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3歳児ももちゃんのVRMMO大冒険  作者: 生姜寧也
第15話:砂漠の蒼光

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最終話:まだまだ冒険は続きます

 マホロバを後にして、砂漠の関まで戻ってきたところで、ログアウト。

 息を吐き、ゴーグルを外した。見慣れた部屋の景色。ももちゃんは少しだけ寂しそうにしていたけど、泣いたりはしていなかった。アクアニルスもそうだけど、また会いに行けるからね。


 ――ぴろん


 と。端末が電子音を鳴らした。なんだろう。手に取って見てみると……『目標クリア』の文字が。目標、何かあったっけ。


「あ、もしかして」


 メッセージを開いてみる。VRマットと連動させている体重計測アプリからのお知らせだった。

 案の定、ももちゃんの体重が目標まで落ちたことを告げている。


「や、やった! やったよ、ももちゃん!」


「ん~?」


 ももちゃんは何のことやらサッパリ。そうだった。ももちゃんにはダイエット目的ということは言ってないんだった。暗に太ってると告げるようなものだから、ヘソを曲げられたら敵わない、と。


 私はももちゃんを抱き上げてみる。うーん。体はモチモチであったかくて、そんなに軽くなった感じはしないけど。


「♪♪」


 頬擦りしてくる。あら、可愛い。


「ねえね、さみしいんだね」


 私がマホロバとの別れを寂しがってると勘違いして、慰めてくれたみたいだ。可愛いだけじゃなくて、優しいね。


「ももちゃん、今日はご馳走にしようか」


「ごちそう? はんばーぐ!?」


「うん、良いよ。ママに頼んであげる」


「やった! ねえね、だいすき!」


 私も、ももちゃん大好き。

 痩せた端から、ご馳走ってどうなのとも思うけど。まあ白米をあまり食べさせなきゃ大丈夫だよね。


「んふふ~」


「嬉しそうだね、ももちゃん」


「ごはん、おかわりするの!」


 あちゃー。私の目論見は失敗か。

 まあでも、


「明日もブロクエしようね」


「うん! つぎのまちにいく」


 ブロクエのおかげで運動習慣もついたし、今日くらいは目標達成(本人は知らないけど)のご褒美ということで1つ。明日またカロリー消費したら良いんだ。


「おはなもさかせて……あたらしいまちのごはんもたべて」


 小さな指を、ちょこちょこ折りながら。ももちゃんはまだ見ぬ冒険に心躍らせているみたいだった。




 

 <了>


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