◯4-5 嘘だ………………
4章も終わりに近づいて来ちゃった!今回は怪しい奴らか登場!
俺とリルアさんが帰路について十数分後。
「こんな……ところで死ねるか…………」
なんと…………ガルムは起き上がっていた。
リルアさんにあれだけ殴られても起き上がれるらしい。
(クソが、何とか自然治癒で動けるようにはなったが………)
「時間がない、一旦アジトに帰らねえと………」
そして、ガルムは走ってアジトへ向かうのだった。
───────────────────
数分後。
ガラガラ──────────
「よぉ……………お前ら」
「はぁ………遅いぞ!ガル………ム?おい!どうした、その傷は!」
「なになに!どうしちゃったのさ!」
ガルムがアジトに入ると、2人のメンバーが出迎える。
その2人は、ガルムに身体の傷に心底驚いていた。
「すまん、俺の口からは何も言えない」
「何が………あったんだよ」
「本当にすまん。このことは今来てない奴らには伝えないでくれ………」
(ガルムもレベルの高い実力者だ……本当に何が?)
「なんでよ……なんで教えてくれないの!」
「頼む、お前ら2人にしか頼めない!犠牲を………増やしたくねぇんだ」
「…………分かった」
「ちょっと、ラクス!それで良いの?」
「ガルムにも何か事情があるんだ。理解しろ、ミラ」
「分かったよ…………」
ミラは渋々納得する。
「なあ、お前ら、一旦俺を1人にしてくれないか。いろいろと考え事をしたいんだ…………」
「…………分かった」
「あと、もう一個。みんなに"これ"を伝えといてくれ」
そうして、ガルムは2人に“ある言葉”を話した。
────────────────────
別室にて。
そこではラクスとミラの2人が話していた。
「ねえ、ラクス。何があったのかな?」
「これは俺の考察だが………」
ラクスが見解を語り始める。
「ガルムは何らかの能力で口封じされてる可能性が高い」
「そ、そうなの?」
「あとはその情報を話した時に、周りにも影響が及ぶようになってるのかもな……」
ラクスの考察は………ほぼ全て当たっていた。
「なるほどね………」
「そしてあの言葉………もう先が長くないんだろうな」
『お前らと過ごせて楽しかった。お前らだけでも生きろ……頼むぞ』
ラクスとミラは先ほどの言葉を思い出す。
「……………ガルム」
「俺たちはガルムの命を無駄にはしない。確実に報復する」
ラクスは強い口調でミラにそう宣言する。
「そこで、俺からミラに提案だ」
「ん?なになに?」
「お前の能力でガルムの記憶を見て欲しい。多分、死んだあとは能力の効果は及ばないはずだ」
「分かった、“記憶透析”でいい?」
「ああ、それでいい」
ミラがラクスの提案を飲む。
「あと、みんなにはガルムのことを話す」
「え!?話さないって約束したのに?」
ミラがその言葉に心底驚く。
「だが、話さなければ多分報復は成功しない。ガルムがあれだけやられてるんだ。相手も相当な実力者のはず。俺たち2人ではどうにもできない」
「でも……………」
「分かれ、ミラ。これはガルムの為でもあるんだ」
ラクスがミラを諭す。
「………分かったよ」
ミラは押し負けて、了承した。
その時──────
バタッ!っとドアが勢いよく開かれ、男女が入ってくる。
「おい、どういうことだラクス!」
「ガルムに何があったの!」
入って来たのは、このグループのメンバーであるガクとシリノ。
「落ち着けガク、シリノ。おそらくだが……………」
ラクスが2人に事情を説明する。
─────────────
「まさか、そんなことに………」
「嘘………でしょ………あのガルムが?」
2人はこの事実に戦慄する。
やはり、メンバー内での驚きもすごいようだ。
「それで報復についてだが…………」
─────────────────
「………なるほど」
「つまりその方法でガルムをやった奴に報復するんだな」
「ああ、来てない奴にももう伝えた。ガルムの分、あと6人で頑張るぞ」
ラクスが統制を取る。
「おう!」
「そうだシリノ、ガルムの様子を見てきてくれないか?」
「分かった!」
ラクスから頼まれて、シリノがガルムの元へ向かう。
コツ、コツ、コツ────────
(まさかあのガルムがこんなことになるなんて……最後に生きてる顔を見よっと)
「ガルム~?私だよ、シリノ…………だ……よ……」
シリノが見たもの…………それは…………
「ガルム!ねえ嘘でしょ!死んじゃ嫌だよ!」
口から血を吐き、冷たくなった………ガルムの姿だった。
「………………やはりか」
少し遅れて、3人がやってくる。
「ガルム………………」
「っち!先に逝きやがって!」
ミラもガクも、下唇を噛む。
「あいつは最後に言ってた……『お前らと過ごせて楽しかった。お前らだけでも生きろよ』と」
「うん………言ってたね」
「そんなことを………ガルム………」
「ったく、あいつは………」
皆、感傷に浸る。
「だからこそ、俺たちの手で弔おう。そして誓おう、ガルムをやった奴に徹底的に報復すると」
「ああ、もちろんだ!」
メンバーの想いが繋がる。
「じゃあまずは、作戦を立てるぞ!」
不穏な影が、俺たち3人に迫っていた。
ということで……怪しい奴らでした〜!これからミナトたちに魔の手が迫る……!次回もお楽しみに!
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