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◯2-4 それはリルアさんの逆鱗!?

今回はリルアさんの恐さが分かる話だよ!


翌朝。

太陽の眩しい光が、窓から部屋へと差し込む。


「ミナト、起きて。朝よ」


俺はリルアさんの耳に気持ちよく入ってくる声で目が覚めた。


目の前には、気持ちよさそうに寝ているアシュアさん。ガッチリと俺の胴体に腕を回し、俺に抱きついてる。


「まったく、ベッドで抱き合うなんてあなたたちはお付き合いでもしたのかしら?」


それをまじまじと見て、リルアさんが呆れたような……それでいて面白がるような感じで言葉を発する。


「してないですよ!?これはアシュアさんが………」


俺は即座にその言葉を否定する。

だか、心の奥底では……………


(まあ、付き合っても俺的にはいいんだけどな)


なんて、思ってしまっていた。


「はいはい分かったわよ。今回はそういうことにしといてあげるわ。ほら、アシュアもいつまでも寝てないで起きなさい!」


リルアさんが呆れたようにため息をつきながら、アシュアさんの身体をユサユサと揺らす。


「ん~~?もう朝?」


すると、アシュアさんが瞳をパチパチとして目を覚ます。


「そうよ。朝ごはんできてるから、早く降りなさい」


「やった!行く行く~!」


先ほどまでの眠たげな様子はどこへやら、アシュアさんはドタドタと一階にへ降りる。


「ミナト、今のうちに覚えておきなさい。アシュアはとにかく食べ物に弱いのよ。機嫌が悪くても、美味しい食べ物を目の前に出せば機嫌が直るくらいにはね!」


「そ、そうなんですね。覚えておきます」


また一つ、アシュアさんのことを知れた。

結構、可愛らしい一面を。


(そういえば昨日の夜ちらっと聞いた話、本当かどうか聞いてみるか…………)


「あの、リルアさん……昨日聞いたんですけど、3桁年生きてるって本当ですか?」


それを言葉を発した瞬間、周りの雰囲気が一変する。


(やべ…………この気配は………!)


それは前にも感じた鋭い雰囲気。

どうやら、リルアさんの逆鱗に触れてしまったようだ。


「ミナト……………」


リルアさんのいつもより低くて重い声が、俺の耳に響く。


「ひぇ………なんでしょう!?」


「なんでそれを知ってるの?誰から聞いたの?」


(雰囲気怖っ!マジで殺気を感じる!どどど、どうしよう……そうだ!)


俺は頭をフル回転させて、ある方法を思いつく。それは───────


「ア、アシュアさんから聞きましたーーー!!」


そう、数十秒前に朝ごはんを食べに一階へ下りた…………アシュアさんを売ることだ。

俺はホント、この瞬間は最低な人間だと思う。


「……………あら、そう。あとであの子には、たっっぷりと説教しないとね!」


(ごめんなさいアシュアさん!でも嘘をついたわけじゃなくて、本当のことだからいいですよね………!許してください!)


「で、でも………否定しないってことはやっぱり本当なんですよね?」


俺は冷や汗をかきながら、リルアさんに本題を聞いてみる。


「まあ………そうだけれども……………」


リルアさんは少し気まずそうにして、視線を俺から逸らしながら言葉を発する。


(マジで3桁年生きてるんだ……何者なんだよこの人?と言うか、人間なのか?人じゃない可能性も出てきたな…………)


「と言うか、アシュアもよ?私と歳、大して変わらないんだから」


またしても衝撃の事実だった。

アシュアさんも………3桁年生きてるのか………


「え!?嘘!そうなんですか?」


「ええ。昨日、アシュアに年齢聞かなかったの?」


「聞いたんですけど………圧かけられて、教えてくれなくて……!」


「なるほどね。私の年の情報をミナトに売ることで、自分の年齢がバレないようにしたのか……はぁ、あの子もずる賢いところは昔から変わらないわね………」


リルアさんが深く、ため息をついた。


「実際の年齢とか、ちゃんと覚えてるんですか?」


「全然。150超えてから、数えるのめんどくさくなってやめちゃったわ…………」


(…………少なくとも150は余裕で超えてるんだな。やっぱりバb…………やめとこう。もしこんな事リルアさんの前で口走ったら、命がいくつあっても足りないぞ…………)


ここでの人生ジ・エンドだけは避けたい。


俺は喉の奥で言いたいことをぐっとこらえた。


「まっ、ちょうどいいし朝ご飯の後に色々教えてあげるわよ。どうせ、色々と興味あるでしょう?」


「いいんですか!ありがとうございます」


「ほら、早く行かないとミナトのご飯冷めちゃうわよ。それかアシュアが食べちゃうかもよ」


「え、それだけは嫌です!早く降りて食べます!」


「なら、なおさら早く下りないとね」


ということで俺は、少しだけ………マジでほんの少しだけ2人の秘密を知ることができた。


──────でも俺が知った秘密は2人にとって、たった数ピースの秘密に過ぎなかったのだ……


これから、たぶん色々と知っていくことができるだろう。


リルアさんって怖いけどいい人だよね!まあ、次回もお楽しみに!

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