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◯ 4ー1 ソルナさんからの情報vol.1

今回から4章!バトル章になるかな?


カランカラン───────────


「いらっしゃいませ~って、リル!?しかも1人だし!リルが1人で来るなんて………明日天災でも起こるのかな?」


受付の机から顔を出したソルナさんは、驚きを隠せない様子だった。


「あんた……結構酷いこと言うわね。…………ちょっと話に来ただけよ」


そう言って、リルアさんは近くの椅子に腰掛ける。


「………なんか大事な話っぽいね」


「よく分かったわね。察しがよくて助かるわ。今日はソルナに危険人物の報告に来たのよ」


「お~!それはありがたい!で?どんなやつなの?」


ソルナさんが興味津々で前かがみになって聞く。


「えっとね………………」


リルアさんは先ほど女性から聞いた男の事をソルナさんに全て話す。


──────────────────


「………っていう奴がいるってことを、早急に上に報告して欲しいのだけど」


「なるほど…………分かった!報告しておくね!っていうか、今時そんな無差別喧嘩吹っかけ野郎とかいるんだね!」


「まあ、いつの時代になってもそういう輩は何人かは湧いてくるもんよ」


「さすが、長年生きてきただけはあるいい教えだね!」


「ソルナ…………あんた、殴られたいのかしら?」


リルアさんの雰囲気が変わる。

やっぱり、リルアさんに年齢の話をするのは完全にタブーのようだ。


「おっとごめんごめん!これは禁句だったね!」


「………というか、あんただって人のこと言えないでしょうが」


「あ~っと~!その話は私もダメだよ!」


ソルナさんが嫌そうな顔をして、目を逸らす。

どうやらソルナさんも、年齢の話はタブーのようだ。


まあ、リルアさんみたいに鋭い圧はかからないと思うが…………かからない、よな?


「まあ別に今回は許してあげるわよ。ってことで、そういうことだから上に報告よろしく頼むわ」


「はいは~い!任せてよ!」


「じゃあ、帰るわね。また、いつか来るわ」


「え~?もう帰っちゃうの?せっかく来たんだから、もうちょっとゆっくりしていけばいいのに………」


ソルナさんがもの惜しそうに言う。


「私だってお店のことがあるし、そんな暇じゃないのよ…………」


「…………それもそっか!じゃあ気をつけてね〜!」


「ええ」


リルアさんが出入り口の扉を開けようとする。


その時────────────


「…………あっそうだ!」


ソルナさんが何かを思い出したようにポンと手を叩いて言う。


「………何よ?」


「ミナトくんは元気にしてる?」


「ええ。元気にしてるわよ。最近はいろいろと私の店を手伝ってもらってるわ」


「リル…………絶対めちゃくちゃこき使ってるんじゃん!」


「そんなひどいことしてないわよ。あの子に自主的にやらせてるんだから」


………自主的というか、追い出されないためにやっているだけのような気がするのは俺だけだろうか?


「ならいいけど!大事に使ってあげなよ~!あんないい子なんだから!」


「はいはい、分かってるわよ!」


「あっ!もう一個いい?こっちは真面目な話!」


「真面目って何よ?」


ギルド内に先ほどまで流れていた明るい雰囲気が、少し暗い雰囲気に変わる。


「最近、怪しい冒険グループがいるっていう情報が入ってきたんだ…………!」


どうやら、怪しい奴らの情報らしい。

なんかいきなり治安悪くなったな、この世界。


「怪しいグループ?どんな悪事をしてるのよ?」


「能力者殺しとか、盗みとかしてるらしいよ!まだこの辺にはいないっぽいけど、ミナトくんには"気をつけてね"って言っておいて!」


「……………私たちの心配は一切しないのね?」


「そりゃ、アシュもリルのこと心配しても損しかないからね!ミナトくんは心配する価値あるけど!」


ソルナさんが『当然でしょ』とでも言うかのような顔をする。


「まあそうね。あんたに心配されても意味ないわ」


「でしょ~?」


「………というかソルナ、あんたミナトのこと気に入ったの?」


リルアさんがふと思いついたように、問いを投げる。


「えっ!?な、なんでリルはそう思うの?」


「なんか、ミナトのことめっちゃ気にかけてるからかしらね……?」


「ま、まあちょっとは気に入ってるというか何というか…………」


「………要するに、好きってこと?」


「ふぇ!?べ、別にそういうわけじゃないよ!それに私なんかが好きになってもミナトくんは………」


ソルナさんは少し視線をそらしながら、顔を赤らめる。


「ソルナが『好きだよ』って告白すればミナトはイチコロだと思うけどね?」


「だ、だからそんなんじゃないってば!」


(昔から本当素直じゃないわね、この子は………)


「………まっ、この話はひとまずいいわ。ソルナ、いい情報提供ありがとね」


「あ、うん!情報欲しかったらまた来ていいからね!」


「まあ、そこだけは頼りにするわ」


「はいは〜い!今後ともご贔屓に~」


カランカラン───────────


ギルドから出たリルアさんは、思考を巡らせる。


(2人にさっきのグループのこと話しておこうかしらね。何かあった時のために)


そうして、リルアさんはソルナさんから重要な情報を得て店への帰路に着くのだった……………



怪しいグループ、登場!こいつらは5章から本格登場かな……?まあ、お楽しみに!

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