◯7-6 サマーフェスティバルはデート気分!?
ミナトの夏祭り散策!ある人物と一緒に散策するよ!
「…………………………ふぅ」
俺は道の脇に置かれた椅子で疲れを取る。
一旦、色々なところを歩き回ってみたのだが………
「マジで人、多すぎだろ!多いとは思ってたけど、こんな多いのか…………」
目の前を見ると、人混みがある。
そう、何かを見つけるというより………前に進むことが困難だったのだ。
俺は人混みがそんなに好きではない。
なんか疲れるし、大勢の人に囲まれてなんか不安感が高まるからだ。
人混みが好き、という人も一定数いるらしいが………俺には到底理解できない。
「もうちょっと休んでから、また歩き回ろう………人混みもちょっとは減るだろう」
その時───────────
「っ………………?」
俺の視界が失われる。
『だ~れだ!』
聞き馴染みのある声が背後から響く。
この、透き通るようなと特徴的な声は……………
「ソルナさんですよね…………?」
そう答えると、俺の視界が戻る。
「せいか~い!よく分かりました~!」
「分かりますよ…………ソルナさんの声は特徴的ですから」
そう言いながら、俺はソルナさんの方を向く。
その時、俺の視界に入ってきたのは…………………
「っ!」
「ん?どした?」
「な、何ですかその服装!?」
ソルナさんが着ていたのは……………浴衣だった。
浴衣を着ているだけで、いつもの数倍綺麗に見えてしまう。
「あ~!これ?借りてきたんだ!ここら辺の伝統的な服装らしいよ!前から着てみたかったんだよね~!どう?似合ってる?」
「すごい似合ってますよ!綺麗です…………マジで!」
「ほんと!そんなに褒められると照れちゃうな…………」
ソルナさんが頬を赤らめる。
褒められたのがよほど嬉しかったらしい。
「よ~し!褒めてくれたご褒美に、私が何か買ってあげるよ!」
「え!いいんですか?」
「もちろん!何でもいいよ~!お姉さんに言ってみな~?」
「ありがとうございます!何にしようかな………………」
俺は辺りを見回す。
すると、俺の目を引くものがあった。
「あの、ドデカアメ?ってやつがいいです!」
ドデカアメと書かれたポップの下には、マジで大きいアメが置かれていた。
その迫力が、俺の目を引いたのだ。
「オッケー!じゃあ買ってくるね~!」
「お願いしま~す!」
数十秒後──────────
「はい!買ってきたよ!」
「ありがとうございます!」
ソルナさんがドデカアメを俺に差し出す。
「マジでデカいですね……………」
「でしょ!?結構食べるの大変なんだよ!」
「頑張って食べます!」
俺は顎をこれでもかというくらい開けて、ドデカアメに口をつける。
顎を少し痛めながらも、何とか食べることができた。
「これ、甘くて美味しいです!」
「そうでしょ!?これめっちゃ美味しいんだよね~!私も昔、あの2人と食べた時もめっちゃ美味しかったし!」
「昔からあるんですね…………というか3人で遊ぶことあるんですね」
「昔は結構遊んでたよ~!最近は遊ぶことも少なくなっちゃったけどね…………」
やっぱり、3人の仲はいいようだ。
昔からの友情って、なんかいいよな………………
「ねえ、これからどこか行くの?」
「まあ、いろいろと歩き回る予定です」
「じゃあ私もついて行っていい?もう仕事終わって暇だからさ~!」
「大丈夫ですよ!一緒に回りましょう!」
「やった!ありがと!」
ということで、俺はソルナさんと回ることになった。
(いや~、こんな綺麗な人と一緒に回れるなんて夢みたいだな………また俺の夢が一つ叶ってしまった!こっちに来て俺に夢がどんどんと叶っていく………幸せだな)
「じゃあ、あっちの方いきましょう!」
「オッケー!」
─────────────
「こうやって、食べ歩くのもいいよね~」
ソルナさんが俺の手からドデカアメをひょいっと取り、舐める。
「それ、俺のアメですけど…………」
「私が買ったから、私のものでもあるの!」
「確かにそれはそうですけど………………」
アメを舐めるソルナさんを見て、俺は思うことがあった。
(これって……………間接キスじゃねえか?)
なんでそんなことを思ってしまったのかは分からない。
たぶん、俺の脳内がピンクすぎるのが原因だろう。
「どした?そんな見つめて?」
「い、いや?何でもないですよ?」
「ならいいんだけど……………」
その時………………………
「なんか………また人混み増えてきましたね」
「そうだね……人混み苦手なんでしょ?大丈夫?」
「このくらいなら大丈夫です!もう少し増えたらヤバいですけど………」
「じゃあ今のうちに移動しておこうか!」
「そうですね!」
数分後───────────
「………全然動けないですね」
「脱出失敗だね!」
完全に人混みの中に入ってしまった。
「どうしましょうか………」
「まあ、気長に待てばいつかは出れるよ!」
「頑張ります…………」
その時…………
ギュッ───────────
俺は、手を握られた。
「ど、どうしたんですか………?いきなり手なんて握って………」
「…………………」
ソルナさんは何も言わない。
ただ、俺の目をじ〜っと見つめているだけだ。
「ちょっ、黙り込まないでくださいよ」
「……あっごめん、ぼ〜っとしてた!」
「全然大丈夫ですけど……なんでいきなりこんな事を?」
「え〜っとね………ミナトくんが私とはぐれないようにと思って!こんな人混みではぐれちゃったら大変でしょ?」
「そんな簡単にはぐれませんよ!子供じゃないんですから!というかいつまで俺のこと子供扱いする気ですか!」
「永遠にするつもりだけど?」
「マジっすか…………」
やっぱり、俺の"永遠に子供扱いされるのでは"という読みは当たっていた。
「あっ!あそこから抜けられそうだよ!行こう行こう!」
ソルナさんが俺の手をぐっと引っ張る。
「行きます、行きますからそんな引っ張らないでくださいよ〜!」
そうして、俺たちは人混みを抜けることができた。
「そうだ、そろそろ花火が上がるんだよ!」
「そうなんですか?」
「うん!一緒に見に行く?」
「はい!行きます!」
ということで、俺たちは一緒に花火を見に行くことになった。
なんか今日は………デートしてる気分を味わえた気がした。
しかも、今から花火を見る。
さらに、デート気分を味わえてしまうのだ!
もう、俺の気分は最高潮だった…………
ミナトとソルナさんの距離が着実に近づいてきている………ワンチャンあるぞ!?って事で次回もお楽しみに!よければ感想、評価、ブクマよろしくお願いします!




