◯8-8 休む暇なんてない!第二条件突破へ向けて!
さあ、ミナトは第二条件をクリアできるのか?
翌日、午前5時。
「よし……………山に登る準備をしよう!」
珍しく早起きした俺は、山に登る装備を整えようとしていた。
「山って何持ってけばいいんだ?登ったことないから分かんね…………」
(よく聞くのはレインコートとか靴とか、リュックとかだけど…………)
一応、その三つは手元にある。というか、倉庫を漁ったらあった。
さすがカレンさん、準備がいい。
「まあ色々持っていくか!あればあるだけ良いしな!リュックに全部詰めればいいだろ!」
俺はその三つの他に水分や食料を大量に詰め込んだ。
「よし、完成!行くぞ~!山へ!」
ということで、俺は適当に準備をして山に登ろうとしてしまった。
後々、後悔することなんて知らずに…………………
─────────────────────
「さてと、ここから登ればいいってカレンさんは言ってたよな……………」
俺は特訓施設のすぐ横の道に来ていた。
結構舗装されているので、安心できる。
「ここまで綺麗に舗装されてたら、楽勝そうだな!」
俺は軽い気持ちでその道へと足を踏み入れる。
「よし、頂上までレッツゴーだ!」
数分後。
「……………………………やべぇ」
最初は綺麗に舗装された道だった。
だが数分も登れば、そんな道だった面影は無くなっている。
「いきなり道ガタガタになりすぎだろ!ちゃんとした靴で来てよかった…………」
(日も登ってきて明るくなってきたし、このままいけば大丈夫そうだ!)
俺はどんどんと歩みを進めていく。
さらに数分後。
「はぁ、はぁ………なんかいきなり疲れてきたぞ…………」
俺は息が切れ切れになっていた。
理由は…………自分でも分かっている。
「バカだろ、ちょっと前の俺!なんでこんな荷物持ってきたんだよ!」
そう、“あればあるだけ良い”とか言ってリュックに詰めて持ってきた大量の水分と食糧。
これが俺に身体の疲れを加速させたのだ。
「うわ……………さっむ……!」
さらに、標高が上がってきたからか体も冷えてきた。
(くっそ、夏だからって防寒着持って来なかったから…………マジで昔の俺を殴りたい!)
山登りのことを何も知らずに登るからこうなったのだ。
良い子は、ちゃんと調べてから登るんだぞ!
「どうにかできないかな………………そうだ!」
俺はある考えを思いつく。
その考えとは…………………………
「オーラを纏えば、寒くないのでは………………?」
オーラというのはエネルギーだ。つまり、熱エネルギーも発生するはず!
バカな俺が考えた発想だから、本当かは分からないが……………
「考えてもしょうがない!やってみるしか生き残る方法はない!」
俺はオーラを纏ってみる。
すると────────────
「おっ、結構暖ったかいぞ!これなら登れる!」
(よかった、俺の発想は正しかったみたいだ!)
「じゃあ次は、この荷物はどうするか考えるか……………」
今度はさっきみたいにオーラで何とかは出来ないだろう。
「…………頑張って飲み食いするか!ちょうどお腹も空いて、喉も乾いてるし!」
俺はパワープレイ作戦で乗り切ることにする。
「さっさと登ろう!オーラは温存しておきたいし………………」
なんとか防寒をすることができた俺は、オーラを極力消費しないために急いで山を登る。
そして、数十分後…………………………
「ここが…………頂上か?」
俺はなんとか頂上に辿り着いた。
お腹がめちゃくちゃしんどい。流石に食べ飲みしすぎた。
だけど、そのおかげで結構楽には登れた。
「さてと………カレンさんの一番弟子とやらはどこだ……………?」
俺は周りを見渡す。
すると、岩の影にあるものを見つけた。
「ん?なんかいるぞ…………?」
俺が見つけたもの、それは……………
「人…………だな」
中肉中背の、男だった。ぐっすりと眠っているようだ。
「あの~……………すいませ~ん………………」
俺はその男を起こしてみる。
「………………うあ?何だ……………?」
すると、その男が目を覚ます。
「お、おはようございます」
「ああ、おはよう。もしかしてお前がカレンシア師匠が言ってた……………」
「そ、そうです!ミナトと言います!」
「よろしくなミナト。俺はディシェだ」
「よろしくお願いします!ディシェさん!」
俺たちはお互いに自己紹介をしていく。
「もしかしてなんですけど………ここにずっといましたか?」
「まあな。師匠が『いつ来てもいいようにここにいろ』なんて言うからな!だから数日前からここにいたし、さっきまで寝てたんだ」
「す、すごいですね」
(ここにずっといられるって………絶対この人強いじゃん!)
「でもミナト、お前はいい奴だな。寝ている俺を攻撃せずに起こすだなんて………」
「まあ、正々堂々やりたかったので!」
「戦場ではアウトだけどな!」
「あはは…………………」
やべぇ、確かに寝ているところ攻撃すれば有利だったじゃん!何で俺起こしてんだよ!
「さて、じゃあ戦うか!俺を倒さないといけないんだろ?」
「そうですね!カレンさんからはそう言われてます!」
「よし、じゃあ戦闘開始だ!かかってこい!」
ということでディシェさんとの戦いが始まる。
確実に、過酷になるであろう戦いだ。
(まずはいつもの通り、力量測ってみるか………能力とか見れたらなおよし!)
俺はディシェさんに普通の弾幕を何個か飛ばす。
「いい弾幕だ!さすが師匠が認めただけはある!だが…………!」
そう言って、ディシェさんは弾幕に拳を飛ばす。
バリーン!─────────────
するとオーラは、音を立てて消えた。
「素手で破壊された……………なんてパワーだ」
「すごいだろ?これでも筋力は鍛えたんだ!見た目はそう見えないかもしれないけどな」
(このパワー………どうやって攻略しようか………………)
「じゃあ、次はこれで!」
今度は、調和を付与した弾幕を飛ばす。
「また弾幕か!だがさっきとは何か違うな!」
(マジか、一瞬でバレた!ディシェさん、戦闘カンがかなり高い!)
「違うのが分かっても、対処できなければ同じです!」
「大丈夫だ!対処できるからな!」
ディシェさんがそう言うと、拳が紫色に染まる。
そして紫色の拳を弾幕へと飛ばす。
すると───────────
「なっ…………!弾幕が分解されて……………」
俺の弾幕は、無数に分解されて消えた。
「これが俺の能力、“分解”だ!」
「分解…………………」
「オーラも能力も、いろんな物質だって分解できる!俺の前では無力と化す!」
(分解、かなり厄介だ!カレンさんの撃滅破壊と系統は似てるけどちょっと違うな)
「結構きついな……………………」
「お、もう戦意喪失か?」
「いやいや、まだやりますよ!」
「だろうな!師匠に勝ってここにきてるんだ!ここで終わるわけない!」
「絶対に、勝って見せます!」
「よっしゃ、来い!」
カレンさんの一番弟子、ディシェさん。
彼との戦いは、一体どうなってしまうんだろうか…………
1番弟子、ディシェさん登場!めっちゃ強いね!ミナト対ディシェさんは次回決着!お楽しみに!よければ感想、評価、ブクマよろしくお願いします!




