◯5-6 マジか、ほんとに強いんだ!?
今回はシリノ対アシュアさん!
数十分後。
「ここだよ!」
「へえ、ここにあの女がいるのか………」
「聞いた話だとそのはず………!」
ガクとシリノよ2人が、リルアさんの店の前へやってくる。
「さて、さっさと殺すか」
その時──────────
「待ってたわよ」
「おっ、来たね~!」
リルアさんとアシュアさんが店の中から現れる。
こちらの準備も万端だった。
「…………そっちから来てくれるなんて都合がいい」
「そうだね、中に入る手間が省けた!」
そうして、4人が向き合う。
「………ここだと他の人たちにも迷惑がかかるわね。場所を移さない?」
「……………それには賛成!」
「ミナト、店で待っておきなさい」
「はい!頑張ってください!」
────────────────
そうして4人は人目につかない森に来た。
「じゃあ始めるか」
「そうね」
一旦、どちらも距離を置く。
「ねえリルア、作戦とかある?」
「今のところないわよ」
「じゃあ普通に攻めるか~」
「分担は?」
「リルアはあっちの男の方お願い~!私はこっちの女の子やるから」
「はいはい」
2人がテキパキと役割分担を決める。
「じゃあとりあえず、行きますか~!」
アシュアさんが猛スピードでシリノへ突っ込む。
(速い!)
拳を振り上げ、シリノへ攻撃を仕掛ける。
「くっ!」
シリノはその拳を何とか受け止める。
「すごい威力!さすがあの女の仲間」
「よく受け止めたね!じゃあもう一発!」
アシュアさんがもう一度攻撃を仕掛ける。
スカッ─────────
だが、その攻撃は当たらない。
「そんなもの、当たらないよ!私を舐めないで!」
そう、シリノが言った瞬間。
「痛っ!」
シリノの頬に衝撃と痛みが走る。
(なんで?避けたはずなのに?)
「あれ?避けれてないね!じゃあ、三発目!」
スカッ───────────
(よし今度こそ避け…………)
「痛………い?」
またもや衝撃と痛みが走る。
「不思議だよね!避けたはずなのに、攻撃が当たったような感覚がするもんね」
「何……………したの」
シリノが怪訝な表情をする。
「私の能力だよ!」
「なに………………」
「私は力の方向を操作できてね~だから攻撃は百発百中なんだよね~」
力の方向操作。これがアシュアさんの能力だった。
リルアさんの能力よりは劣るが、こちらもチートレベルだ。
(なに、その能力!?そりゃ避けれるわけないよね!)
「人は力の方向なんて視れないからね~」
「くっそ!」
シリノが距離を置く。
(私の能力は武器生成。ここは銃を生成して遠距離戦を仕掛ける!)
そうして、シリノが銃を構える。
「バカだな~w意味ないのに」
アシュアさんがバカにするように笑う。
「笑っていられるのも今のうち!まずは風穴一個開けときなよ!」
バンッ!─────────
銃口から火花が散る。
その銃弾は、アシュアさんの腹部に直撃した。
(よし、命中した!結構、深傷じゃないかしら?)
だが────────
「ふふ~ん、痛くな~い」
…………アシュアさんは、全く傷を負っていなかった。
銃弾を腹部から取り出し、上に投げる。
「な、なんで…………?」
「だから言ってるじゃん!力の方向いじれるんだから、銃弾の力の向きいじればダメージ喰らわないに決まってるでしょ?あとこれ、返すね!」
アシュアさんは上に投げた銃弾を手に持ち、シリノに投げ返す。
「くっそ!」
(どうすれば………勝てるの………?)
シリノは思考を巡らせる。
だが、その頭には勝てるプランは思いつかない。
「さ~て、そろそろ勝負つけますか!」
アシュアさんが一瞬でシリノの懐に入る。
その速度は、先ほどの数倍だった。
(まずい…………!)
そこからは、一方的な展開だった。
「えい!えい!えい!」
「ごふ!ぐふ!げふ!」
アシュアさんは容赦なく、シリノに拳を打ち込む。
肉体に拳を打ち込む音と、シリノの声だけがその場に響く。
(これは………まずい………一撃も重いし、耐えられない………)
────────────────
数分後。
「……………………………」
シリノはその間殴られ続け、電池が切れたようにその場に倒れる。
その身体は、全身血まみれでボロボロだった。
(こんなの………勝てるわけ………でも、諦めるわけには………2人の仇を取らないと!)
「うっ…………………」
シリノは立ちあがろうとする。
「あれ~まだ立つの~?」
「立つに………決まってるでしょ!」
「じゃあ、オーバーキルになっちゃうけど………」
それを見て、アシュアさんが手を前にへと出す。
その瞬間──────────────
「うっ………!」
シリノの気管に異変が起きる。
(な、に?何をされたの?息が…………できない………)
何とか立ち上がったシリノは、またもやその場に倒れる。
「もう一つの私の能力、自然支配。自然のことならなんでも使えるんだよ!今回は溺死させるために水で気管を詰まらせたんだ~」
これがアシュアさんのもう一つの能力、自然支配。
こっちも、チートみたいな能力だ。
(ああ………私、何をしてるんだろ………?ちっとも、貢献できなか…った……………)
そして、シリノは意識を失った。
アシュアさんは、シリノを圧倒的実力差で倒したのだ。
「よし、終わった!この子の今後はリルアに任せよっと!暇だし、リルアのサポート行こうかな!」
(たぶん、いらないと思うけどね~)
「ふんふふ~ん」
そして、鼻歌混じりにリルアさんの元へ向かうのだった。
アシュアさん……強かったね!次回はリルアさん対ガク!お楽しみに!
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