◯9-5 二人っきりで遊園地巡り!?
今回はタイトル通り遊園地巡り!
「ねえねえ!まずはあれ乗ろうよ!」
俺がソルナさんに腕を引っ張られて連れてこられた場所は…………
「これって…………コーヒーカップですよね?」
そう、遊園地の定番…………コーヒーカップだ。
(コーヒーカップか。めっちゃ久々に乗るな……………どんな感じだったっけ?)
昔に乗った記憶はあるのだが…………………思い出せない。
「ほ~ら!早く乗ろうよ!」
そう言いながらソルナさんが俺の腕をぶんぶんと振る。
「分かりましたから!そんな腕激しく振らないでください!腕取れます!」
「このくらい大丈夫だって!ほら行くよ!」
俺はまたもやソルナさんに腕を引っ張られて、搭乗口へと連れて行かれる。
「こんにちは~!お二人様ですね!こちらへどうぞ~」
「は~い!」
俺たちはカップの担当の人の案内に従って移動する。
「ここに座ればいいのかな?」
「そうですね!それでいいと思います!」
俺たちはカップの中に入り、その中の椅子に腰をかける。
そして、数分後────────────
『みなさ~ん!それでは今からカップが回転しま~す!楽しんでくださいね~!』
キャストの人のアナウンスが場内に響く。
「おっ!始まるみたいだよ~!楽しもうね!」
「はい!もちろんです!」
そして次の瞬間、コーヒーカップが回転し始めた。
「…………あれ?そんなに速くないね!このくらいだったら余裕だよ!」
「ソルナさん、真ん中のテーブル回してみてください!」
「ん?これ?回せばいいんだね?えいっ………!」
ソルナさんが真ん中のターンテーブルを勢いよく回す。
すると…………………………
「うわ!めっちゃ速くなった!これ楽しい!もっと回しちゃえ!」
「ちょ、ソルナさん!回しすぎると………………」
「大丈夫だって!私こういうの強いから!」
(俺は全然強くないんですけど………………!?)
ソルナさんはそんな俺の思いも知らず、テーブルをどんどんと回していく。
「………………………………」
「速っや~!これマジで最高じゃん!」
そして数分後─────────────
『みなさ~ん!これにて終了で~す!楽しめましたか~?また来てくださいね~!』
キャストさんの終了のアナウンスが響く。
「ミナトくん!終わったよ!………ってどうしたの!?そんな青い顔して………」
「ソルナさん、回しすぎですよ!マジで吐きそうです…………」
「あっ、そういうこと!?ごめんね!楽しくなりすぎちゃった!」
ソルナさんがめちゃくちゃ申し訳なさそうに俺に謝ってくる。
「謝らなくてもいいですよ!楽しいが勝ちましたし!」
「なら良かった~!じゃあ次のところ行こっ!」
ということで、俺たちは次のアトラクションへと移動することにした。
「次はどこに行くんですか?」
「そうだなぁ………………あそことかどう?」
ソルナさんの指差した先にあったのは………………暗い雰囲気を醸し出したボロい建物。
そう…………………お化け屋敷だ!
「あ、あそこ行くんですか!?」
「うん!行こうよ!………なに~?もしかして怖がってるのかな?ミナトくん?」
「そそそ、そんなことありませんよ!大丈夫です!行けます!」
俺はこうやって強がるのだが…………………
みんな、知ってるか?俺、マジでお化け屋敷苦手なんだ!
本当なら行きたくないけど………………ソルナさんに行こうって言われたら行くしかない。
「怖いなら怖いって言えばいいのに!かわいいなぁ…………ほんと!」
「だから大丈夫ですって!ほら行きますよ!」
「はいは~い(笑)」
そうして俺たちはお化け屋敷へと向かうのだった。
──────────────────
「うわぁ、近くで見るとより怖いね!」
「そ、そうですね……………………」
目の前にあるお化け屋敷は………妙にリアル感があった。
「よし、入ろう!」
「は、はい!」
(は、入るしかねえか…………………頑張って我慢しよう!)
俺は意を決してお化け屋敷の中に入る。
「お、思ったよりも暗いね……………」
「……………………………」
「あれ…………?ミナトくん?」
「ひっ!な、何ですか?」
俺は情けない声をあげてしまう。
我慢するとか言ったのに………………………
「ビビりすぎだって!私だから!安心してよ!」
「ご、ごめんなさい………驚いちゃって」
「ほらほら!どんどん進むよ!」
「ちょ、待ってくださいよ~!」
(そ、ソルナさんずかずか進みすぎじゃないか?怖くないのかな…………)
俺は何とか前にいるソルナさんに追いつこうとする。
すると───────────
『ヴォォォ!』
「ぎゃぁぁぁぁぁぁ!」
脇道から、唸り声をあげてオバケが出てきた。
それに驚いた俺は、またもや情けない悲鳴をあげる。
(さ、さっきソルナさんが通った時は出てこなかったのに!?何で!?)
おいおいこのお化け、出てくる人選んでるんじゃないだろうな?
「あはは、ミナトくん大丈夫?」
少し離れたところから、ソルナさんの笑い声が聞こえる。
「だ、大丈夫ですよ!」
「まあちょっとそっち行くね~!」
そう言ってソルナさんが俺に近づこうとする。
すると───────────────
「バァァァァ!」
「きゃぁぁぁぁ!」
俺と同じような感じで、ソルナさんまで驚かされた。
ソルナさんが甲高い悲鳴をあげる。
「み、ミナトく~ん!」
そして………………俺の方に向かって走ってくる。
「ちょっ、え!?」
次の瞬間。
むぎゅゅゅゅう──────────
ソルナさんが深く、俺に抱きついてきた。
「ミナトくん……………怖いよ…………………」
「ま、マジですか………………」
(でも怖いとか言ってる割に、表情がにこやかなんだが………………?)
何で怖いのにニコッとしているのか、俺には理解できなかった。
「ねえ…………このまま一緒に行こ?」
「わ、分かりました!分かりましたからもうちょっと抱きつく強さ弱めてください!」
「ごめ~ん、無理!」
(何でだよ!まあいいか…………ソルナさんの匂いに包まれるわけだし)
ということで、俺たちはこのまま進むことにした。
そして、数分後─────────────
「ふう、怖かったね~!」
「そ、そうですね………めっちゃリアルでした………」
俺たちは何とかお化け屋敷から出ることができた。
「さ~てと、そろそろ時間もいい感じだし………フリムのこと迎えに行ってあげるか~」
「そうですね!行きましょう!」
「そうだミナトくん、今回も楽しかったよ!」
「そうですか………!楽しませれて良かったです!」
「また遊ぼうね!」
「はい!」
ということで俺たちの遊園地巡りは終わった。
だが、この夜…………あんなことが起こるなんて、俺はまだ知らないのだった。
あんなことって、なんだろうね!次回もお楽しみに!
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