表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
8/19

第8話 ノスタルジー

寝心地が悪くて目が覚めると、まだ日は登っておらず、辺りは薄暗かった。

時間は4時くらいだろうか。

隣の部屋をチラッと覗くと、パールはまだ寝ていた。


「ちょっと外歩くか。」


宿を出ると涼しい風が吹いてくる。

眠気が一気に無くなる。

大通りは昼間と違い、流石に人が少なかった。

夜道を独り占めしている、そんな気持ち。


「…この国の治安がどれくらいかわからないし、あんまり遠出するのはやめておくか」


この世界には、スマホもゲームもない。

ネットという存在もない。

魔法もスキルも特技もない俺から言わせてもらうと、この世界は完全に元の世界の劣化版だ。

この世界に長くとどまる理由なんてない。

一刻でも早く帰りたい。


「神殿とかで祈れば家に返してくれるかな?」


淡い希望だと思った。

あの女神のことだ。どうせまた理不尽な理由をつけて俺を貶めるんだろう。

俺は大抵の感情は寝ると忘れる。

友達と喧嘩した日も、次の日には怒りは収まってて、思い出すと腹が立つけど、ちゃんと仲直り出来た。


「そういえば、魔王っていうのは話が通じるのかな?」


よく考えてみると、俺は倒そうと思う相手のことをよく知らない。

でも、知りたいとは思わなかった。

知ってしまえば、情が湧いてしまうから。

倒せなかったら、俺は家には帰れない。


「もっと親孝行しとけばよかったな。」


星空が輝き、月が3個も空に浮かんでいた。

ほんのりと空が明るくなってきて、日の出を告げる。

夜風はまだ冷たく、流石に寒いと感じて宿に戻った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ