◯3-1 俺の能力、強いのかな?part1
今回から3章!能力やオーラが登場です!
翌朝。
柔らかな光が窓から差し込む部屋で、俺は甘い匂いを感じて眠りから覚めた。
これは……朝食の匂いだろうか?
(きっとリルアさんが作ってくれてるんだろうな)
そうして俺はようやく使えたベッドから降り、一階へと向かう。
「おはようございま〜す」
「あ!ミナトくんおっは~!」
一階に着いた瞬間、明るい声が聞こえる。
声の主はアシュアさんだ。今日も可愛い笑顔だ。
「おっは~ってなんですか」
「え?ただのノリのいい挨拶だけど?そろそろこのくらいの距離感で接してもいいかな~って」
「あ、結構そういうとこ気使ってくれてたんですね」
アシュアさん、そういう気配りもできる人なんだな……なんて思っていたのだが─────
「いや?全然そんなことないよ?ただの私の自己満!」
「……………はぁ」
そう思った俺がバカだったようだ。
俺はつい心の声が漏れてしまう。
「ちょっと!『はぁ』って何さ!『はぁ』って!」
「いや、勝手に深読みして損したな〜と思っただけですよ」
「もぉ~~~!!!なにそれ〜!!」
アシュアさんが子供みたいに地団駄を踏む。
(この人の考え方はよく分からないな………深く考えるのはやめて、ただの可愛い人だと思っておくか!)
「はいはい2人とも、喧嘩なんてしてないでさっさと朝食べて!」
キッチンから朝ご飯を作り終えたリルアさんが料理を持ってこちらへ向かってくる。
「やった~!食べる食べる~!」
リルアさんが朝食をテーブルに置くと、アシュアさんがそれに飛びつく。
さっき、地団駄を踏んでいたのは何だったのかと思ってしまった。
(本当にリルアさんが言ってた通りだ。アシュアさんは食べ物に目がない……!)
「やっぱりリルアのご飯はおいしい!」
「ならよかったわ」
「まさに、やっぱリルアだね!」
「何よそれ?言葉遊びみたいね………」
なんか裏で迷言が生まれていた。
「ほら、ミナトも早く食べて!」
「あ、はい!」
「今日はこの後“能力鑑定”するんだからね」
「あっ、そういえばそうでしたね」
いろいろあって忘れてしまっていた………
俺はそのことを思い出して心が高鳴る。
「ちゃんと心の準備しときなさいよ?」
「分かりました!整えておきます!」
「みなふぉふんののふりょふ、ふぁのしみ!(ミナトくんの能力、楽しみ!)」
向かいの席でアシュアさんが何かを言う。
食べ物を口に含んだまま話しているからか、何を言っているのか全く分からない。
「アシュア!食べながら話さないの!」
ごくん────────
「ごめ~ん!次から気をつけるからさ!」
「その言葉、何回も聞いたわよ……………」
そんな賑やかな会話をしながら俺は朝食を食べ終えた。
───────────────
数分後。
「それじゃあ、行きましょうか」
「はい!」
俺はリルアさんに着いていく。
そして、ある部屋に案内された。
その部屋は少し薄暗い、狭い個室だった。
不気味な雰囲気も感じさせる。
「ここで能力鑑定をするわ」
「こ、ここでしかできないんですか?」
「いや、そんなことはないわ。でも、こういう広さが一番集中しやすくてやりやすいのよ!」
「な、なんかこの部屋雰囲気怖いんですけど……」
「まあまあ、こういうのは慣れだよ!ミナトくん!」
アシュアさんが背中をポンポンと叩いてくれる。
「そ、そういうもんなんですね………」
どうやら、2人はこの部屋の雰囲気に慣れているようだ。
「じゃあ始めましょうか」
「はい!」
(やべぇ、緊張してきた~俺、どうなるんだろう…………)
「今回は“オーラ鑑定”でやるから、まずはオーラを少しもらうわね」
「えっ、あ、はい……ってオーラ!?」
(オーラ………能力に続く異世界の代表的なやつ来た!)
俺は能力の時以上に興奮する。
実は、俺はどちらかというとオーラの方が好きなのだ。
「……そういえば、ミナトはオーラも分からないわよね」
「そうですね、すいません…………」
「いいわよ、ちゃんと教えてあげるから」
「ありがとうございます!」
ということで、リルアさんのオーラ講座が始まった。
「じゃあまずはオーラの概要からね。オーラっていうのはその人の体内に宿るエネルギーみたいなもので、これを使うことで能力に応用できたりとか今回みたいに能力鑑定とか性質鑑定もできるわ」
「すごい………万能なんですね!」
「世の中では、オーラが熟練されている人ほど強者とも言われているくらいなんだよ~!」
「ちなみに2人のオーラはどんな感じなんですか?」
俺は興味を示し、聞いてみる。
「え?」
「ん~っとね~………」
そう質問された瞬間、2人が顔を見合わせる。
─────────────────
「ちょいちょい!リルア来て!」
アシュアさんがリルアさんを手招きで呼ぶ。
「何よ、急に………」
「どうするの?ミナトくんにオーラ、見せちゃう?」
「バカ言わないで!こんなとこでダメに決まってんでしょ、特にあんたのは…………」
「やっぱそうだよね~」
何か小声で話しているが、俺には聞こえない。
(………一体どんな話をしてるんだ?)
「ごめんね~ミナトくん。私たちのは見せられないんだ~」
「そうなんですね。ごめんなさい無理言って」
「別にいいわよ、気にしないで」
「いつか見せてあげるから、その日まで待っててね!」
「はい!楽しみにしてます!」
(………………2人のオーラ、絶対すごいんだろうな)
この2人がすごくないはずがないと俺は確信したのだった…………
俺もこの二人みたいなオーラ、あるといいな!
今回part1!つまり次回はpart2!お楽しみに!
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