↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/73

◯1-2 お姉さんの疑心!?

本編第2話です!最後まで読んでいただけると嬉しいです!


街に向かう途中。


「どうしたの?足、大丈夫?」


俺の歩くペースが目に見えて落ちていたからだろう。

異変に気づいたお姉さんが、立ち止まって心配そうに覗き込んできた。


「大丈夫ですよ!迷い込んだときにあちこち歩き回ったら、疲れちゃっただけですから!」


「ならいいんだけど………無理しちゃ駄目だよ?」


このお姉さん、本当に優しい人なんだろうな。

なんかこう、優しい人オーラが溢れ出てるというか………


「というか本当、災難だったね~!いきなり記憶喪失だなんて」


「そ、そうですね」


「私さ、『記憶喪失です』って言う人初めて会った!」


お姉さんはテンションが上がってるようだ。


テンション上がってる所悪いのだが……ごめんお姉さん。俺、本当は記憶喪失じゃないんだ。

…………なんて口が裂けても言えないのだが。


「ま、まあそんな頻繁に会ったらそれはそれでおかしいですけどね」


「あはは!まあそうだね!」


笑い声をあげていたお姉さんだったが、ふと足を止め、じーっと俺の顔を覗き込んできた。


「というか、マジで本当に記憶なくなっちゃったの?嘘とかじゃないよね!?」


「ほ、本当ですよ!嘘なわけないじゃないですか!」


(やばいやばい、疑われてる…?いきなり大ピンチじゃねぇか!!)


まさか、こんなすぐ危機が訪れるなんて!?

俺の心臓が跳ね上がり、冷や汗が頬を流れる。


「あはは!別に疑ってるわけじゃないよ!冗談で聞いてみただけ!」


「なんだ、疑われてると思ってびっくりしました!」


(はぁ、よかった。どうなるかと思ったけど、一旦、大丈夫そうだ…………)


マジで冗談でよかった。

たぶん嘘だってバレたら───────


『え!?私目当てでそんな嘘ついてたの……?気持ち悪いね………』


なんて軽蔑された目で見られた挙句、俺の人生ジ・エンドだろうからな。

初日でジ・エンドだけは避けたい。

さすがにダサすぎる。


「……というか君は全然嘘つかなそうだしね!」


「そ、そうですか………?」


「うん!一目見るだけで、すっごくいい人って分かるよ!」


「ありがとうございます、そんなこと風に言ってもらっちゃって………」


『いい人そう』なんて言われたのは何気に初めてかもしれない。


「あれ?照れてる?照れてるよね?」


「いやいやいや、そんなことないですって!」


「でも顔赤いよ〜?絶対照れてるよね!?素直になればいいのに~」


「だから違いますって!」


嘘だ。もちろん、本当は照れている。

俺は女性から慣れないことを言われると、照れてしまうようだ。

まあ、女性耐性なんて持ち合わせていないし……

さらに変なプライドのせいで俺は素直になれない。


「素直になれなくて可愛いね!………まあ、一旦話を戻して…………1つ質問いいかな?」


「何ですか?答えられる範囲なら答えますよ!」


「じゃあ逆に、なにか覚えてることってあるの?」


「えっと、まあ自分の名前とかは分かりますけど……」


「家族とか、友達とか、住んでたところとかは覚えてないんのかな?」


「そうですね……全然覚えてないです」


「もちろん、記憶がなくなった時の記憶もないんだよね?」


「はい…………」


俺は適度に嘘をついておく。

全て嘘をつくと、後々ボロが出てしまった時に面倒になる可能性があるからだ。


「結構致命的なところ忘れちゃってるね……誰かを頼ろうにも分からないっていう絶望的なやつ」


「ほんと、なんでこんなことに…………」


俺は拳を握りしめる。

こういう演技も、結構重要なのだ。


「まっ!私たちがなんとかしてあげるから安心しなよ!」


そう言ってお姉さんは俺の肩を叩いて、励ましてくれる。

その時のお姉さんは、天使に見えた。


「あ、ありがとうございます!」


「ほら、見て見て!ちょうど良く街が見えてきたよ!」


お姉さんが指差した先を俺は見る。

俺の視界に映ったのは整えられた風景。

住宅、自然、全てが一体となった綺麗な街だった。

こんなきれいな街、現実にもそうそうない。


「すごく綺麗なところですね!」


「ふふん、ここら辺だと一番整ってる街だからね!」


確かに見渡す限り、数多くの家屋や施設が立ち並んでいる。


「お店とかたくさんあるし、仕事もたくさん募集があるからここに来る人も多いよ!」


「へぇ~すごい街だなぁ………」


「じゃあ私の知り合いのところ行こうか!」


「はい!」


「ちなみに、その人はお店をやってるんだよ~」


「そうなんですね」


異世界の街か……………

一体どんなものが売られているんだろう?

ファンタジー特有の怪しい薬とか、ゲテモノ料理の店とかがあったりするんだろうか。ちょっと気になる。


「まあ緊張しなくていいからね!圧はすごいけど……」


「え、はい………」


圧がすごいってなんか怖いんだが………?

実を言うと、俺は圧に弱いタイプなのだ。

だから、極度の圧をかけられると簡単にメンタルブレイクしてしまう。


「よし!もうちょっと頑張って歩こう!」


「はい!」


そうして俺は嘘がバレることを警戒しながら、お姉さんの知り合いの元に向かうのだった。


もう一人のお姉さん、どんな人なんだろうなぁ……


嘘っていいよね……人の信用失うけど。

よければ感想、下の星もポチッとお願いします!

続きが気になった方やこの作品を気に入ってくれた方はすぐ下のボタンから【ブックマーク】もぜひよろしくお願いします!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。