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◯6ー1 この世界にも夏はある!?

今回から6章!季節は夏だよ!自分たちの世界は秋に差し掛かってるけど………


黒月との戦いが一時的に終わった、数週間後。


「暑っっっっっつ……………」


(何でいきなりこんな暑くなるんだよ!)


ここら辺は先週くらいからだんだんと暑くなって来ていた。

最初は『なんか暑いな………』くらいだったはずなのだが、いつの間にかこうなっていた。


「はぁ……クーラーがこんなに恋しいと思ったのは初めてだ」


もちろん、この世界にクーラーなんてない。窓を開けてどうにかしている。


カランカラン─────────


「ただいま」


「あ、おかえりなさい」


買い出しに行っていたリルアさんが帰って来る。


「外、絶対暑かったですよね?」


「え?全然暑くないけど……………?」


「…………は!?何でですか!」


リルアさんの言葉に俺は驚く。


(この暑さで暑くない!?まさか体感温度もいじれるとか……?それか、長い間生きてるから慣れたとか…………………どれかだろうけど)


「何でと言われてもねえ………それにしてもミナト、汗かきすぎじゃない?」


「それだけ暑いんですよ!何なんですか!慣れですか!」


「慣れもあるかもしれないわね」


慣れだったらまあしょうがないのか……?リルアさんと俺じゃここにいる時間が違いすぎるし。


「この暑さどうにかなりませんか~?」


「そうね…………いい方法ならあるわよ」


「それ、お願いします!」


「はいはい」


リルアさんが俺に近づく。

そして────────────


「冷たっっっっ!」


リルアさんが俺の頬を触った瞬間、全身に冷感が走る。

冷たすぎる気もするが……………暑くないからいいだろう。


「どう?涼しいでしょ?」


「はい!さっきまでの暑さは無くなりました!」


「なら良かった」


「えっと、何したんですか?」


俺はリルアさんに聞いてみる。

………俺でも出来るなら使いたいからだ。


「それはね………私のオーラ性質を変えたのよ」


「オーラ………性質………」


どうやら、俺が到底真似できるレベルではなかったようだ。


「世の中には”オーラ自体が冷たい“みたいなのもあるのよ。私はそれを使っただけ」


「すごいですね」


オーラ性質を変えるなんて簡単に出来なさそうなことを簡単にやってみせる。

─────────やっぱりリルアさんはすごい。


「でもさ、今思ったんだけど…………ミナトもこういうこと出来るわよね?」


「え!?出来ませんって!」


「いやだって、調和で温度調整すれば暑くないじゃないの」


「あ………………………」


言われてみればそうだ。

くっそ、何で気づかなかったんだ!気づけば暑さに苦しむこともなかったのに…………


「まあ、オーラの効力がなくなったら使ってみなさいね」


「はい!」


「っと、そろそろ10時ね。お店を開けましょう」


「今日も頑張ります!」


そうして俺は店の手伝いに入った。


────────────────


数時間後。


「ふぅ、結構疲れたな」


一生懸命働いていると、もうすぐ閉店時間だ。

本当、時間の流れというものは早い。


(……調和使ったらめちゃくちゃ楽だったな。今度からも使おっと)


暑さの問題を解決できたのは本当に嬉しい。


カランカラン────────


「いらっしゃいませ!」


「ごめんなさいね~閉店間際に~」


「いえいえ、大丈夫ですよ!」


来てくれたのは常連さんだ。

そう、この常連さんはシリノに俺たちの場所を知らせた人である。(◯5ー5参考)

もちろん本人に悪気はないし、俺たちもそのことは知らない。

知っているのは画面の奥のみんなと語り手をやってる俺だけ!


「それにしても暑いわね~!そろそろ“アレ”が来るかも………」


(…………“アレ”って何だ?)


「何か涼めるものはないかしら?」


「ありますよ!これです!」


そうして俺はレジ横の物体を指差す。


「あっ、これは………」


「そう、かき氷です!」


かき氷。夏の風物詩の一つ。俺もかなり好きな食べ物だ。


「いいわね~!じゃあ一個貰おうかしら」


「分かりました!」


「あっ、そうそう。かき氷で思い出したんだけど………」


そう言って常連さんは懐からある紙を取り出す。


「何ですか、これ?」


「これはサマーフェスティバルのポスターよ!」


「サ、サマーフェスティバル!?」


「ええ、いろんなお店が出たりとか花火が上がったりとかあるのよ!」


この世界には夏祭り的なやつもあるらしい。


「それで、リルちゃんとこも出店しないかって話なんだけど………」


「ちょっと話してみますね!」


「お願いね~今年は絶対出てもらうんだから!」


「あっ、これ!かき氷です」


「ありがとうね!じゃあまた!」


そうして常連さんはかき氷を食べながら帰っていった。


(サマーフェスティバル、か。俺には縁のないものだったからな………)


現実世界では縁のないもの。

だからこそ俺は………少し楽しみにしていた。




サマー・フェスティバル!すっごい楽しそう!どんな雰囲気なんだろうな……というか今年夏祭り行けなかった〜!来年は絶対行こ!じゃあまたね〜次回もお楽しみに!感想評価よろ〜

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