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◯3-5 リルア先生の能力応用講座、開講!

そろそろ3章も終わっちゃうよ〜!今回は調和の応用例が出てきます!


1時間後。

俺たちは森を抜け、帰宅した。

そして俺は、リルアさんから能力の詳細を聞いていた。


「って感じだったと私は推測してる。あとこの推測が正しければ、ミナトの能力は様々な応用が可能ね。使い方をマスターすればかなり強いと思うわ」


(あれ?結構使えるのでは…………?)


「意外とすごかったんですね、俺の能力」


「本当だよ~!聞いたことない能力だったから『ほんとに使えんのかな?』思ってたのに〜」


「また煽ってますよね?」


「別に煽ってないし〜ミナトくんの勘違いだし〜」


この人、煽るの好きなんだろうな……煽り慣れてる感じがするし。今度絶対仕返ししてやろう。


「あんたたちやっぱ仲良しね」


「まあね!私とミナトくんはズッ友だもん!」


「そう言ってくれるのは嬉しいです」


「話を戻すけど、調和の応用例も私なりに考えてみるわね」


「お願いします!」


この話を聞いて、『もしかしたらリルアさんくらい強くなれるかも』なんて思ってしまった。

今となっては、馬鹿げた考えだ。


「じゃあ今日はもうフリーでいいわ。明日はお店開けるから、疲れとっておいてね」


「分かりました」


(よし、今日も早く寝るか~店の仕事も頑張らないとだしな)


ということで今日は早く寝ることにした。


─────────────────


翌朝。


「起きて~!もう朝だよ~!」


その声で、俺は目覚めた。

目を開けると、アシュアさんが目の前にいた。


「アシュアさん、おはようございます!起こしに来るなんて珍しいですね。何かありました?」


「ん~?ただの気分だよ~?」


(そうだった。この人こういう人だった!)


「でも朝ご飯出来てるっぽいから早くした方がいいよ!じゃあお先~」


そういうと、アシュアさんは一階へ降りて行った。


(さて、俺も早く降りるか)


「おはようございます」


「ミナト、おはよう。早く朝ご飯食べちゃってね」


「あ、はい」


俺は椅子に座る。ふと横を見ると、ソファでアシュアさんがくつろいでいた。


「あれ、アシュアさんもう食べたんですか?」


「うん!ミナトくん起こした後に食べたよ!」


………俺が起きて一階まで行くまでそんな時間ないはずなんだが。

この人、食べるの速いんだな。それとも、口があのピンクの悪魔みたいなのかな?

そんなことを考えながら俺はご飯を食べ、仕事をする準備を整えた。


「やってもらうことは前と変わらないからね」


「はい!頑張ります!」


「そうだ、能力の応用のことなんだけど…」


リルアさんが思い出したように言う。


「何か、思いついたんですか?」


「ええ、仕事に使えそうなやつをね」


どうやら昨日、言っていた通りいろいろ考えてくれたらしい。


「どういう感じの使い方なんですか?」


「えっとね、店の商品の配置とかをいい感じにできたりすると思うのよ」


「そうなんですか?」


お店にとってレイアウトというのは重要で、それで売り上げとかも結構変わってくる。


「あとは、接客とかでもお客さんとの雰囲気を調和すればやりやすくなるわよ」


「それ、めっちゃいいですね」


結構コミュ症な俺からするとこれはありがたい。


「ちょっと一回やってみましょうか」


「はい!」


ということで、リルア先生の能力応用講座が始まった。


「まずは調和を発動してもらえる?」


「分かりました」


(確かこんな感じだったよな?発動っと)


「できたわね。そしたら、範囲指定っていうのをしましょうか」


また新しいやつがでてきた。


「どうやるんですか?」


「自分の頭の中で能力を影響させたい範囲を思い浮かべるの」


「やってみます」


(範囲を思い浮かべるって、難しいな…………こんな感じか?)


すると─────────────


「うわうわ!勝手に物が!」


 たくさんの物が宙に浮き、別な場所へと移動していく。


「成功かしらね。あとはいい感じにしてくれると思うわ」


「すごいですね、これ」


「新商品入荷した時とかは頼むわね」


「分かりました!」


……………ナチュラルに仕事増やされた。上手いなこの人。

まあ、元気に『分かりました!』なんて言ってる俺もバカなのだが。


「あと、接客の時は対象を範囲じゃなくてお客さんにして発動したらいいからね」


「はい!」


「じゃあ、お店開けるわね」


というわけでリルア先生の能力応用講座は終わった。


数時間後───────


「そこの子、ちょっといい?」


俺はお客さんに話しかけられる。


「は、はい!何でしょうか」


「この商品を探しているのだけど……」


どうやら探し物のようだ。


(ここで調和、使ってみるか。こんな感じだったはず……発動っと)


「これはですね、あちらの……」


俺はお客さんに商品の場所を紹介したりした。


──────────────


「ありがとうね~いろいろと」


「いえいえ、これが僕の仕事ですので」


「またお願いしたときはよろしくね」


「はい!またのご来店、お待ちしてます!」


(よし!結構いい感じだったな!)


「調和、良さそうだったわね」


店の奥からリルアさんがやってくる。


「そうですね。………というか見てたんですか」


「まあチラチラと」


いつもは全然見ずに俺にほぼ店任せっきりなのに………


「どこが良かったですか?」


「ん~っとね、お客さんとの雰囲気が良かったわ」


「そこがいいなら安心です」


俺はほっとして息を吐く。


「この調子で頑張りましょ」


「はい!」


さらに数時間後───────

俺はどんどんと客捌きをしていた。


(……………2日目だけど、結構慣れたな。俺こういうの向いてるのかも……)


バァン────────


突然、店の扉が勢いよく開かれた。

入り口を見ると、アシュアさんがいた。


「ごめん、ミナトくん!リルア呼んできて!緊急なの!」


アシュアさんが肩に抱えていたのは、女性。…………怪我人だろうか。


「は、はい!分かりました!」


俺はリルアさんの元へ急ぐ。


「リルアさん!」


「どうしたの?さっきからバタバタしてるけど」


「怪我人が来ました!お願いします!」


「分かった、すぐ行くわ!」


だが、俺たちはまさかこの女性の怪我があの事件に繋がるなんて……思ってもいなかったのだ………



最後にちょっぴり事件性のある展開になっちゃいましたね!次回に期待だね!お楽しみに!

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