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◯5-3 予想外の展開!?

今回はリルアさん対クルフ!結末はいかに…………


「さて、どう料理してやろうかしらね」


「…………すごいオーラだな」


(相手はガルムを倒してる。つまり俺よりは確実に格上だ。警戒していこう)


「まあね。ほら、さっさとかかって来なさいよ」


リルアさんがクルフを煽る。


「急かさなくても行ってやるさ。まずはこれでもどうぞ!」


そう言ってクルフが飛ばしたのは……弾幕。


だが、リルアさんの弾幕に比べれば大したことないように見える。


「こんなのが当たるとでも?」


リルアさんは涼しい顔で避ける。


「思ってないさ、囮だからな」


クルフがリルアさんが避けた方向へ突進する。


「これで死んでくれると助かる」


そして、ロングナイフを振り上げる。


だが───────


「それも当たらない」


振り下ろされたロングナイフを、リルアさんはまたもや余裕を持って避ける。


「じゃあ私からも、お返しに弾幕よ」


リルアさんも弾幕を飛ばす。


「ちっ!速いな!」


クルフはギリギリのところで避ける。


(威力も俺とは段違いだ!当たったら致命傷は免れないな)


「まあ、流石に避けるわよね。これで死んだら面白くないもの」


リルアさんはこの戦いを楽しんでいるようだ。


(コイツ、思ったよりもずっと格上だ!…………だけど、策はある)


「さて、見せてあげるわよ。圧倒的な実力差って奴を」


「来い!その余裕そうな表情を変えてやる」


───────────────


同時刻。店内にて。


「リルアさ~ん!終わりましたよ~」


「リルアさ~ん?」


(あれ?いないのかな?)


俺は補充作業を終え、リルアさんを探していた。


「……………全く、どこ行ったんだか」


(あの人すぐどっか行くからな……………)


俺は、裏で戦闘が起きていることなど知らない。


─────────────────


その時、路地では──────


「ほら、ほら!ついて来れなくなってるわよ!」


「クッソ!」


リルアさんがどんどんと攻撃を仕掛けていた。

クルフは完全にはついていけず、身体から血しぶきが飛ぶ。


(避けるのでも精一杯で、作戦を仕掛ける暇がない!)


「一旦、吹き飛びなさい」


「ぐはっ!」


リルアさんのオーラを活用した拳でクルフは軽く2m吹き飛ばされる。


(……こいつ、強すぎるだろ!戦う前から格上なのは分かっていたが……ここまでとは!………最後に……少しでも抵抗を………)


「もう終わりかしら?大口叩いた割には雑魚ね」


「まだ………終わってないぞ」


クルフはボロボロになった身体で立ち上がる。


「へえ、まだ立てるんだ。面白い」


「笑ってんじゃねえ!これがラストの攻撃だ!」


そう言って、クルフは最後の力を振り絞り、突撃する。


「うぉぉーー!」


ロングナイフをリルアさんへと伸ばす。


だが────────


「遅い、反吐が出る」


そう言って、リルアさんは簡単に避けてみせた。

リルアさんに、そんなものが当たるはずがないのだ。

しかし───────


「ふっ、かかったな」


クルフが薄ら笑いを浮かべる。

その目は、まったく死んでいなかった。

そして──────


グサッ


何かが刺さった音がした。


「…………………ぐふっ」


それは、クルフのロングナイフがリルアさんの身体に突き刺さった音だった。

リルアさんは吐血する。傷は…………かなり深いようだ。


「さあ、下剋上だ!どうした?さっきまでの余裕な顔は?」


(よし、策は成功だ。傷も深い。このままいけば勝てる!)


「………………………………」


リルアさんは何も言葉を発しない。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


一瞬、空が歪む。


「ぐ…………あ」


クルフがうめき声を上げ、その場に倒れ込む。

いつの間にか、ロングナイフはリルアさんではなくクルフの体の身体に刺さっていた。


「ふう、こんな感じかしらね」


「なん………で………確かに俺はお前にナイフを刺したはず」


クルフは何が起こったか、理解できない。


「なんでかしらね?」


(一体、何が起きたんだ!?空が歪んだと思ったら、俺にナイフが…………)


「“残像”で私に向かってくるものを本物だと見せて、騙して攻撃する。いい攻撃だったわ。精度もいい。私も少し騙されかけた」


そう、リルアさんは全て見抜いていたのだ。


「全部、バレていたのか……」


「まあ、避けるの間に合わなくて刺されたけど」


「なあ、なんでこんな状況になったのかだけ教えてくれよ」


クルフが問いを投げる。


「私の持ってる能力の一つ“改変”を使った。これを使えば過去の出来事、未来に出来事、全てを改変できる」


(なんだよ……そのチート能力は!あぁ、俺には最初から勝機なんてなかったんだな……)


………何か、リルアさんを相手している人が可哀想になってきた。


「それで、あんたに選ばせてあげる」


「何をだ」


「二択よ。ここで私に殺されるか、殺されずに私に口を封じられるか」


リルアさんがクルフに人差し指を突き立てる。


「……………ガルムにやったやつか」


「そうよ。でも、もしあなたにかけるのだったらちょっと違うやつをかけるわ」


「……………………」


クルフは悩む。


(どうする?これを受け入れても死ぬ。受け入れなくても死ぬ。………どっちにしろ同じじゃないか!でも、違うやつって言ってたな。まさか………生きられる?なら、俺の選択は………)


「…………………分かった、その条件でいい。なんでも好きにしろ」


「じゃあ、掛けるわね。発動」


そうしてリルアさんが“誓約”を発動する。


「条件その1、私たちの情報を他言した時。


 条件その2、最近1時間の出来事を他言した時。 


 この条件を満たした時、対象者は心臓が爆発する。  

 他言した場合、その情報を得た者も同様とする。」


「ってことでこれを守ってね」


今回クルフにかけたものは、言っていた通りガルムの時のモノとは違った。


(やはり、生かしてくれたか。何でかだけ聞いておこう)


「…………なんで俺は生かしてくれるんだ?」


クルフは疑問を投げかける。


「あんたは殺す理由がない。うちのケーキも美味しいって言ってくれた。それだけよ」


「ははは………そうか」


その答えに、クルフは笑った。


「あとは自由にしなさい」


こうして………リルアさんはクルフとの戦いを終えた。



さすがリルアさん!あんなチート能力があるなんて………!これぞ"やっぱリルア"!次回はクルフのその後について!お楽しみに!

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