◯5-2 いやこの人敵なんか〜い!
さあ、今回はクルフとミラが登場!
俺たちがソルナさんから情報を聞いて、数十分後。
「ねえクルフ、勘で探せって言われたけど………どうする?」
「知らんな。一旦適当に探して情報が来るのを待てばよくないか?」
「確かに!それありだね!」
黒月メンバー、ミラとクルフがリルアさんを探していた。
「“もし偶然見つけたら始末する”これで良いじゃねえか」
「いいね、そうしよう!」
そうして2人がやって来たのは………俺たちが住んでいる街。
本当に偶然……………黒月が来てしまった。
「一旦、この町で探してみるか!」
「そうだね!」
「じゃあ二手に別れよう。そっちの方が効率は上がる」
「オッケー!じゃあまたね!」
「おう」
そうしてミラとクルフは別れ、捜索を始める。
─────────────────
「う~ん、ここら辺とか?………いるわけないよね~」
ミラは路地裏などを探す。
だが、そんなところに俺たちがいるはずもない。
(どうしようかな~?絶対勘じゃ見つからないって!ラクスのバカ!)
「………っと、ラクスの悪口はやめとこっと」
その時、ミラはある考えを思いつく。
「………クルフに全部任せちゃおっと!どうせバレないでしょ!」
(まあ最悪、道に迷ったとか言っておけば大丈夫だよね!)
「ふんふふ~ん!さ~て時間できたし何しようかな~!いっぱい遊ぼっと!」
ということで、ミラはこの街からいなくなった。
一方その頃───────────
(はぁ……どうしようか………)
クルフは悩んでいた。
(何か簡単に見つかるいい方法はないだろうか……?)
クルフは散歩感覚でどんどん歩いていく。
(……………、おっ?)
クルフが何かを見つける。
「良さげな店だな。色々売ってるみたいだ………入ってみようか!」
クルフが見つけた店………それは…………
カランカラン─────────
「いらっしゃいませ!」
俺がクルフを店頭で出迎える。
ということは、そう────────リルアさんの店だ。
まさかの、勘でここまで辿り着かれてしまった。
「よう、そこの若い兄ちゃん。この店のおすすめはあるか?」
「そうですね~……このパウンドケーキとか美味しいですよ!」
俺は気づかずに、接客をする。
それもそのはず、俺はガルムとラクスのことしか知らない。
他のメンバーのことは顔すら知らないのだ。
「へえ、兄ちゃんが焼いてるのかい?」
「いや、ここの店長が焼いてます!すっごく料理が上手いんですよ!」
「ほぉ~それは期待できそうだ……じゃあこれを一つくれ」
「ありがとうございます!200カルです!」
「しかも安いな!いい店だ」
クルフはパウンドケーキを買ってくれた。
「ありがとうございます!」
「それじゃ、頂こうかね」
クルフがパウンドケーキを口へと運ぶ。
パクッ───────
「………………これは」
「美味いな、ものすっっごく美味い!」
一拍置いて、クルフが感想を言う。
「よかったです!店長にも言っておきますね」
「ミナト、どうしたの?私に何を言うの?」
店の奥からリルアさんが出てくる。
「あっ!リルアさん!このお客さんがリルアさんが焼いたケーキ美味しいって」
「ほんとですか!ありがとうございます」
リルアさんが嬉しそうな顔をする。
俺たちの前ではあまり見せないこの顔。ほんと、可愛い。
「めちゃくちゃ美味いよ。こんなの初めてだ。いい腕してるな」
「いえいえ、私なんてまだまだ未熟です………」
リルアさんが謙遜する。
………リルアさんはお客さんの前と身内の前で態度が全く違う。
(…………………この女の顔、どこかで見たことがあるような……気のせいか?)
クルフが疑い出した。コイツも勘がかなり鋭い。
「あっ、ミナトくん。補充、しておいてくれる?奥に在庫があるから」
「分かりました!」
俺は店の奥へと向かう。
「ほんと、いい思いができた。また暇な時来させてもらうよ」
「またのご来店、お待ちしてます」
その時──────────
(……………………あっ、思い出した。こいつは………俺、勘が冴えてんな)
クルフが……………思い出してしまった。
「なあ店長さん、少し教えて欲しいことがあるんだが……外で話せねぇか?」
「ええ、大丈夫ですよ」
クルフがリルアさんを外へと連れ出す。
───────────────
2人がやって来たのは、店から少し離れた人目のつかない路地。
「それで、何でしょう?」
「えっとな……………」
次の瞬間───────────
カキン!その場に火花が散る。
クルフの剣と、リルアさんの剣が弾け合う。
「ふん、瞬時に武器を出して防いだか…さすがガルムをやっただけはある」
「お前、あのクズの仲間か」
その名前を聞いた瞬間、リルアさんの雰囲気が変わる。
「クズ?お前、ガルムのことをクズと言ったか?」
「ええ、何か悪い?」
「仲間を…ましては死んだ奴を悪く言われて怒らない奴がいるか!」
クルフが怒る。
「あんた如きに負けるとでも?」
リルアさんがニヤッと笑う。余裕そうだ。
「ああ、ぶっ殺してやる」
クルフは、やる気のようだ。
そうして…………リルアさんとクルフの戦闘が始まるのだった。
という事で、次回はクルフ対リルアさん!お楽しみに!
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