◯9-1 特訓の成果の証明!二ヶ月前のリベンジ!
今回から9章です!
俺が家に帰ってきてから、数分後。
俺はリビングのソファに座り、ぼーっとした時間を過ごしていた。
(このソファから見る部屋の内装も、懐かしいな…………)
俺は暇な時はよくここに座っていたし、余計懐かしい。
「ミナトくん、どう?久しぶりの家は?」
「やっぱり落ち着きますね。2人がいるからかもしれないですけど」
「ならよかった~!」
こうやってアシュアさんと話していると、本当に帰ってきたんだと自覚する。
「それにしても……………雰囲気変わったわね、ミナト」
「そ、そうですか……………?」
「ええ。前はあんな弱々しかったのに、今では結構頼りになりそうな雰囲気してるわ」
「確かに………‥言われてみればそうかも!カレンちゃんのところで頑張ったんだね!」
そう言ってアシュアさんは、座っている俺の首に抱きつき頭を撫でてくる。
「………なんか久しぶりにされたから、新鮮味がありますね」
「そう~?ならもっと撫でてあげるね!」
「え、ちょっと!」
俺の抵抗も虚しく、アシュアさんは俺の頭をわしゃわしゃと撫でてくる。
それと同時に、俺を抱きしめる力も強くなっている気がした。
「なんか………抱きつきすぎじゃないですか?」
「まあしょうがないわよ。アシュア、ミナトがいない2ヶ月間毎日『ミナトくんに会いたい~!』って言ってたし。時には会いたすぎてワァワァ泣いてたことだって……………」
「そ、そんなにですか………………!?」
「だって、ミナトくんは私の心の支えだもん!いないと嫌になっちゃったもん!」
俺が思っている以上に、アシュアさんにとって俺は大事な存在らしい。
まさか、ここまでとは思っていなかったが……………
「でも、依存しすぎるのはやめてくださいね?」
「そこは大丈夫!適度な距離感でいくから!」
「ならよかったです」
「さて2人とも。そろそろお昼だし、ご飯食べましょうか」
「はい!」
「やった!」
どうやら、いつのまにか昼になっていたらしい。
なんか、時間の流れが早い気がする。ソファでぼーっとしすぎたからかな?
「そうだミナト。お昼が終わったら話したいことがあるから、ちょっとここにいて」
「あ、分かりました」
(話したいこと………?何だろう?まさかまたどこかに行けとかか?嫌だな…………)
そうして俺は、不安な気持ちを抱えつつもお昼ご飯を食べた。
お昼が終わって、数分後。
「で、話って何ですか?」
「ミナト………あなた、リベンジしたくない?」
「り、リベンジですか…………!?」
(あれ?どこかに行けっていう話じゃなかった……それにしてもリベンジってまさか………!?)
「そう、私へのリベンジよ。特訓の成果を見せてもらうのと同時に、リベンジしてみたらどうかと思ったのだけど………‥どうかしら?」
「絶対やります!やらせていただきます!今度こそ勝ちます!」
実は俺は、リルアさんへのリベンジを望んでいた。
2ヶ月前。あと一歩届かなかった、リルアさんの壁。本当に悔しかった。
「よし、じゃあやりましょうか。………前回と同じ場所で!」
「はい!」
ということで、俺たちは場所を移動する。
────────────────────
「さあ、2ヶ月前と同じ構図よ。変わったミナトを見せてちょうだい」
「分かりました!じゃあ………行きます!」
俺はリルアさんに真正面から突っ込む。
「くっ、進めない!オーラ壁だ!」
「前はこれの突破に苦戦してたわね!今回はどうするのかしら?」
「舐めないでください!このくらい………こうです!」
俺はオーラ壁にオーラを付与した拳を打ち込む。
すると…………………
バリーン─────────
オーラ壁は、粉々に砕け散った。
「へえ、オーラもパワーもかなり成長してるじゃない!思った以上だわ」
「このまま攻めますよ!」
俺はオーラ壁を破壊した勢いのまま、リルアさんに突っ込む。
「正面突破………受けて立つわ!」
そのまま俺はリルアさんに拳を飛ばす。
(くっそ、当たらない!全部いなされてる!)
「結構やるわね!でも………隙があるわ!いい?攻撃と防御は同時に行うものなの……よ!」
ドゴッ─────────────
「痛っってえ!」
リルアさんの重い一撃が、俺の頬に直撃する。
今の一撃だけでも、俺とリルアさんの差がはっきりと分かった。
(一旦、距離を取らないと!)
俺は攻撃をやめて距離を取る。
「じゃあ、次はこれで行きます!」
俺は弾幕を大量に飛ばす。
きちんと、調和を付与した弾幕を混ぜた混ぜ弾幕だ。
「弾幕!飛ばせるようになったのね…………しかも精度も、威力もいい感じ」
「これはどう対処するんでしょうね!」
「そうね………弾幕には、弾幕で行こうかしらね」
そう言って、リルアさんも弾幕を飛ばしてくる。
(弾幕………?それでどうするつもりなんだ?)
リルアさんの弾幕は、正確に俺の弾幕へと向かう。
そして、それらが触れ合うと…………………
バァーン!──────────────
お互いの弾幕が、消滅した。
「な、何で!?」
「相手の弾幕以上の威力の弾幕を当てたら、相殺されるのよ。あと、調和を付与した弾幕もあるっぽかったしオーラ性質も合わせてね」
(ま、マジか………そんなことできるんだ……………)
「さて、じゃあそろそろ終わらせようかしらね」
そう言って、リルアさんが俺に突っ込んでくる。
(あれ……?何だかリルアさんの姿が見えづらい…………)
「見えてないわね、ミナト!もう私は目の前にいるわよ!」
「え!?いつの間に…………!?」
「纏ったオーラを歪ませて、視認しづらくしてるのよ」
「そ、そんな技術まで……………」
俺が全く知らない技術をポンポンと出してくる。やっぱリルアさんはすごい。
「これで終わりよ。ミナトの成長した姿を見れて、私は満足したわ!」
リルアさんは俺に拳を振り下ろそうとする。
(やばい!これは受けきれない!避けないと!)
俺は拳を躱そうと、右側に身体を傾ける。
だが………………………
「そっちに、躱わすと思ったわ!想定内よ!」
「なっ…………………!?」
リルアさんも、俺の行動を読んで右側に攻撃を仕掛けていた。
(マジでリルアさん………強すぎだろ!ここで避ける方向読むとか………)
「覚えておきなさい、ミナト!あなたの想定外は、私の想定内なのよ!」
「なんですかそれ!」
そして…………………………
ドゴォッ!──────────────
「ぐはぁっ………………」
今まで一番重い音が響き渡り、俺の腹部にリルアさんの拳が突き刺さる。
俺は吹き飛ばされ、その瞬間に意識を失った。
また俺は………………………リルアさんに勝つことができなかったのだ。
「リルア、容赦ないね~!あんなボコボコにしなくてもよかったのに……………」
「このくらいした方がいいわ。ちょっと強くなったくらいで鼻を高くされても困るもの」
「確かにそうかも…………………!」
「ほら、さっさとミナト抱えて帰るわよ」
「オッケー!寝かせとけばいいよね?」
「そうね。そうしておいて」
ということで、リルアさんとの2ヶ月ぶりのリベンジマッチが終わった。
あれ?戦った後のこの状況はまさか…………………?
追い………‥出されたりしないよな………?
ミナト、リベンジ失敗!まあしょうがないよ()次回、またもや……………?
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