◯10-2 新たな街は超危険!?アシュアさんとの冒険!
今回は新たなる街へ入ります!
娯楽都市、ラズヴリを出てから数分後。
俺たちは隣町へと歩みを進めていた。
「そういえば……………アシュアさん、隣町ってどういうところなんですか?」
「えっとね、隣町はね………………ここら辺で一番治安が悪い街かな!」
「ちょっと!?何でそんなところ連れていくんですか!?」
「今のミナトくんなら、こういうところにも連れて行っても良いかなって!ダメだった?」
確かに俺は前までよりかは強くなったし、こういうところに来ても大丈夫………………なのか?
でも強くなったからといって、怖さがなくなるわけじゃないしなぁ…………
「まあ……………別に良いですよ」
「良かった~!これで嫌とか言われたら、もうどうしようもなかったよ!」
「そ、そうなんですね…………………」
(やっぱ嫌だって言って、別の街に行けば良かったかな?)
そんなことを思いながらも、俺は隣町へと向かっていく。
そして少しして、目の前に現れたのは───────
「よし、着いたよ!ここが“アパース”だよ!」
「な、なんかすごい雰囲気してますね………………」
アパースと呼ばれた街。
その雰囲気は何だか重苦しい雰囲気で、ここにいるだけでも精神がすり減りそうなほどだ。
俺的にはあんまりここに長居はしたくない。
ここに住んでいる人に会ったら、『すごいですね』と言いたい。
「まあここは昔からずっとこんな雰囲気だからね~!」
(む、昔からこんな雰囲気って………マジかよ)
「ほらほら、早く行くよ~!」
「ま、待ってくださいよ~!」
俺は街の入り口へと向かうアシュアさんに何とか追いつく。
すると─────────────
「おい、そこの二人!ちょっと待て!」
「え………?俺たちですか?」
「そうだ!お前ら、ここから先に入るには許可証が必要だぞ!」
そう言って俺たちの前に立ちはだかったのは、かなりガタイのいい男。
いかにもボディーガードとかやってそうな雰囲気だ。
「許可証………………!?アシュアさん、そんなの持ってますか?」
「持ってないよ!というかそんなの必要って知らなかったし!いつの間に変わったんだろ?」
「許可証が必要になったのはつい最近だ!何でも、この街が危険地区に認定されたらしくてな……………上の意向で許可証を取り入れたらしいぞ!」
(き、危険地区認定って…………………やばい、帰りたい!帰りたいけど…………)
俺はそう思いながら横にいるアシュアさんに視線を移す。
「ん~……………どうしよっかな……………」
アシュアさんは顎に手を当てて、ここを通る方法を考えているようだ。
(絶対、アシュアさんは帰る気ないよな………………)
その様子を見て、俺は心の中でそう確信した。
「あっ………そうだ!“あれ”使おっと!あんまり使う気は起きないけどね……………」
「あれ………って何ですか?」
「それはね…………………これだよ!」
そう言ってアシュアさんがズボンのポケットから取り出したのは、カードのようなもの。
そのカードは神々しく、金色に輝いていた。
「そのカードでどうするんですか?」
「えっとね、たぶんこれを見せれば……………すいませ~ん!これでお願いしま~す!」
そうして、アシュアさんは先ほどの男にそのカードを見せた。
「ん………?このカードは!」
そのカードを見た瞬間、男の表情が驚きへと一変する。
「し、失礼しました!どうぞ、お入りください!お連れさんもどうぞ!。」
「やった~!ありがとうございま~す!行こっ!ミナトくん!」
「は、はい…………………」
こうして、アシュアさんの権力(?)で俺たちはアパースの中に入ることができたのだった。
────────────────────
「あの、何で入れたんですか?というかあのカード何なんですか?」
「ミナトくん、そんなに知りたい?」
「もちろん、知りたいです!」
「ん~………………まだ教えてあ~げない!」
「え~!教えてくれないんですか」
どうやらアシュアさんの中ではまだ秘密にしておきたいことらしい。
ならこれ以上深入りするのはやめておこう。
「まあいつかは教えてあげるよ!いつかね!」
「それ、一生教えてくれないやつじゃないですか!」
「大丈夫だって!絶対教えてあげるから!」
アシュアさんがここまで言うなら、ちゃんと教えてくれるのだろう。
「それにしても、本当久しぶりに来たけど街中も変わってないなぁ、この街は!」
「そういえばさっきも言ってましたね、全然変わってないって。何でこんな雰囲気暗いんですか、この街って」
「何でか、か~………………理由は何個かあるけど、その中から二つ言おうかな!」
(そ、そんなにあるのか!?やっぱりやばい街だ、ここ!)
俺は何度目かも覚えていないほど、この街に恐怖した。
「まず一つ目は、アパースは工業が盛んなことかな!やっぱどうしても煙たくなっちゃうんだよね~………………」
「あぁ、なるほど…………………!」
現実でも昔はこういうのがあったらしいからな………
「そして二つ目は………この街はたくさんのギャングが蔓延ってるんだよ!」
「ぎゃ、ギャング!?」
やはり街の雰囲気というのはそこにいる人々に影響されるらしい。
「そうそう!たまに抗争もしてるらしいし………というかたぶん、危険地区になったってことはギャングの数が増えてるんだよ!」
「うわ…………………さらにこの街が怖くなったんですけど!」
「大丈夫だって!ミナトくんには私がついてるんだから!」
「た、確かにそうですね!ちょっと安心しました…………」
アシュアさんがいれば、大体のことは大丈夫だろう……………たぶん。
「さてさて、じゃあ街中巡りでもしようか!」
「は、はい!行きましょう!」
(ど、どうか何も起こりませんように…………………!頼むぞ、神様!)
そんなことを思いながら、俺たちは街中巡りを始めたのだった。
────────────────────────
数分後。
俺たちは予定通り、アパースの街中を巡っていた。
だが、俺たちはある問題を抱えていた。
「えっと………アシュアさん?何か目的の場所とかあるんですか?」
「え~?目的の場所………………?」
「もしかして……………………ないんですね?」
「その通り!全くないよ!」
アシュアさんが自信ありげに言う。
全く、自信ありげに言うことではないと思うのだが…………………
「じゃあ、俺から一個提案いいですか?」
「おっ、何かな?ミナトくん?」
「何かあったかいものが食べたいです!ここめっちゃ寒いですから!」
そう、なぜかここはラズヴリとか他の街より異様に寒いのだ。
大体、今の季節は秋くらいだと思うのだが……………
マジで真冬みたいな寒さがするのだ。
「そうだね!じゃあそうしようか!」
ということで、俺たちはあったかいものを求めて街中巡りをすることにしたのだった
次回は街中巡り!お楽しみ!
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