◯7ー7 サマーフェスティバル、最後までハプニング発生!?
サマーフェスティバル、ついに終了!
「ここだよ!ここ!この場所が一番見やすいんだよ!」
「そうなんですね!さすが来たことあるだけあっていい場所知ってますね」」
「でしょ~!」
俺たちが到着したのは、海がよく見える場所だった。
あんまり夜の海を見る機会はないけど………昼とは違った綺麗さがある。
「というか花火ってどこから上がるんですか?」
「あの海の上から上がるよ!」
「すごいですね………めっちゃ大変そう」
「まあ、あいつらなら大丈夫でしょ!」
どうやら、上げる仕事は運営の人たちがやるらしい。
運営の人って色々仕事あって忙しそうだな…………
あれ?でもソルナさんは運営の人だけど暇そうにしてるよな?
「ソルナさんってもう仕事ないんですか?」
「うん!ないよ!」
「でも見る限り忙しそうですけど…………手伝いとかないんですか?」
「まあ担当業務が違うからね!私の業務は忙しくないし、すぐ全部終わっちゃったから!」
「なるほど………………」
「さ~て、時間的にはそろそろ何だけどな~」
俺たちは花火が上がるのを待つ。
互いに手を、握ったまま……………………
「………………ねえ、ミナトくん」
「どうしたんですか?」
ソルナさんがか細い声で俺の名前を口にする。
「ちょっと…………言いたいことがあるんだけど…………」
「な、何でしょうか?」
「実は私………………ミナトくんのことが…………」
その時……………………
パーン!───────────────
花火が上空に上がる。
「あ、花火上がりましたよ!」
「えっ、あっ、そうだね!」
「綺麗だなぁ………………………」
夜空に煌めく大量の花火。
今まで見た花火の中でも、断トツで綺麗だった。
「あっ、ごめんなさい!言いたいこと、聞いてなかったです!どうぞ!」
「じゃ、じゃあ今度こそ!」
ドカーン!─────────────
先ほどよりも大きな花火が上がる。
「わっ、さっきよりも大きい花火だ!すごいなぁ………………」
「………………………………」
「あっ、また聞けませんでしたね……………3度目の正直でどうぞ!」
「えっと…………私さ…………ミナトくんがす…………」
「す………………?」
「す、す、好きな食べ物を知りたいの!」
「好きな食べ物ですか?そうですね………………甘いものなら何でも好きですよ!」
「そ、そうなんだ………じゃあ今度何か作るね!」
「ありがとうございます!」
(花火のバカ~!言いたいこと言えなかったじゃん!せっかくの告白チャンスだったのに……………あとであいつらの八つ当たりしてやろっと!まあ、幸せだったしいいや!)
そうして俺たちは2人で花火を最後まで見た。
すごく、俺的には有意義な時間を過ごせた。
ソルナさんは……………どうだったのだろうか?
───────────────────
俺たちが花火を見ている時の、アシュアさん、リルアさんは………………
「あ~!リルア~!花火よく見れなかったじゃ~ん!」
「しょうがないでしょ?色々、放置していくわけにはいかないし」
2人は店の仕事を終えていたのだが………花火をきれいにみることはできなかったようだ。
「そうだけど~!あ~あ!あの場所で見たかったな……………」
「あそこも懐かしいわね…………昔はよく3人で見たものね………」
「来年こそはみんなで見る!3人と、ミナトくんの4人で!」
「じゃあもっと手際良く働かないとね」
「頑張る!花火のためなら私は全力を出せるから!」
アシュアさんは好きなもののためなら全力になれる。
本当はそれ以外でも、本気になって欲しいけど………
「さてと、じゃあミナトのことでも探しに行きましょうか……………」
「そうだね!迷ってるかもしれないしね!」
「流石にないでしょ…………ミナトも子供じゃないんだから」
「もしかしたら………ってこともあるかもよ」
「………そう言われると、そう思っちゃうわね。ミナトって、なんか心配になるのよ」
「でしょでしょ!早く探しに行こ!」
ということで2人は俺のことを探しに行くようだ。
───────────────────────
「ミナトくん!楽しかった?」
「楽しかったですよ!色々してくれてありがとうございました!」
「全然大丈夫だよ!私が勝手にしたことだからさ!」
「逆にソルナさんは楽しかったですか?」
「楽しかったよ!ミナトくんと一緒に回れたから!こっちこそありがと!」
俺たちは互いに感謝を語り合う。
俺が懸念していた、“ソルナさんは楽しかったのか?”という問題も無くなった。
その時───────────
「あ!ミナトく~ん!」
「ほら、迷ってないじゃないの」
前から聞き馴染みのある声が聞こえる。
「あれ?2人とも迎えに来てくれたんですか?」
「心配だったから来たんだよ~!」
「別に私は心配してないわよ?心配してたのはアシュアだけ!」
「とか言って、リルアの方が心配してたくせに~」
「それは言わないお約束でしょ!」
2人とも、何かと俺のことを心配してくれている。
こういう人たちが周りにいると、安心してしまう。
「ソルナもありがとね。ミナトと一緒にいてくれたんでしょ?」
「うん!楽しかったよ!」
「もし1人だったら迷ってたかもしれないからね!ソルナさまさまだ!」
「なんかそのイジリもう慣れてきちゃいました………………」
「じゃあこれからも続けて大丈夫だね!」
「やめてください」
慣れたは慣れたけど、言われると心にくるものがある。
「じゃあ私戻るね!運営の片付けの仕事のこと忘れててさ!」
「何してんのよ。全く、アンタはたまに抜けてるところが出るんだから」
「リルアに言われたくないし!私よりそういうこと多いし!」
「そんなことあるわけないじゃない。ね、ミナト」
「…………………………………………」
俺は何も言えなかった。
なぜなら、思い当たる節が多すぎる!
ベッドの用意し忘れ!会議の意見考え忘れ!
こんなことがあって抜けてないとは言えない。
「ほら何も言わないってことはそういうことじゃん!」
「自覚ないんだけどなぁ…………………」
「ちゃんと自覚しないとダメだよ!」
「はいはい、分かったわよ」
「じゃあ、またね~」
そう言って、ソルナさんは戻って行った。
「ミナト、ソルナと何かあったの?」
「え?別に何もなかったですけど?」
「ふ~ん……………」
昔ながらの友情からだろうか。
リルアさんは何か違和感を感じ取ったようだった。
「何か感じましたか?」
「違和感を感じたんだけど…………私の勘違いかもしれないわ」
「そう………ですか」
「まあまあ、一旦帰ろうよ!」
「そうですね!」
そうして、サマーフェスティバルを終えた俺たちは帰路についた。
本当に楽しい、夜を過ごすことができた。
ソルナさんと回ったのもすっごい楽しかった。
また一緒に回りたいなぁ。今度はリルアさんとアシュアさんも加えて!
7章、実はもう一つ残ってます!次回もお楽しみに!よければ感想、評価、ブクマよろしくお願いします!




