◯7-8 祭りの終わり、そして新たな一歩!
7章ラスト!
サマーフェスティバルからの帰り道。
「あ~!めっちゃ疲れた~!2人は疲れてないの?」
「僕は疲れました……………歩き回ったので」
「私は全然。このくらいで疲れるなんて、2人ともまだまだね」
「私が疲れたのは仕事量ハンパなかっただけだし!」
「でもそれは自業自得じゃない」
リルアさんは流石の体力の高さだ。
アシュアさんは、体力はあるんだろうけど……………今回ばかりはしょうがないだろう。
「ミナトくんも体力つけないとね!」
「そうよ、体力をつけることは大事よ?」
「それは…………頑張ります」
くっそ!俺が運動音痴なせいで……………!
もう少し運動ができればなぁ………………………
でも体力あればモテるだろうし、こんな生活にはならなかったよな?
今だけは自分の運動のできなさに感謝したい。
「それで?初めてのサマーフェスティバルはどうだった?」
「色々と学べることもあったり、娯楽とかもあって楽しかったですよ!」
「それは良かったわ!これで『楽しくなかったです!』とか言われたら、ちょっとヘコむかもしれなかったし………………」
「大丈夫ですよ!心配しないでください!」
ヘコんでるリルアさんも興味あるし見てみたいものだが……………
そんな機会、ほとんどないだろうし。
「じゃあ来年も一緒に行こうね!また楽しもうよ!」
「そうですね!行きましょう!」
「リルア~!今度は仕事、適切な量にしておいてよ~!」
「それはアシュアの態度次第ね」
「私、アシュアは品行方正に過ごすことをここに誓います!」
「よろしい」
ということで、どうやら来年も楽しめそうだ。
いや…………もしかしたら俺がここにいない可能性もあるのか。
来年のこの時期くらいまでは、この“秘密”がバレないでいて欲しいのだが。
どうなるかは…………俺次第だな。
─────────────────────
サマーフェスティバルの翌日。
「ぐえぇ~…………………………」
「どうしたんですか?そんなに机に突っ伏して?」
朝からアシュアさんが、机に倒れ込んでいた。
「いや~、昨日の疲れがまだ残ってて…………私、疲れ残らないタイプなんだけどなぁ~?ミナトくんは疲れ残ってないの?」
「全然残ってないですよ!寝たら全部吹き飛びました!」
「これが若さってやつかぁ………………いいな~」
「2人とも~、朝ごはんできたわよ~」
「は~い!」
そんな話をしていると、朝ごはんができたようだ。
「…………あれ?これって?」
目の前には、昨日親の顔よりも見たものが置かれていた。
「実はね……………………昨日のヤキソバの材料、家にちょっとあったのよ」
「何でちょっとだけあるんですか?」
「えっと、非常に言いづらいんだけど…………私が持って行き忘れてた!」
「えぇ……………………」
また、リルアさんのポンコツ部分がでできた。
……………………最近やたらと多くないか?気のせいだろうか?
「リルア、最近ボケてきたんじゃない?」
「うるさいわね!あんただって疲れが取れづらくなったってことは年取ってんのよ!」
「なにを~!!!!」
「ちょっと2人とも!喧嘩はやめてください!」
俺は仲裁に入る。
だけど、到底俺の力だけで止められるものではなかった。
数分後──────────────
「……………まあ、私も悪かったわよ。ごめんなさい」
「こっちこそごめん………流石に言いすぎた」
(はぁ……………何とか仲直りさせられた)
「お詫びに今度何か買ってくるわよ」
「本当に!?やった~!じゃあこっちも何か買ってくるね!」
でも、仲直りした後の傷の治る速度はやはり早い。
そこだけは良かった………………
永遠にギスギスした感じとかが一番嫌だ。
「さてと、じゃあ私は仕事に行ってくるね!身体重いけど…………」
「いってらっしゃ~い」
アシュアさんは仕事に出かけた。
「じゃあ私たちもお店の準備しましょうか!」
「そうですね!」
なんか、いつもに戻ったって実感してしまう。
あんな大きなイベントの後だ。そうなってしまうのも仕方がないだろう。
黒月との戦いの後とはちょっと違った感じ方だが………………
そして──────────
(さてと、あの話も2人にしなきゃな…………………)
俺には、2人に話したい“あること”があったのだ。
──────────────────
その日の夜。
「なんか、今日はいつもより疲れました………………」
「そう?やっぱりまだ疲れが残ってるのね。表面上に出てないだけで」
「そうなんですかね………………?まあ、明らかに顔に出てる人もいますけどね」
そう言って俺は横を見る。
俺の横には、今にも死にそうな顔をしたアシュアさんがいた。
「そんなに疲れたの?今日」
「やばすぎたよ~…………今日は重労働だったから」
「なるほど………それはそんな顔にもなるわね」
「でしょ~……………………」
「まあ、ご飯食べて元気出しなさい」
「そうだね!」
「あの、ちょっといいですか?」
俺は2人に話しかける。
ついに“あること”を話す時が来た。
「ん?どうしたの?そんな真面目な顔して。大事なことなの?」
「すっごい大事なことです」
「なになに~!気になる~!早く教えてよ~!」
「それは、ですね……………」
「それは…………………………?」
「………………ご飯の後に話しますね!」
緊張感のあった雰囲気が一気に崩れる。
「え~!何で!!今、話しちゃいなよ~!」
「いや~、一旦ご飯食べたほうがいいかなと……………」
「まあそれは分かるわね………じゃあ一旦、食べましょうか」
ということでまずはご飯を食べてから、になった。
アシュアさんの食べる速度がいつもより速いと感じたのは俺だけだろうか?
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「さてと、じゃあ話してもらいましょうかね」
「これだけ溜めといて、つまんない話だったら承知しないからね!」
「多分…………大丈夫ですよ」
「じゃあ、お願いするわね」
先ほどの緊張感のある雰囲気が戻ってくる。
俺はふ~っと息を吐きながら、言葉を発する。
「えっとですね…………実は2人に頼みたいことがあって………」
「…………何?」
「それはですね……………俺を特訓して欲しいんです!」
『………………え?』
2人の顔が驚きに変わる。
そう、俺の話したいこととは………………2人への特訓のお願いだったのだ!
次回から8章です!ミナトの特訓章になるかな……?
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