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◯4ー4 何この人、強すぎない?

今回で決着!一体どんな結末に………?


昼間の人目のつかない路地裏。

そこで、2人の実力者が向き合う。


「さて、どう殺してやろうか」


「すごい自信ね」


リルアさんの放つ雰囲気は凄まじい。


(何だ……この女?この雰囲気は……何かヤバい気もするが)


「そうだ、あんた名前は?死ぬ前に聞いといてあげるわ」


「俺は死ぬ気はねぇが教えといてやる」


「俺の名前はガルムだ。お前の名前は何だ?」


大男が名乗る。その姿はリルアさんの雰囲気に飲まれていない。


「教えるわけないでしょ、敵なんだから。あんたに仲間がいた場合、不利だからね」


「ほう、頭はかなりキレるようだな」


「さて、自己紹介も終わったわけだし始めましょうかねっ!」


そうしてリルアさんは弾幕を飛ばす。

量も、かなり数だ。


「ちっ!速ええな!しかも威力もかなりのもんだ」


ガルムは間一髪で避けていく。


(見たところ、弾幕にはなんとか対応できてるって感じね…じゃあ──)


「氷の槍はどうかしらね?」


そう言ってリルアさんは氷の槍を飛ばす。


「ふん、それは効かねえなあ!」


ガルムが余裕のある顔をする。


そして────────


バリーン!

ガルムが氷の槍を殴った瞬間、それは砕け散った。


「やっぱりか」


リルアさんは確信した顔をする。


「何がやっぱりなんだ?」


「あんたの能力よ」


「へぇ~分かったってのか」


ガルムが興味ありげに聞く。


「ええ、“能力貫通”これがあんたの能力ね」


「……正解だ。よく分かったな!こんな早く見抜いたやつは初めてだ」


(まああの子がダメージを喰らってる時点で能力貫通か能力封じかの二択だと思ってたけど)


「で?それが分かったところで何だっていうんだ」


「簡単よ、能力を使わなければ良い」


「……お前、この俺に能力なしで勝てると?」


「ええ」


リルアさんは自身ありげだ。


「舐めやがって!お前は最速で殺す!」


ガルムがの頭に血が昇る。

そして、先ほどの倍のスピードでリルアさんに突っ込む。


だが──────


「遅い」


リルアさんは涼しい顔でその突進を避けた。


「クソが!」


ガルムはどんどん、リルアさんに突っ込んでいく。


「そんなの当たるわけないのに………」


しかし、当たらない。

リルアさんは表情を変えず淡々と避けていく。


そして──────


「何だこれは……動けん!」


ガルムの動きが封じられる。

その身体を、何かが包み込んでいた。


「オーラ捕縛。自分のオーラ性質と異なるオーラ性質を相手に自身のオーラを纏わせることでその相手の身動きを封じるオーラ技術。これに掛かった者は能力等が使用できない」


「何………だと」


「あんたが攻撃を仕掛けてくるたびに、ちょっとずつ私のオーラを置いておいたのよ」


リルアさんが少しずつ、ガルムに近づいていく。


「そんなことが………」


「これで動けないわね」


「………クソが!俺が……こんな女に……………」


ガルムは動こうともがくが、動けない。


「さて、聞きたいことがあるのだけどいい?」


「………何だ?」


「なんであの子を襲ったの」


リルアさんが問いを投げる。

その目は、鋭くガルムを睨んでいた。


「なんでかって?そりゃムカついたからに決まってんだろ」


「は?」


返って来た答えは、信じられない言葉だった。


「俺はなぁ仕事とかでムカついたことがあったらこういうことしてストレス発散してんだ!」


その時───────周りの雰囲気が一変する。


「………………クズが。お前は簡単には殺さない」


その時のリルアさんが放ったオーラは、今までのモノとレベルが違った。


(な、なんだこのオーラは……圧倒される!)


「っ………!何をする気だ!」


「能力発動、誓約」


リルアさんが能力を発動する。


「なんだ……それは」


「条件その1、私たちの情報を他言した時。


 条件その2、最近1時間の出来事を他言した時。


 条件その3、今後1時間、生きていた場合。


この条件を満たした時、対象者は心臓が爆発する。

他言した場合、その情報を得た者も同様とする。」


条件を淡々と読み上げるリルアさんは…………悪魔のような笑みを浮かべる。


「これであんたの運命は確定した」


「なんだよ…………そのチートみたいな能力は」


「でもこれは私の能力の一欠片よ?」


(俺、なんて化け物に喧嘩売ったんだ……こいつが本気を出したら、確実に俺は1秒も持たない)


「さて、あとは死なない程度にあんたをボコるだけ」


リルアさんがガルムを持ち上げる。細身なのに、どこにそんな筋力があるのだろう。


「なに……………」


「動けないから、実質サンドバックね。身体もデカいし、ちょうど良いわ」


「………止めろ!」


ガルムが声を上げる。


「止めるわけないでしょうが。あんたにやられたやつもそんな気持ちだったのよ!」


「………………………」


ガルムは何も言えなかった。


「ほら、まずは一発!」


「ぐぼあ!」


(なんだ!この重い一撃は!)


「ほらほら、もっといくわよ!」


──────その場には肉体を潰す音と、うめき声だけが残った。


数分後。


「…………………」


「さて、こんなもんでいいかしらね。あんた、あとは勝手にしなさい。あんたみたいなクズ、2度と会いたくないからね」


リルアさんはその場を去る。

そうしてこの戦いは、リルアさんの圧勝で終わったのだった。


「り、リルアさん!」


傷が治り、意識の戻った俺が出迎える。


「おっ、意識戻ったわね」


「ごめんなさい、助けてもらって」


「良いわよ。ミナトが困ってるんだもの。あと、あのクズにはミナトは相性悪かったしね」


「あの、めっちゃボコボコにしてましたけど………?」


「大丈夫よ、まだ死んでないから!」


リルアさんがニヤッとした表情を浮かべる。


「でも死にますよね?誓約?みたいなやつかけてたし」


「まあそうだけど。それより見てたんだ」


「はい、結構前から起きてたので」


「そうだったのね」


「というより、すごい能力ですね。オーラ技術もすごいし」


「オーラ技術は経験で培ったものよ。能力は……まあ恵まれたわね」


「ほんとすごいなぁ」


ほんと、この人には頭が上がらない。


「さて、帰りましょうか」


「はい!」


そうして俺は、リルアさんと帰路についた。




ということで、リルアさんの圧勝!次回はガルム側の話!お楽しみに!

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