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◯1-3 二人のお姉さんはバカみたいに可愛い

一章はこれで終わりだよ!!


「よ~し着いたよ!」


目の前にそびえ立つのは木造の綺麗で大きな二階建ての家。

どうやらこれがお姉さんとその知り合いのお姉さんが住んでいる家らしい。


「ただいま~」


「お、お邪魔します」


家に入ると、甘い香りが鼻につく。洋菓子の匂いだろうか。


(もしかして……ここってお菓子でも売ってるのかな…………?)


そんなことを思っていると、奥から足音が聞こえてくる。


「おかえり。早かったわね……って何この子?」


現れたのは黒い長髪を下ろしている、クールな雰囲気をまとった綺麗なお姉さんだった。

その綺麗さは、隣にいるお姉さんに匹敵するほどだ。


(こ、この人もめちゃくちゃ綺麗だぞ!?何でこうも綺麗な人たちとばかり会うんだろうか……?マジの奇跡だな!)


「リルア~!この子さ記憶無くしちゃったみたいでさ!どうしたらいいか分からなかったから連れてきちゃった!ごめん!」


「へぇ……この子記憶ないのね。それなら一旦、何か身体に何か変なことが起こってないか調べてみようかしらね……」


リルアと呼ばれたお姉さんが、静かな足取りで俺に歩み寄ってくる。

その雰囲気は、かなり鋭い。

もしかして…………警戒されているのだろうか?


「一応聞くけど、ほんと~うに記憶ないのね……?」


「は、はい!」


(やべぇ、この人勘が鋭い!頼む、バレないでくれ!)


「じゃあまず、自分の名前は分かる?」


「は、はい!ミナトと言います!」


「ミナトね。私はリルアっていうわ。よろしくね」


お姉さんが自己紹介をしてくれる。

そこに先ほどまでの鋭い雰囲気はなく、緩い雰囲気になっている。


「よろしくお願いします!リルアさん!」


(よ、良かった~。疑われたけど、一旦大丈夫そうだ!マジで生きた心地がしなかったぞ………)


俺がホッとしていると、今度は最初のお姉さんが近づいきて、俺の顔を覗く。


「私はアシュアだよ!よろしくね、ミナトくん!」


「アシュアさんですね。よろしくお願いします」


……これで、二人もの超絶美人なお姉さんと知り合うことができた。

俺の妄想していた夢の異世界生活が、着々と形になりつつある。


「さて、軽く自己紹介も済ませたところで、色々診させてもらうわよ」


そうしてリルアさんがまた一歩、俺の近づく。


「動かないでね」


そう言うと、リルアさんの細く柔らかい指先が俺の額にそっと触れる。


(近くで見るとより綺麗だな。なんでこんな綺麗なんだろう………?)

ここまで綺麗だと、何か秘訣がある気がする。


そんなことを考えていると、リルアさんが俺から離れる。

どうやら、診察が終わったようだ。


「別に悪いところはなさそうね…」


「今のやつで色々分かるんですか!?」


「ええ。私はこれで分かるわ。いつもそうしてるし」


「リルアはすごいよ~!お店やってるだけじゃなくて、救護したり、相談受けたり色々してるんだよ!」


「そうなんですね!」


(普通にすごいぞこの人………頭もいいんだろうな。美人で頭いいって普通に神すぎるよな……)


「じゃあ次は、これからミナトをどうするか決めましょうか」


「そうだね!」


(ど、どうなるんだ?預かり所みたいなとこはさすがに嫌だ!せっかく嘘ついてまでついてきたのに!)


俺は最悪の事態だけはないようにと願う。


「じゃあまず私の考えから………私的には行く当てないならここで暮らしてもいいんじゃないかって思ってるわ。部屋も余ってるし、1人増えたくらいでそんな生活変わらないでしょうし」


「私もそれ賛成~!だって人増えたほうが楽しいもんね!」


(えっ?えっ?マジで言ってんのか!?こんな綺麗なお姉さん2人と一つ屋根の下で暮らせるのか!?)


まさかの、モテとかそういうのではなく……"同居"というさらに進展した距離感になってしまったのだ。


「って感じだけどどう?ミナトは大丈夫かしら?」


「ははははい!大丈夫です!」


俺は興奮で呂律が回らない。


「あはは!そんな緊張しなくてもいいのに!私たちの家で一緒に暮らすだけなんだからさ~」


そんな俺を見て、アシュアさんは笑ってくれた。


「“私たち”っていうのは語弊があるけどね」


「え~~?」


「アシュアが居候してるだけでしょうが」


「しょうがないじゃん!家買うのお金かかるし面倒くさいし~」


「はいはい……まあ生活費払ってくれるうちは住まわせてもいいけど」


「やった~!!」


どうやらアシュアさんは、かなりの面倒くさがりらしい。

……よし、貴重な情報をゲットできた。

こういう観察は同居生活において重要になってくる。


「じゃあ改めてこれからよろしく、ミナト」


「よろしく!ミナトくん!」


「はい!」


(でもまさかこんなことになるなんて……こんな妄想が叶うってマジで最高だ!)


こうして、二人の美人なお姉さんとの夢のような匿われ生活がスタートした。

非モテ男子高校生だった俺にとって、これ以上ない理想郷だった。


しかし────────

この時の俺は、まだ何も知らなかった。

この後、あんな様々な事件やハプニングに巻き込まれてしまうなんて…………





いいな〜、こんな可愛い人達と住んでみたい!次回から2章です!楽しみに待ってて下さい!

よければ評価、感想、ブクマよろしくお願いします!

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