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何処かの誰か  作者: 寒天
4/7

7歳くらい

視界がどんどん悪くなるなかで遠くが赤く光ったと思ったら爆発音とものすごい風(爆風ってやつ?)が襲って来た。


何が起きたのかと思ったら、

大きな何かに手をかざしている爺さんが居た。

そして、爺さんのかざした手のひらに光が集まり赤く輝きだした。


赤い輝きは炎の球になり大きな何かに当たり爆発が起こった。



・・・・・・



今までも魔道具を使うところは見たことがあったが、それがはじめて魔法を見た瞬間だった。



何が起きたのか爺さんに聞いたところ、

村の近くに大きな魔物が現れたので討伐に出たが、数匹がこちらへ逃走してしまいこんな近くで戦闘することになった。と申し訳なさそうに教えてくれた。



はじめてみた魔法に興奮した僕は、もっと近くで見たいと爺さんにせがんだ。

はじめこそ危ないからと渋って居たが、ひ孫にせがまれた爺さんは、久しぶりのひ孫の笑顔に負けた。

明かりを灯すだけの魔法なら見せてくれることになった。




てっきり初歩の魔法だと思っていたが、明かりを灯すだけの魔法は有用だがかなり高難易度の魔法らしい。


ただ単に松明の代わりなら、火の初歩の魔法でも代用出来なくも無いが、常に魔力を消費し続け、その場にとどめる為には制御に集中が必要でとても実用的では無いらしい。

勿論触れてしまえば火傷の危険も有るし空気の淀んだ場所では息が出来なくなることが有るとか。


その点、明かりを灯すだけの魔法は、魔力を直接光にだけかえるものであり、触っても熱く無く、魔力の消費も少なくて済むらしい。

発動時の魔力の込め方で明るさや効果時間を調節出来、光源の位置も自由に変更可能だとか。




使う魔法についての説明を聞きながら辺りが暗くなるのを待ち、ようやく魔法を見せてくれることになった。


しばしの集中の後、爺さんの指し示す先に光の球が出来た。

結界の中なので爺さんの魔力の動きを見ることが出来、確かに複雑で難しそうな感じだった。


自分でも出来る様になりたくて魔力の動きをよく見ている内に、あることに気づいた。

確かに爺さんの体から出た爺さんの魔力が集まり光の球が出来ていたが、よく見ると周りの(僕から漏れた)魔力も少量ながら巻き込んでいる様だった。

魔法が発動した後も少しずつではあるが周りから魔力を取り込んでいる様に見えた。


実際、爺さんが意図したよりも明るく、持続時間もはるかに長かった様だ。


残念ながら見ただけでは使える様にはならなかったが、少しずつでも今の動きを再現出来る様になりたいので練習を日課にしようと思う。


周りの魔力を巻き込んでいたことは爺さんは気づいていなかった様で、聞いても分からないようだった。


試しに幾つも魔法を使ってもらった所、有る程度周りの魔力を消費出来た様で、少し見通しが良くなった。

この方法で溜まった魔力を消費すればいいかとも思ったが、爺さんが魔力切れでへばってしまった。

効率がいいと言っても複数同時、特に3つ目からは急激に負荷がかかるらしい。

爺さんに倒れられても困るのでこの方法は諦め、自分で消費出来る様になるしか無い様だ。



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