◯7-2 準備開始!お店って大変………
今回はサマーフェスティバルの準備回です!
「じゃあ準備を始めるわよ」
「まず何からする?」
「私は買い出しに行ってくるわ。ヤキソバってやつの材料と射的の景品と、銃買ってくるわね」
「オッケー!行ってらっしゃ~い!」
カランカラン─────────
そうして、リルアさんは買い出しに向かった。
店には、俺とアシュアさんが残る。
「じゃあ私たちは他のことしてよっか!」
「そうですね」
「射的のルールとか飾り付けとか作ってみようか!」
「いいですね!やりましょう!」
ということで、リルアさんが帰ってくるまで俺たちは射的関連の準備をすることにした。
「どんなルールがいいかな?」
「う~ん、撃ち落とした数によって貰える商品が変わるとか………」
「それいいですね!後はボーナス付きの的を作るとかも良くないですか?」
「いいね~!」
俺たちはどんどんアイデアを出していく。
こういう時間は………結構楽しい。
そして数分後、結論が決まった。
「じゃあルールは撃ち落とした数によって商品のグレードを上げていくってのと、当てたら数が2倍になる的を作るってことでいいよね?」
「そうですね!それで行きましょう!」
「よし!じゃあもう少し時間あるし、次はお店の飾り付けとか作ってみよう!」
「はい!」
そうして、俺たちは余った時間で飾り付けを作ることにした。
たぶん、リルアさんが帰ってきたらヤキソバを作ることになるだろうから。
今のうちに作っておけば、結構楽だと思うし。
─────────────────────
数十分後。
「ふう、こんなもんかな………結構いい感じに出来た!」
俺が作っていたのは、的。
星型の的や動物型の的、悪そうなモンスターの的も作ってみた。
そして、めちゃくちゃデカい的を作った。
これがボーナス的だ。
「その的いいね!センスある~!」
「ありがとうございます」
「でも一個言うと………動物型の的、なんか撃ちづらいね」
「あ……………」
確かに、小さい子供とかってこういうの撃ちづらいかも…………
まあ………大丈夫だろう。
「ねえ!これどう?結構私の中では自信あるんだけど」
そう言って、アシュアさんが見せてきたのは…………
「に、人形!?」
「そうだよ!」
すごくデカい、人形だった。
手に銃を持った、冒険者のような見た目だ。
一体、どうやってこんな短時間でこんなもの作ったんだ!?
「すごいですね!」
「でしょ!リルアにも見せてやるんだ~!」
そんな話をしていると………………
カランカラン──────────
「ただいま。あれ、何してるの?」
リルアさんが帰ってきた。
「射的の飾り付け作ってました!」
「へぇ~……この的、結構クオリティいいじゃない」
「ですよね!」
「リルア~!これ見て!」
アシュアさんはそう言って、先ほどの人形をリルアさんに見せる。
「何これ、人形?………これ子供怖がらない?」
「さすがに大丈夫だよ!たぶん……………」
言われてみると………ちょっと怖い見た目かもしれない。
怖がりな子供は、ビビっちゃうかもな。
「じゃあ飾り付けも出来てきてるみたいだし、ヤキソバってやつを作ってみましょうか」
「やった~!作って作って!」
さすがアシュアさん。食べ物のこととなると、目が輝く。
「買い出しにも一苦労だったわ。ソース?みたいなのを売ってるところが少なくってね」
「そんなに希少なんですか?」
「希少というより、まだあまり広まってないらしいわ。ヤキソバっていうのは最近広まり始めた料理らしいし」
焼きそば、日本だと家庭的な料理なのに……………この世界だとまだまだだな。
これは…………俺たちが広めるんだと神様が言ってるに違いない!
「じゃあ、ちょっと作ってくるわね」
リルアさんがキッチンへと向かう。
「ふんふふ~ん♪」
「そんな楽しみなんですか?」
「うん!前食べた時も美味しかったし、リルアが作るなら何倍も美味しいはずだし!そりゃ楽しみに決まってるよ!」
「そうですね!」
俺もアシュアさんほどではないが、楽しみにしている。
アシュアさんがいう通り、リルアさんが作るから……というのもあるが、久しぶりに焼きそばを食べたいという欲もあった。
だから、いつものご飯の数倍楽しみだった。
「まあ気長に待つか~」
「待った分だけ食べた時美味しいですよ!」
「そうだね!」
数分後───────────────
「2人とも、出来たわよ」
そうして目の前に置かれたのは……………
「すごい!めっちゃ美味しそう!」
「本当ですね!」
彩りよく散らばった野菜と肉!
キラキラと輝いているようなソースのツヤ!
カリッとした食感を思わせる香ばしい焼き目!
マジで…………美味しそうな焼きそばだった。
「ねえねえ!食べていい?」
「いいわよ」
「やった~!いただきます!」
「じゃあ俺も、いただきます」
俺たち2人は、フォークを焼きそばへと伸ばす。
フォークで食べるのは違和感があるのだが……………まあしょうがない。
そして、それを口へと運ぶ。
「………………………」
「………………………」
俺たちは黙り込んでしまう。
「………え?何でいきなり黙るの!?何かあった!?」
「…………おいし」
「そうですね…………マジで美味いです」
なぜか俺たちは暗い雰囲気になってしまう。
「何でそんな暗い感じで食レポするのよ」
「いや………美味しすぎて、言葉が出ないというか………」
「…………美味しすぎるよ、リルア!」
いきなりアシュアさんのテンションが戻る。
「うわ、びっくりした!いきなりテンション戻さないでよ」
「ごめんごめん!」
「そんなに美味しかったの?」
「マジで美味しかったよ!いくらでもいけちゃうね!」
そう言いながら、アシュアさんはヤキソバを頬張る。
「お〜い、ミナト?大丈夫?」
「……はっ!俺は一体何を………?」
俺が理性を取り戻す。
「ヤキソバを食べて、なんか暗くなってたのよ。戻ってよかったわ」
「ご、ごめんなさい。ホント美味しくって……」
「ならもっと食べていいわよ」
「はい!……ってあ〜!」
俺が目にした光景、それは…………
「ちょっとアシュアさん!ほぼ食べてるじゃないですか!」
「えっ?あ!ごめん!美味しすぎて………」
そう、アシュアさんがほとんど食べてしまっていたのだ。
「これはサマーフェスティバルのときの仕事量2倍ね」
「ひぇ〜!それだけはご勘弁を………」
こうして、サマーフェスティバルに向けての準備がほとんど終了した。
これから、楽しい楽しいサマーフェスティバル本番が始まっていくんだ!
もしかしたら……………楽しくないことも起こるかもしれないが。
それだけは、勘弁だ。
次回からサマーフェスティバル本番に入っていきます!お楽しみに!よければ感想、評価、ブクマよろしくお願いします!




