◯6-9 いぇ~い!事件解決!………じゃないだと!?
海でも事件に遭遇です!?
ミナト視点──────
「あれ?結構晴れてきたな………」
俺は海から少し離れた場所にいた。
「解決したんだろうか?ちょっと、戻ってみようかな……………」
そうして、俺は海へと歩みを進めた。
─────────────────
「リルアさ~ん!アシュアさ~ん!」
「あ!ミナトくんだ!」
「ミナト、結局帰ってきてるじゃない」
俺が名前を呼ぶと、2人は近づいてくる。
「晴れてきたから、解決したかなって」
「そう………でもまだ解決してないのよ」
「元凶を叩かないとね!」
「なあ、さっきから気になってたんだが……さっきの波って人為的なものなのか?」
それは俺も気になっていた。
『元凶』という言葉からするに、この波は人為的なものの可能性が高い。
「説明しましょうか。この波の原因を………」
そうして、リルアさんの説明が始まった。
「モーリェには、昔から50年に一度起こる厄災があるの。それを引き起こしてるのは、モーリェに代々伝わっている海神……………『ネプティオス』よ」
「か、神様ですか………!?」
「そうよ。といっても神の中だとそんなに偉くはないらしいわ。あいつは『偉い神だぞ!』なんて威張ってたけど」
今の一言で分かったことがある。
そのネプティオスとやらはかなりめんどくさい奴のということを。
「それで………あいつが厄災を起こす理由は、“生贄”ってやつね。昔からモーリェの人々は生贄を奴に与えていなかった。だからあいつは『無理やり奪えばいい』という考えになって、厄災を起こして人の命を奪うようになった」
「厄災が起こったモーリェの人々は、どうにか生贄を取られないようにと考えた。それで、生贄の代わりに何かを捧げようということになった。そこで捧げたのは……宝石類よ」
「宝石、ですか…………?」
大体こういう時は他の動物とかを捧げるものだと思っていた。
でも宝石を捧げるなんて………聞いたこともない。
「ええ。ネプティウスは綺麗なものが好きらしくてね。その情報を聞いた人たちが宝石類を捧げると、その時の厄災………つまり50年は大丈夫だったそうよ」
「なら何で、今は厄災が起きてるんですか?宝石を捧げれば、厄災は起きないんでしょう?」
「時が経つにつれて、厄災の話を信じる人が少なくなった。だから、捧げ物もなくなったのよ」
「なるほど……」
だから、今では厄災が起こっている。
やはり伝承みたいなモノは、時の流れに潰されてしまうのだ。
「………っていう話を前止めた時に聞いたのよ」
「というか止めるって凄いですね」
「書物も色々と読んだけど、止めた事例はなかったわね。だからこそ、奴もこっちに接触してきたんでしょうね」
やっぱり、普通は止めるモノじゃないんだ。
逆になんで止めようと思って止めれるのかが分からない。
「まあ大体こんなところね」
「んで?そのネプティオスってやつはいつ来るんだよ?」
「確かに。いつ来るんですか?」
「多分、もうすぐ来るわよ」
その時────────────
『また俺様の波が止められたと思ってきてみたら…………お前らかよ!』
俺たちの目の前に、えらく筋肉質な男がやってきた。
その男が纏っていた雰囲気は………何か異質だった。
「ほら………噂をすれば来たわ」
「こ、こいつが………ネプティオス!」
「ったく、お前らまだ死んでねえのかよ」
「だから言ってるでしょ~?私たちは死なないの!」
「あの時、諦めなさいって言ったのに………」
「チクショウが!」
ネプティオスが2人を見る目は鋭い。
───────相当な恨みがあるようだ。
「50年前!お前らのせいで俺様は何も得られなかった!今年こそは貰ってくぞ」
「大人しく帰りなさいよ、まったく……」
「あぁムカつく!やっぱり今回はお前ら殺して帰る!」
そして…………奴が何かをこちらへ投げてくる。
「やばい!みんな離れて!」
その瞬間。
ドゴーン!──────────
何かが……………爆発した。
これは俺たちにも大きなダメージが………………
「あれ………俺たち無傷だな」
「そうだね………守ってくれたんじゃない?」
「さすがリルアさん!守ってくれたんだ」
何と、俺たちは無傷だった。
どうやらリルアさんがオーラで守ってくれたらしい。
「………ったく、危ないわね。こんなところで爆破しないでよ」
「っち、やっぱりこんなのじゃ無理か」
「じゃあ今度はこっちの番!」
アシュアさんが奴へと突っ込む。
そのスピードは、目で追えないほど早い。
そして────奴に殴りかかる。
「相変わらずバカみたいなパワーしやがって!お前に衰えはないのかよ!?」
「だから~!衰えないって何回も説明してるじゃん!」
「あぁ、そうだったな!!」
奴はアシュアさんを吹き飛ばす。
さすが、神なだけある。力では負けない。
「う~ん、やっぱ純粋な力じゃ無理だよね~」
「さて、じゃあちょっと本気でやりましょうか」
「かかってこいよ!」
3人は、どんどん位置を変えながら戦っていく。
「おい、あいつらどんどん俺たちから離れていくんだが?」
「しょうがないでしょ!私たちとはレベルが違うんだから………」
「そ、そうですね………………」
俺たち3人はハイレベルな戦いについていけていない。
まあ、ついていける方がおかしいが………………
「俺たちの方でも解決策考えてみるか…………?」
「そうだね、考えてみようか」
俺たちは、どうにかして奴を退散させられないかと考える。
「まずは………普通に戦っても確実に負けるな」
「ですね………俺、絶対瞬殺ですよ」
「う~ん、何かあいつの情報があればなぁ………」
奴の情報。
あれ?さっきリルアさんから聞いたような?
俺は先ほど聞いた話を思い出す。
(何かあるはずだ………思い出せ、思い出せ!)
その時、俺に電流が走る。
「…………あっ!」
「おっ、どうした?何か思いついたか?」
「はい!これなんですけど…………」
俺は2人に思いついたアイデアを話す。
「………なるほど!いいじゃん」
「それで……その“ブツ”はあんのかよ?」
「もちろん!」
「ラッキーだな。じゃあ行ってこい!」
そうして俺は、戦場へと向かった。
─────────────────────
「さあ、次はこれだよ!」
ガッシャーン!─────────────────
「痛ってえ!おい!俺様に雷は卑怯だろ!水神だぞ!」
「戦闘では相手の弱点を攻めるのは当然だよ!」
「よし、アシュア。もう一回『かみなり』よ!」
「オッケー!」
………………………なんか某モンスター作品のバトルみたいなことをしている。
ガッシャーン!──────────
またもや雷が落ちる。
「そろそろ本気出したら~?まだ『水蒸気爆発』しか使ってないし!」
「………いいだろう。見せてやるよ!俺様、海神『ネプティオス』の本気をな!」
次の瞬間─────────周りの雰囲気が一変する。
大地が揺れるほどのオーラ。こちらにかかる圧力も凄まじい!
「さっすが海神だね。こんな凄いオーラを隠し持ってたなんて」
「そうね。アシュア、死ぬ気で戦うわよ」
「もちろん!」
2人の雰囲気も変わっていく。
だが、その時───────────
「ちょっと待ってくださ~い!!!」
そう………………俺、ミナトがやってくる。
「ミナト!来ちゃダメ!ここは危険よ!」
「ごめんなさい。ちょっとネプティオスに用があって………………」
「何だ………俺様に何のようだ」
「一旦、戦うのやめて………ちょっと交渉しませんか!?」
俺は、まさかの提案をした。
その時の、2人の驚いた顔は………忘れられない。
そろそろ6章も終わりそうだよ!次回で6章最終話!お楽しみに!ミナトの交渉術もどうなるか………
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