◯3-2 俺の能力、強いのかな?part2
part2だよ〜!part2があるってことはpart3も……ありません!
「じゃあ、説明も終わったことだしオーラもらうわね」
「はい」
そうしてリルアさんが俺の手を握る。
(………………オーラって手から貰うのか?)
確かに、何かが吸われている感覚がある。
───数秒間、沈黙が続く。
「…………少ない。ごめんミナト、手から貰うオーラじゃ量が足りないわ」
「えっ?じゃあ鑑定できないんですか!?」
「一応、方法はあるのだけど……」
リルアさんが悩ましそうに言う。
「ど、どんな方法ですか?」
「…………口からの吸収。これが一番オーラ量を得やすいわね」
「く、口………ですか」
「ほぼキスみたいになるから、嫌なら嫌って言って。別の方法考えるから」
(マ、マジか!まさかこんなことになるなんて……ラッキー!二つ返事しよっと!)
「別に大丈夫ですよ!」
「……あらそう、なら遠慮なくするわね」
「お願いします」
リルアさんが俺の顔に近づく。
(や、やべえ!リルアさんと至近距離だ!リルアさんマジで可愛いっ!惚れる!)
そして俺の頬を触り、唇を近づける。
「じゃあするわよ。嫌になったら言ってね」
「は、はい」
そうして俺とリルアさんの唇が触れ合う。その感触はすごく、柔らかかった。
一生、この柔らかさに唇を包んでもらいたいと思うほどだった。
このキスは十数秒続いた。俺はこの瞬間、幸せの絶頂だった。
「よし、十分な量取れたわよ」
「あ、ありがとうございます」
「じゃあ鑑定するわね」
「お、お願いします」
(リルアさんの唇、超柔らかかった~!!ああ、もう天に召されてもいいわ、俺)
俺はすっごく満足だった。女性とのキスは、これほどまでなのかとも実感した。
「はわわ……すっごい破廉恥な現場見ちゃった………」
アシュアさんが手で顔を覆う。
(めっちゃアシュアさん顔赤くなってるな。こういう耐性ないのか)
一緒に寝た時、結構誘惑的なことをしてきたはずなんだけどな。
ただ一言…………顔を赤らめているアシュアさんも可愛い。
ガタッ───────
「……………………っ!」
突然、鑑定をしていたリルアさんが手を机に叩きつけて立ち上がる。
「ど、どうしたんですか」
「ミナトのオーラ、すごい……すっごく透き通ってて綺麗なオーラ。こんなの初めて…」
リルアさんは少し興奮気味のようだった。
いつも冷静沈着なリルアさんのこんな姿は珍しい。
リルアさんは希少な能力とかオーラに目がないのだろうか……?
「本当だね!私もこんな綺麗なの初めて見たかも」
「そんな綺麗なんですか?」
「ええ、これは最高級ね!」
確かにかなり神聖的で綺麗だ。
(やった!俺、すごいオーラ持ってるんだ!もしかしてすごい能力も!?)
「………能力の鑑定結果も出たわね」
「おっ、どんな能力ですか?」
俺は興奮気味に聞く。
「えっとね……“調和”ね。初めて聞く能力……アシュアは知ってる?」
「ぜ~んぜん!初耳だよ!」
(ちょ、調和!?…………ってなんだ?俺の頭が悪すぎて分からん!)
「ど、どんな感じなんですかね?」
「まあ、調和って言うくらいだから色々整わせる感じかしらね……戦闘にも仕事にも使えそう」
(う~ん……これって強いのか?まあ使ってみないと分かんないけれども)
この能力に対する俺の第一印象はさほど良いものではなかった。
「どうする?強制解放する?」
(とりあえず、解放してもらおう!じゃないと、何も始まらない!)
「はい!お願いします!」
「じゃあやるわね、えい。あっ……………」
「え?どうし……イタタタタ!!!」
俺の全身に激痛が走る。今まで感じた痛みの中で1、2を争うレベルで痛かった。
「ごめん、伝え忘れてた。能力の強制解放はものすっごく痛いわよ」
「それは言ってくださいよ~!」
「ごめんね」
リルアさんは意外とこういう抜けているところがある。
─────何でいつもこんな場面でばかり抜けるんだろう。
「………これで使えるんですよね?」
「そうね、実践してみたい?」
「はい!」
俺は自分が能力を得たことに心が高鳴っていた。
ずっと憧れていた“能力”を手に入れたんだ。そうなるに決まっている。
「ねえねえ、私に提案があるんだけど…」
アシュアさんが俺たちに話しかけてくる。
「なに?」
「午後から私冒険するんだけど、ミナトくんも着いてきて能力、試してみようよ!」
それは、俺の少年心をくすぐる提案だった。
「えっ、いいんですか!というか俺って冒険できるんですか?」
「うん!ギルドに登録すれば誰でも冒険できるからね」
「じゃあ、それでお願いします!」
「リルアもそれでいい?」
アシュアさんはリルアさんにも確認を取る。
「………本当は午後から店開けたかったけど、ミナトのためならしょうがないわね。私は家で待っておくから、行ってきなさい」
「何言ってるの?リルアも行くんだよ!久しぶりに一緒に冒険しようよ!」
「え?なんで私も…!?」
リルアさんは驚いたような表情をする。
「いいじゃん!」
「でももう私、たぶんギルドの登録残ってないわよ」
「残ってなかったら再登録すればいいだけだから!ほら、ギルド行くよ!」
アシュアさんがグイグイとリルアさんを押す。
「……はぁ、分かったわよ!」
どうやら折れたようだ。リルアさんを折れさせるなんて、さすがだな。
「やった~!!ほらミナトくんも、行くよ!」
「は、はい!」
(冒険できるのか!夢だったんだよな、こういう冒険するの)
こうして、俺の能力試しを兼ねた初めての冒険が幕を開けるのだった。
ついにミナトの能力判明!"調和"、どんな能力何でしょう……次回もお楽しみに!
よければ感想、下の星もポチッとお願いします!
続きが気になった方やこの作品を気に入ってくれた方はすぐ下のボタンから【ブックマーク】もぜひよろしくお願いします!




