◯4ー2 あれ?これデジャブってやつ?
今回はミナトが厄介な事件に巻き込まれちゃいます!
夜が明けた朝。
俺とアシュアさんは朝からリルアさんに呼び出されて、テーブルを囲んである話を聞いていた。
「…………ソルナから聞いた話だと、こんな奴らが最近いるらしいわ。気をつけなさいね」
「ヘぇ~そんな奴らいるんだ!というか、最近ここら辺治安悪くない!?」
「確かにそうですね、昨日も瀕死の人が運ばれてきましたし…………」
「………まあ、いつかはこういう時期も訪れるものよ」
「そんな怖い時期なんて、絶対いらないです!」
「まあそうだよね~!怖いの、嫌だもんね~!」
そう言うとアシュアさんは、隣に座っている俺の頭をポンポンと撫でるかのように叩いてきた。
「ちょっ、アシュアさん!子供扱いしないでください!」
「え~?でも私から見たら、ミナトくんは十分子供だもん!」
「確かに年齢的にはそうですけど…………」
この人もう自分の年齢のこともう気にしてないな。
俺にバレてるし、バレたところで痛くも痒くもないことが分かったから………
「……というかミナト、あなたが一番気をつけないといけないのよ?分かってる?」
「分かってますよ!俺、この中で圧倒的に雑魚ですし…………」
「ちゃんと自分の立場が分かってるならいいわ」
「よし、じゃあ私はそろそろ仕事行ってくるね~!今日は遠くに行くから、帰るのちょっと遅くなるかも!」
アシュアさんが勢いよく立ち上がり、荷物をもって玄関へと向かう。
「道に迷うんじゃないわよ!あと、道草食わないのよ!」
リルアさんが半笑いで言う。
「ちょっとリルア!バカにしすぎだって!さすがの私でもそんな事しないよ!」
「でもあんたならやらかしそうだし…………自分でもそう思うでしょう?」
「…………うっ、何も言えない!」
「でしょ」
リルアさんが勝ち誇ったような表情をする。
いつもこの2人のレスバはリルアさんが勝ってる気がする。
「…………まっ、行ってくるね~!」
「行ってらっしゃい」
「アシュアさん行ってらっしゃ~い!」
俺たちは仕事に行くアシュアさんを見送る。
「さて、ミナト。今日の仕事なんだけど……」
「はい!何すればいいですかね?」
(今日は何をするんだ?なんか雰囲気的に新しいことさせられそうな気がする………)
「今日は隣町まで買い出しに行って欲しいの」
「買い出し、ですね………」
俺の予想通り、新しい仕事だった。
まあ買い出し程度ならマシだろう。
ただ………………隣町までだけど。
「うん。こういうのも経験させた方が良いかなって」
「分かりました!買うもののリストと、地図くれますか?」
俺はまだ隣町へ行ったことがない。
俺が隣町について持ってる情報は、この街から歩いて少し遠いところにあるという情報くらいだ。
「もちろん、ちゃんと用意してるわよ」
「さすがリルアさんですね。これぞやっぱリルア」
「ミナトもそれ言うのね。なんかもう、慣れちゃったわ………まあ、気をつけて行って来なさいね」
「はい!それじゃあ行ってきます!」
俺は玄関の扉を開けて、家から出ようとする。
「行ってらっしゃい。あっ!」
リルアさんが何かを思い出したかのように声を出す。
「リルアさん、どうしました?」
「これ、念のために渡しておくわね」
そうしてリルアさんが俺に渡したのは、小さな水晶玉のようなものだった。
かなりキラキラと輝きを放っていて、綺麗だった。
「なんですか、これ?」
「これを上に投げると、その位置に私がワープするように設定してるの。何かあったらこれを使って私を呼びなさい。それ、何回でも使えるから」
「はい!分かりました」
(防犯ブザーみたいなもんか。…………身を守るアイテムとしては最強だな!)
「じゃあ、気をつけてね」
「はい!」
そうして俺は地図を頼りに、隣町を目指すのだった。
───────────────────
数十分後。
「………結構遠かったな。後で文句言ってやろ」
俺は隣町に到着していた。
まさか、こんなに遠いと思っていなかった。もう足がパンパンだ。
「さて、買い物するか。まずはあそこの店に……………」
約1時間後。
「さて、買うものはこれで最後だな……!」
(全く、結構な量だったぞ!またリルアさんに言いたい文句が増えた!)
「さて帰るか………この量持って帰るのは結構、きついぞ…………?」
俺は買い物を済ませ、重い荷物を持って帰路に着く。
その時─────────
(……………な、なんだあのでかい男は!)
前方から大男が歩いてくる。
その雰囲気は周りの人とは全く違っていた。
(こっわ!目を合わせず通り過ぎよう…………)
そうして俺がその大男の横を通り過ぎようとした時─────
「おい、そこのお前……ちょっといいか?」
なんと、大男が俺に話しかけてきたのだ。
「えっ?俺、ですか?」
「そうだ!」
「な、なんの用でしょう?」
(や、やべえ!こいつといるだけで汗が止まらねえ!)
「俺は今な、イライラが収まらねえんだよ……」
「……………え?」
「ちょっと一発、俺のストレス発散のために殴らせてくれよ!」
そして、大男が俺に掴みかかろうとする。
「えぇ………………!?」
(おいおい、理不尽すぎるだろ~!!!)
一体、俺はどうなってしまうのだろうか…………
めっちゃ理不尽な男だね!こいつ。次回、ミナトはどうなってしまうのか……お楽しみに!
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