◯2-3 俺のこころは保ってるかい?
2章はこれで半分です!今回は言ってた通り、ちょっぴり大人な雰囲気に!?
時刻は午後10時。美味しい食事とお風呂を済ませた俺は、リビングのソファに腰掛けて心身共にリラックスしていた。
(この世界のいいところは、現実と一緒で『時間』が流れてるところなんだよな~。感覚が変わらないおかげで落ち着いて過ごせるし、ほんと運が良かったな。それにしても、リルアさんのご飯めっちゃ美味しかったな…………)
アシュアさんに聞いた話によるとリルアさんは料理がめちゃくちゃ上手らしく、何作らせても美味しく仕上がるらしい。
今度時間がある時、何か作って貰おうと俺は心に決めたのだった。
(俺も、リルアさんくらい料理が上手ければかっこ良かったんだけどなぁ…………)
そんな風に羨ましく思っていると──────
「ミナトくん!そろそろ寝よっ!」
アシュアさんがバタバタと足音を立てて近づいてきた。
お風呂に入ったからか、昼間と違い髪を下ろしている。どちらの髪型も甲乙つけがたいほど可愛い。
「分かりました!今行きます!」
「あれ?リルアはまだ寝ないの~?」
「私はお店の準備済ませてから寝るから………」
そう言いながら、リルアさんはテーブルの上で何かの紙を丁寧に束ねる。
「なるほど~!じゃあおやすみ、リルア!」
「リルアさん、おやすみなさい」
「2人ともおやすみ。ゆっくり休みなさいね」
俺たちはリルアさんと挨拶を交わし、二階に上がった。
自分の部屋には向かわず、アシュアさんの部屋へと向かう。
「ほらほら、遠慮しないで私の部屋にどうぞ〜!」
「あ、お邪魔します……!」
俺は緊張しつつ、アシュアさんの部屋に入る。部屋の基本構造は俺の部屋と変わらない。だが俺の部屋と違い、たくさんの雑貨が置いてあった。
しかしきちんと片付けられており、綺麗に整えられた部屋になっていた。
「すっごい綺麗な部屋ですね!」
「ふふん、まあね!ちゃんと3日に1回掃除してるし!」
「アシュアさん、綺麗好きなんですね」
「意外でしょ~?」
「めっちゃ意外です!」
「ほら見て見て!ベッドもフカフカなんだから!」
そう言って、アシュアさんはベッドにダイブする。
「ミナトくん、ほらここだよ!」
アシュアさんがベッドの空いているスペースを手でポンポンと叩く。
(本当に一緒に寝るんだ………!よし、覚悟決めて行くぞ!)
「あっ…じゃあ失礼します」
俺はぎこちない動作でアシュアさんの横に寝転がる。
アシュアさんの言っていた通りベッドはすごくフカフカだった。
(こ、これからどうなるんだろうな……もしかして、そういう関係に………?さすがにないか!)
ベッドの柔らかさに包まれながらそんなことを思っていた時…………
ぎゅ〜〜〜〜っ──────────
アシュアさんが、俺の身体に抱きついてきた。
お風呂上がりの甘い匂いと、柔らかい身体がダイレクトに俺の上半身を包む。
「ア、アシュアさん!?」
「ミナトくん………………」
(な、なんだよこの状況!?夢か?夢なのか?)
あまりにも非現実的すぎて夢を疑ってしまうが、当然夢ではない。
もう、俺の心臓はバクバクだ。
「ミナトくんのこと、色々教えて欲しいな〜!」
「は、はい!なんでも聞いてください!」
(色々!?ど、どんなこと聞かれるんだろう………)
「じゃあまずは………年齢からにしよう!ミナトくんっていくつなの?」
「………17ですね」
「うわ~若っ!いいな~そんな若くて」
アシュアさんが羨ましそうな顔をする。
「アシュアさんも若そうですけどね。いくつですか?」
「……………ミナトくん?女の子に歳を聞いちゃいけないんだよ?」
アシュアさんの雰囲気が変わる。明るかったアシュアさんの雰囲気が、リルアさんと一緒の鋭い雰囲気になる。これは…………まずい!
「ご、ごめんなさい!もう聞きません!」
「分かったならよろしい!」
俺がそう言うと鋭い雰囲気は消え、いつものアシュアさんの雰囲気に戻る。
(ふぅ………危なかった………)
「そ、そういえば、リルアさんも若そうですよね」
「え?いやいや!リルアは全然若くないよ!もう“3桁年“は生きてるからね!」
現実ではあり得ない言葉が聞こえる。
「……え!?そうなんですか?」
「そうだよ!信じられないなら本人に聞いてみな~」
「というか、3桁年生きてるってことはリルアさんはバb…いや、やめとこう…」
「ん?なにか言った?」
「何も言ってないです!」
(アシュアさんにこんな事言ったのバレたら、リルアさんにチクられて怒られそうだ………しっかし、いきなり異世界っぽい感じになってきたな……)
「ふぁぁぁ~…なんかいきなり眠くなってきちゃった」
アシュアさんが大きなあくびをする。
「じゃあ、そろそろ寝ましょうか」
俺は身体を起こし、部屋の電気を消す。
窓から差し込む月の光だけが、部屋を照らす。
「そうだね!おやすみミナトくん!今日は色々ミナトくんのこと知れて楽しかったよ~!」
「楽しませれて良かったです」
「ねえ、ミナトくん……」
いきなり、アシュアさんが距離を詰める。
(っ、近い!いきなりなんだ!?)
「ど、どうしたんですか…………?」
「また、一緒に寝ようね?おやすみ♡」
アシュアさんが俺の耳元で吐息を混ぜながら囁いた。
(この人ガチで夢のような女性じゃないか!ヤバい、ガチ惚れしそうだ…………)
「お、おやすみなさい、アシュアさん」
そうして俺は、アシュアさんの綺麗な寝顔を見ながら眠りにつくのだった。
今回は一言!アシュアさん、可愛かったね!
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