◯8-7 まだまだ終わらない!ミナトの反撃開始!
カレンさん対ミナト、第二ラウンド!
(とりあえず、作戦を立てよう。作戦なしでいくのはリスクが高すぎる!…………試してみるか)
「じゃあ、いったんこれで!」
俺は懐に忍ばせていたナイフを、カレンさんに向かって投げる。
「投げナイフか………………だがそれも意味はない!」
パリーン!──────────
やはり、俺の投げたナイフは一瞬で破壊された。
「やっぱ、無理だよな…………まあなんでも破壊できるのが分かったからいいか」
「うんうん、ちゃんと相手の能力の対象範囲を確かめている………いいな」
(待てよ………能力はどうなんだ?もし能力は破壊できないんだったらいけるぞ!)
「じゃあこれでどうでしょう!」
俺は威力を高めた弾幕をカレンさんへと放つ。
「威力を高めても同じことだ!」
カレンさんは弾幕を破壊しようとする。
「どうでしょうかね…………………」
「ん……………?」
(ミナトのあの顔、何かある!これはただの弾幕じゃない!)
「………そういうことか!」
カレンさんが俺の仕掛けに気づく。
バリーン!────────────
「ふぅ…………やるじゃないか!弾幕に能力を付与して破壊を調和しようとするとは」
そう、俺が仕掛けたのは弾幕に調和を付与することだった。
「さすが、能力破壊もできるんですね」
「まあな!」
(だけど、物質を破壊するのと能力を破壊するのでは何か別なんだろう。同じならそのまま破壊すればいいからな。なら……………)
「もう、攻略しちゃいますよ」
「ほう………やけに自信がある顔をしてるな」
「いい作戦を思いついたので!」
俺は思いついた作戦、プランDを発動する。
「弾幕を飛ばしまくります!」
俺は弾幕を休む暇を与えないほど連続でカレンさんに放つ。
「こんなの、全部破壊すればいいだけだ!」
バリーン!バリーン!───────────
弾幕の破壊音が大量に響く。
「これで終わりか?…………ん?まさか!」
「これを捌ききれますか?カレンさん!」
「おいおい………混ぜるのは卑怯だろ…………」
そう、俺は調和を付与した弾幕とそのままの弾幕を混ぜて放ったのだ。
これを捌くのは、いくらカレンさんでも難しいだろう。
「これでお終いです!俺の勝ちだ!」
「はは、もう勝った気になっていいのか?」
「何か…………あるんですか?」
「もちろん。ここで終わっちゃ楽しくないだろう?」
「楽しさとかいりません!俺、さっさとカレンさんに勝って次の条件達成しに行きたいんですよ!」
「まあそう焦るなって!そんな簡単に私に勝てると思うなよ!」
カレンさんがそう言った次の瞬間。
バァーン!───────────
辺り一体が爆発した。
そして、目を開けると………………………
「あ………れ………?俺の弾幕は………………?」
俺が放った無数の弾幕は、全て消えていた。
「全部………私が破壊したぞ!」
「な………どうやって!」
「“指定破壊”っていうのをした。指定破壊っていうのは、その名の通り指定した場所・物などなどを無条件に破壊できるんだ!だから調和も意味ないぞ!」
「くそ…………勝てると思ったのに…………」
「だから言っただろ!“そんな簡単に勝てると思うな”って!」
やばい、時間を巻き戻して勝てると思っていた1分前の自分を殴りたい!
「じゃあもう一度やります!」
「やってみるといい!同じことになるだけだがな!」
俺は先ほどと同じく、混ぜ弾幕を放つ。
「指定破壊!残念だったな!」
もちろん、弾幕は全て破壊される。
「そんなの分かりきってますよ!」
破壊されている弾幕を囮にして、俺はカレンさんの懐を侵略する。
「囮か…………ミナト、ちゃんと考えられてるじゃないか」
「これで、終わらせます!」
「だが、気づかれるのが早すぎだ!もう私はお前を懐から追い払う体制が整ってるぞ!」
そう言って、カレンさんが俺へと手を伸ばす。
だが──────────────
「……………あっ、まずい!」
「え………………………?」
カレンさんはなぜか俺を追い払うのではなく、俺から距離をとった。
(なんでだ…………………?あのまま追い払えばよかったのに)
「ふぅ、危なかった!」
(まさか……………………ならこの勝負、今度こそ貰った!)
「さて、もうそろそろ作戦切れだろう?諦めてもいいんだぞ?」
「まだ………諦めませんよ!作戦はあと一個、ありますから!」
「じゃあそれを私が止めれば、降参ということだな?」
「そうです!この作戦でしか、決めれないと思うので!」
(先ほどよりも自信をひしひしと感じる………これは全力受けるか?いや、流石にやめるか)
「まずは弾幕で視界を埋める!」
そうして俺は、3度目の正直かのごとく混ぜ弾幕を放つ。
「またそれか!もう見飽きたぞ!」
バリーン!────────────
またもや、混ぜ弾幕は破壊される。
「これで決める!」
「おいおい、デジャブじゃないか?」
カレンさんは先ほどと同じく、俺を追い払おうとする。
「カレンさん、その手で……………俺を触っていいんですか?」
「……………あ」
カレンさんが手を一瞬、止める。
その隙を、俺は見逃さなかった。
「これで、俺の勝ちです!」
そして……………
ドカッ─────────
「ぐあっ!」
カレンさんの腹部に、俺のオーラで威力を高めた拳が命中する。
俺の攻撃を喰らったカレンさんは、少し吹き飛ばされた。
「…………………………………」
(やった、のか?俺…………………………)
「私のミスにつけこんで、ダメージを与えるとは…………………やるな」
「分かりやすかったですよ」
「はは……………………そうか」
カレンさんの犯したミス、それは………………
「その手、“撃滅破壊”を付与したままですよね。だから俺に触れなかった。触ったら、俺が破壊されて死んでしまうから」
「あの一瞬で何が起こったか見抜くとは…………ミナト、本当成長したな」
「カレンさんのおかげですよ、これも」
「………いいだろう、もう私からいうことはない。ミナトのことを認める!二つ目の条件達成、頑張るといい!応援してるぞ!」
「ありがとうございます!」
こうして俺はカレンさんに認めてもらうことができた。
大変だったが、努力の成果が出てよかった!
「はぁ、疲れた……………私は休むぞ!」
「しっかり休んでくださいね!」
まだ俺は、やるべきことが残っている。
せっかくカレンさんに認めてもらうところまで来たんだ!
絶対、条件をクリアしてみせるぞ!
次回はミナトが第二条件に挑戦!お楽しみに!よければ感想、評価、ブクマよろしくお願いします!




