒られた。……理不尽だ。

「……だって、これ、変わりすぎじゃない?」


「何をおっしゃいますか。お嬢様はもともと可愛いのです。それを王子妃のために、今まで凛とした雰囲気のものをご所望でしたから……」


 それにしても、人間、メイクと着るものでだいぶ変わるものなのね。。それともナタリーの手には今は衰退して幻と言われている魔法がかかってるのかしら?


 魔法…それは古代の時代にあったとされるもので。今は魔法が使える人はいない。そんな世界でも百年に一度、『聖女』なるものが現れる。   

 それは、『治療の祝福』だったり、『豊穣の祝福』だったり、『未来視の祝福』『知恵の祝福』など……何かしらの力を1つもった聖女が現れるという。

 そういえばアミーリア嬢の聖女の力っていったい何なのだろう?

 彼女自身は全く好きではないが、魔法が使えるのことは、ちょっぴり羨ましいとも思う。


「お嬢様。そろそろ出ませんと、、、マルコニ伯爵様にお会い出来なくなりますよ?」


 はっ!!そうだわ。急がなきゃだわ。

 ワンピースのお礼の品を道中に購入して、洋菓子店にいく予定なのだ。


 もう一度鏡をみた。鏡に映っているのは、可愛らしい雰囲気の私。


 …………また可愛いって言ってくれるかしら? 

 やだっ。。私ったら、何期待してるの〜!!

 でも、きっとジョージ様なら言ってくれる気がする……想像したら頬が赤くなってしまった。


「お嬢様。時間ですよ。」っとナタリーがニヤニヤしながら急がせる。


 もう。絶対、ナタリーは何か勘違いしてる気がするけど、、、むぅ。今は急がなくちゃだわ。


「今行くわ。」


 今まで着なかった服に、しなかったメイク。

 なんだか、新しい自分になったみたいで、少し気恥ずかしいが、そんな自分も好きだと思えた。レミアは新鮮な気分で、公爵家を出発した。



 ジョージ様へお礼として、何がいいか悩んだが、先日2人で一緒に街を歩いてみた時に、ジョージ様が気になっていたハチミツ専門店があった。

 ハチミツなら、お菓子作りにも使えるし、仕事で疲れた時や就寝前とかに、飲み物に垂らして飲んでホッコリしてもらえると嬉しい。

 この前、店主にミツバチ一匹が人生かけて集められるハチミツの量は、ティスプーン1杯分だと教えて貰った。そう思うと、ハチミツがより尊いもので大切に思えた。

 お花によって味が違うから色々楽しめるのがいいのよね。

 この前試食で食べた『アカシア』『レンゲ』はフローラルな柔らかい味だし、『ミカン』はマイルドな甘さとさっぱりとした柑橘系の味、『栗』は香ばしい栗独特の香りとほろ苦さがあった。

 今回は、レミアが好きな味のレンゲとミカンのセットにしようと思っている。…………喜んでくれるかしら。。


 お店の前には馬車が停まらないので、近くの広場で降ろして貰い、ナタリーと少数の護衛を連れてハチミツ店へと移動した。


 あれ?ハチミツ店の少し先にあるカフェのテラス席に見覚えがあるツインテールの女性が座っている。あれって、アミーリア嬢??

 

 誰かと一緒にいるようだが、後ろ姿で誰だか顔が分からない。男性なのは分かるが、どうも雰囲気と体型からローア殿下ではない。後ろ姿だけじゃ、さすがに分からないわね。


 あんまりジロジロ見る訳にもいかないので、気になるが、今はハチミツ店へ向かおう。


 『 魅惑のハチミツ プーソンの店 』

 黄色い看板に店名と蜂のが描かれている。プーソン村で採れたハチミツを販売している。お店のショーウインドに置かれた縫いぐるみは、お店のマスコットキャラクターだろうか。大切そうにハチミツが入っている壺を抱きかかえたプックリとしたオリジナルキャラクターが可愛い。。。むにむにしてそうだ。


 店内に入ると、甘くて優しい匂いが店中広がっていて、めちゃくちゃ癒されますわ〜。

 早速お目当てのハチミツを購入し、自分用にもハチミツ味のクッキーと、公爵家の使用人達にはノド飴を購入した。

 ……………。ついでに内緒の話だが、マスコットキャラクターの縫いぐるみを公爵家に送るように手配もしてしまった。


 だって、可愛いものは正義だわ。

 私、縫いぐるみとか王子妃として恥ずかしい気がして、今まで持ってなかったから……今さらだけど幼少期に買えなかった分!買っちゃったわ〜!!

 ふふっ。好きなことをするって決めたもの。



 ハチミツ店をでて、横目でチラリとテラスを見たが、既にアミーリア嬢の姿はなかった。

ハチミツは夜寝る前に、ホットミルクに垂らして、ホッコリしてます。癒し〜。


もし面白いと思って頂けるなら、ブックマークと☆評価をお願いします。よろしくお願いします。


すみません。。。ストックが残りわすがに。

頑張りますが…暖かい目で、どうか頼みます。

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