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◯6-5 出し物計画会議 for サマーフェスティバル!

さあ、いい出し物案は出るのかな!?今回は初!おまけがあります!


数分後。


「ただいま帰りました~」


「あら、おかえり」


俺は店へと帰ってきていた。

リルアさんが出迎えてくれる。

ちょうどお昼休憩の時間だったようだ。


「…………何その袋」


「ソルナさんからクッキー貰ったんですよ!これ、めっちゃ美味しいです」


「クッキー?ソルナから?あの子がお菓子作りするなんて…………」


「ソルナさんってそういうのしないんですか?」


俺は気になって聞いてみる。

俺のソルナさんの印象的にはよくお菓子作りとかしてそうなのだが…………


「ソルナは………料理とか、そういうのは苦手なのよ。今は上達してるみたいで安心したわ」


「へぇ~、意外です」


「一回、ソルナが作った料理を食べたことがあったんだけど………ほんっとうに不味かったわ。あんな料理食べたことなかったもの」


「そ、そんなにですか」


ソルナさん………メシマズって奴だったんだな。

もしかして、この出来事があったから努力したのか………?


「ちょっとそのクッキー1枚貰っていい?本当に美味しいか確かめるわ」


「あ、はいどうぞ」


………リルアさんは俺の舌を信用してくれてないらしい。


「じゃあいただくわね」


リルアさんは袋からクッキーを1枚取り出し、口に運ぶ。


「っ!…………………………」


リルアさんが黙り込んでしまった。

もしかして………美味しくなかったんだろうか?

俺が作ったわけではないのだが、なぜか不安になる。


「美味しいですよね!?俺、ソルナさんにめっちゃ美味しいって言っちゃったんですけど」


「………美味しい。いや、美味しすぎる!何これ!?本当にソルナが作ったものなの!?」


リルアさんが信じられないと言うかのような顔をする。


「本当ですよ!ソルナさんが作ったって言ってました!」


「これ………もっと貰えないかしら?」


「任せてください!もう定期的に貰えるようにしてあります!」


「でかした!これを店で売って……………ふふふ」


リルアさんがものすっごく悪い顔をしている。


「流石にダメですよ!?」


「冗談よ!そんなことしたらソルナに色々言われちゃう。あの子結構ねちっこいからね」


「へぇ~そうなんですね」


…………ソルナさんってねちっこいのか。意外だ。

なんか最近、ソルナさんの内面をめちゃくちゃ知れている気がする。


「そうだ、クッキーで思い出したんだけど………」


「何でしょうか?」


「サマーフェスティバルで出すもの、まだ決めてなかったわ……」


「あ」


…………そういえば、決めていなかった。

参加できるという事実に浮かれて、頭から抜けていた。

参加しても、出すものがないんじゃ出る意味がない。


「ミナト、何かやりたいものない?」


「これといったのはないですね…………」


「そうよね~……………」


俺たちは考えを巡らせる。

しかし、いい考えは思いつかない。


「………一旦、アシュアさんが帰って来てからにしませんか?」


「そうね。そっちの方がアイデアも増えるしね」


ということで出し物計画会議は一時停止となった。


「じゃあ、お昼食べて店の仕事頑張って」


「はい!分かりました!」


────────────────────


月が完全に昇りきった夜。

夜ご飯、風呂を済ませた俺たち3人は出し物計画会議を再開していた。


「さて、アシュアも加わったし本格的に考えないとね」


「よ~し!私に任せて!」


アシュアさんはかなり意気込んでいる。


「何かいいアイデア、あるんですか?」


「あるよ!前と一緒でいいんじゃないかなって!」


「なるほど………前は何を出したんですか?」


「前はかき氷を出したわ。今、店で売ってるやつ」


かき氷か………。祭りでは定番だし、良さそうだが。


「でも、私は反対よ」


「な、何でですか?」


「……………………」


リルアさんが黙り込む。

………こういうのは大体都合が良くない話が起きたということだろう。


「教えてあげるね!前、大喧嘩したっていうのは言ったと思うんだけど………理由がかき氷にあってね~だからだと思うよ!」


「それは…………やめておいた方が良いですね」


また喧嘩なんてされたらゴメンだ。

せめて今回は平和主義でいきたい。


「じゃあどうしますか?」


「そうね………私から提案なんだけど………こういう屋台とかを見に行くのはどうかしら?それを参考にして決めればって思ったんだけど……」


「それいいね!」


「そうですね!そうしましょう!」


ということで、アイデアを求めて俺たちは出かけることになった。


「それで、どこ行くの?」


「そうだな~、ここら辺だとお祭りはやってないみたいだし…………あっ!」


「何か思いつきましたか!?」


「うん!海に行こうよ!海!


「海………か。確かにあそこには屋台みたいなのもあるわね。良いんじゃないの?」


「よし!じゃあ決定~!」


………とんとん拍子で海に行くことが決まった。


その時の俺の心の中は─────────


(う、海!?つまり…………2人の水着姿が見れる!?………………マジで最高じゃん!ああ、神様ありがとう。俺にこんないい機会を恵んでくれて!)


俺は夢見ていた。水着を着た綺麗な女性と海で遊ぶことを!

…………流石にちょっと気持ち悪いか?

でも、女性の水着は男の欲望を掻き立たせる。

それだけは……………マジだ。


「というか海ってどこにあるんですか?」


「え~っとね、確か2個向こうの街にあったはず…………」


そういえば………この世界ってどのくらいの広さなんだろうか?

俺は今の所、3つの街しか知らないけど。

現実世界くらい広いのだろうか…………?


「よし、じゃあ各自準備をしておいてね」


「はい!」


「オッケ~!」


ということで、俺たちはサマーフェスティバルのために海へと向かうこととなった。

しかし、海であんな事件に巻き込まれるなんて………俺たちは知るよしもなかった。




おまけ『リルア先生の周辺地理講座!』


これは、海に行くことが決まった日の夕方の話である。

俺は店を閉めた後、リルアさんに呼び出された。


「おっ、来たわね………」


「はい、呼び出されたので」


指定された場所に行くと、リルアさんがいた。

………なんでメガネかけてんだ?というかこの世界、メガネなんてあったんだ!?


「さて、ミナト。今日あなたを呼び出した理由は一つ……」


「な、何でしょうか?」


「今からここ周辺の地理を覚えてもらうわ」


「え~!?」


何と、ここら辺の地理を覚えろと言うではないか。

記憶力ゴミな俺には………結構難しい案件だ。


「じゃあ、地図で指しながら説明するわね」


そう言って、リルアさんは地図を取り出す。

その地図には赤い線が引いてある。それによってエリアが分かれているようだ。


「まずは私たちがいる街、一番大きいココ。名前は“アディン”よ」


「次にココ。買い出しに行った隣町ね。名前は“フタロイ“よ」


「次はココ。海があるって話した街ね。名前は”モーリェ“よ」


「最後はココ。話すのは初めての街ね。名前は“プリロダ”よ。最低でもこの4つは覚えてね」


「わ、分かりました」


やべぇ、覚えられる気がしねえ。

俺はただでさえ横文字が苦手なのに………………


「まあ、他にもたくさん街はあるわ。行き次第教えるわね」


「はい……………………」


「そんなに嫌そうな顔しないで。地理を覚えておく方が生きている内便利なのよ?」


確かに、周辺地理くらいは覚えておかないと不便だよな。

………ここで生きていくためにも覚えるしかないか。


「…………頑張ります!」


「よろしい!」


そうして、リルアさんの周辺地理講座は閉講した。




初めておまけってやつをつけてみた!ただ作者が地理的な要素を入れたかっただけです!次回は海へ!お楽しみに!

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